淡水、海水フグの飼い方を紹介!飼育に必要な道具や注意点も解説

見た目にもとても可愛らしいフグ。フグにはみんな毒があると勘違いしていませんか。淡水のフグには毒がない個体もいます。フグは海水のみではなく淡水で生活している種類もいるのです。今回は淡水と海水で飼育できるフグの種類を紹介!飼いやすいフグや淡水、海水での飼い方のコツを知って個性的な生き物を飼育してみましょう。

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淡水フグの種類を紹介!気になる飼いやすいフグは

淡水とは真水のことで、海水を使用しなくても飼育できるのが特徴です。
基本的には気性が荒く他の魚との混游は難しい魚です。

淡水フグの種類

  • アベニーパファー
    体長3㎝程度、寿命3年、価格400円前後 体長が3㎝前後なので小さいので水槽も小型で済みます。また、体が丈夫で飼育しやすく初心者でも飼育可能です。
  • アカメフグ
    体長5㎝程度、寿命2年、価格1000円前後 ペットショップなどで販売されることは少なく購入するならネットでの購入が必要です。しかし流通数がすくないことから滅多に出会うことができない種類となっています。水草などをかじってしまうため少なくなってきたら足してあげる必要があります。
  • 南米淡水フグ
    体長8㎝程度、寿命5年、単価3000円前後 歯が伸びやすい種類で、硬い貝をエサで与えることによって歯の伸びを抑えることができます。放っておくと伸びすぎてしまい、最終的には歯を切ったりなどのケアが必要になる場合があります。普段から歯の伸びを予防する為にフグの口に入る程度のサンゴの砂を底砂にしておくとよいでしょう。

淡水でも飼育できるおすすめな種類

  • ミドリフグ
    体長7㎝程度、寿命6年、価格2000円前後 飼育しやすいフグで寿命も長めです。基本的には汽水飼育での飼育が好ましいですが、ペットショップによっては淡水での飼育ができると伝えているところもあります。淡水でも飼育は可能ですが、無理が掛かるの寿命が短くなってしまいます。
  • ハチノジフグ
    体長10㎝程度、寿命5年、価格500円前後 体長が少し大きめなので小さい水槽での飼育は難しく、少し大きめの水槽を選ぶ必要があります。また、淡水での飼育もできますが長期で飼育したい場合には汽水飼育をおすすめします。

飼育しやすいフグ

アベニーパファー、ミドリフグ

淡水フグの飼い方と必要な道具!飼育時の注意点

フグの飼育に必要な道具

  1. フグの大きさに合わせた水槽。フグの大きさによりますが、体長3センチのアベニーパファーを飼育する場合でも最低30㎝ほどの水槽の大きさが必要になります。余裕を持たせた水槽になると45㎝程度がおすすめです。
  2. 水槽のろ過装置のフィルター。手軽なろ過装置では投げ込み式のフィルター、しっかり水質を保ちたいのなら外部式フィルターがおすすめです。
  3. 水温調節用のヒーター&クーラー。フグを飼育するうえで必要になるのが温度調節です。適温は22度から28度前後。フグの適性温度に違いがあるので飼育するフグの適性温度を確かめてから調節してください。
  4. 水槽用底床。ソイルが使用可能です。水槽内で水草も植えるなら吸着系のソイルがおすすめで、水草を植えないなら大磯砂でもよいでしょう
  5. エアレーション。空気を水槽内に送り込む機械です。投げ込み式フィルターを設置する場合には同時にエアレーションも行われるで必要ありませんが、その他のエアレーションが行われないフィルターの場合には必要になります。エアーのみがでるエアーポンプを用意しましょう。

淡水フグの飼い方

  1. 水槽を整えます。水槽に底床を入れてフィルターとエアーポンプを設置し、カルキ抜きした水を水槽に入れてフィルターを循環させます。水が綺麗になるまでフグは入れないようにしましょう。水質が安定するまで4,5日ほど待ち水質を安定させます。
  2. フグと立ち上げた水槽の水合わせを行います。購入したフグをいきなり水槽に入れると水温の違いでフグが弱ってしまいますのでまずは水槽に購入したフグの袋(エアー入り)を浮かべて温度が同じになるまで待ちましょう。大体1日ほど置いておくと同じ温度になります。
  3. フグを水槽に入れましょう。数匹一緒に飼う場合には全てのフグをいっぺんに入れずに数匹ずつ入れるようにしましょう。
  4. 最初の一か月は水替えを三日に一回行いましょう。また、全ての水を替えるのではなく三分の一程度だけ水替えを行うようにしてください。

