アクアテラリウムは事前のレイアウトが大事!陸地の作り方

 アクアテラリウムは水の他に陸地になるような岩場や流木などを配置したり、沢山のコケや水草などを植えて作っていきます。
全てを水の中で作り出すものと、陸地をメインに水場を少なめにつくるものなど様々です。陸地をメインに作る場合には植物などを育てることを前提にした作りになるので一緒に生物を飼うことは難しくなりますが、陸地に自分の好きな植物を選んで配置することができ癒されます。
初心者の方でもレイアウトを決めてから作ると失敗せずにできますので挑戦してみて下さい。
失敗しづらいアクアテラリウムの陸地の作り方をご紹介します。

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アクアテラリウムの陸地の作り方!まずは水槽選びから

アクアテラリウムは陸地と水面が一緒に楽しめるインテリアです。

陸地多めに作るか水面を多めに作るかで水槽の形も変わってきますが、水槽の素材自体はどちらがメインでもガラスの水槽が向いています。
  • ガラスの水槽
    ガラスの水槽は傷が付きにくいのが特徴で、長く水槽を使用していく事を考えると傷部分に菌が入り込みそこから汚れやカビが繁殖する危険を考えれば傷が付きにくいガラスの方がおすすめです。しかし、ガラスの方が金額も高いですし、割れる危険性もありますので設置場所などもよく検討して水槽を選ぶ必要があります。
    ガラスの水槽の他にはアクリルの水槽でもアクアテラリウムを作ることはできますのでお好みで選んでみて下さい。
  • 水槽の形
    通常の水槽と違い、アクアテラリウムに使用する水槽は側面部分を大きくカットしてあるものが使用されることが多いです。
    これは外に逃げる生物を一緒に飼育していない場合に使われる水槽で、側面が大きくカットしてあるとから植物などのお手入れがしやすくなっているためです。
    また、大きくカットした側面から湿気も逃げていくのでこもりすぎることも防げますし、カビの発生も抑えやすくなります。

アクアテラリウムの陸地の作り方!レイアウトの重要性

アクアテラリウムを自分の理想通りに作るには、しっかりと自分でレイアウトを作る必要があります。
何となくでアイテムを買いそろえたり、買い足したりしても配置していく過程で使用できなくなったり、構図に合わなくなってしまったりする可能性があります。
そうならないように、まずはレイアウトを作るようにしましょう。

アクアテラリウムのレイアウト

まずはアクアテラリウムに生き物を飼うかどうかを決めましょう。生き物を飼わないのであれば大量に水を必要としないのでメインを土や砂、流木などに絞ることができます。
次に、高さを出して植物などを植えていくことを考え、どのくらいの高さを出すか考えます。

そして、どのような植物を使用したいのかを考えてきます。
育て方が違う植物を入れてしまうと管理が難しくなるので、水を入れても育っていく植物や、湿気を吸って育つ植物などをメインに配置