海水フグの種類を紹介!おススメの飼いやすいフグは

海水フグの種類

  • シマキンチャクフグ
    体長10㎝程度、寿命3年前後、価格2000円前後 毒を持っており飼育していても毒の危険性があります。しかし、体内に入らなければ触ってもほとんど影響はありません。ストレスに弱く、白点病になりやすいので飼育時には数匹で飼育するよりも一匹で飼育した方がよいでしょう。海水フグの中では飼育しやすい種類です。
  • インドパシフィックトビー
    体長5㎝程度、寿命5年前、価格2000円前後 水温が下がると弱ってしまうので温度管理に気を付けましょう。適温は25度前後で、温度の差で弱ってしまいます。飼育時は温度差が出ないように飼育してください。
  • コンゴフグ
    体長50㎝程度、寿命3年、価格3000円前後 毒を持っているので他の魚と混泳させる場合には刺激しない大人しい混泳相手を選ぶ必要があります。丈夫で飼育しやすいのでおすすめですが、小さなうちは30㎝くらいも成長していくにつれて50㎝ほどになるため飼育する水槽の大きさを購入時から余裕を持たせたサイズにする必要があります。水槽の大きさは50㎝にまで成長したことを考えると90㎝ほどのサイズを用意するとよいでしょう。

飼育しやすい海水フグ

  • シマキンチャクフグ、コンゴフグ
    海水のフグは毒を持っている個体が多く注意が必要です。この2種類は毒を持っていますが体内に毒が入らないようにし、皮膚につく程度では影響はありません。しかし、毒に触れてしまった場合にはすぐに手を洗って毒を落とすなどしてください。

海水フグの飼い方と海水の作り方!海水飼育の注意点

海水飼育の注意点

海水でフグを飼育する場合には自分で海から海水を汲んでくるか、市販されている人工海水のもとを購入して水と合わせて作るか、海水として売られているものを購入して使うかのどれかになります。自分で作る場合は潮の濃度に気を付けなければなりません。
初心者の場合は海水を作るよりもあらかじめ海水になったものを使用する方が安心できますが価格が高く、長期で続けていくのが困難な場合は自分で作るようにします。

海水フグ用の海水の作り方

  1. バケツに水を入れます。作りたい海水の量に合わせてバケツを用意するとよいでしょう。バケツを購入する時には必ず何リットル入るバケツなのかを確認してから購入してください。
  2. 水道水のカルキを抜きます。カルキはカルキ抜きの元を入れてすぐにカルキを抜くと手間が省けてすぐに作業することができます。
  3. 水温を調節しましょう。水温は25度前後でフグの適温に合わせた温度に調整しましょう。自分の水槽の温度に調節することが大切です。また、低い温度の水で海水を作ろうとすると塩が水に溶けだす割合が少なくなってしまい一定の比重ではなくなってしまいます。
  4. 温度調節した水に人工海水の元を入れて混ぜます。
    人工海水で大事なのは比重ですと塩分濃度です。比重は1.023であることが好ましく、初心者が海水を作る場合には最も参考にしなくてはならない数値です。
    慣れてきたら少しずつ変えていってもよいですが慣れるまではこの数値を守るようにしましょう。
    数値は測定器で測ると数値ででるので海水を作りやすいです。

海水フグの「毒」について、飼い方を間違えると混游生物にも危険が及ぶ

海水フグの多くは毒を持っています。一緒に混泳させようとしてもフグの持つ毒の影響で死んでしまう場合があります。そのため、知識が無い状態で一緒に他の魚と泳がせることはできません。

フグは通常の状態では毒は発生させません。自分に危険が迫ったり、ストレスを感じると毒を発生させます。そのため、フグを刺激する魚や、ストレスを与える生物の混游は避けるようにしましょう。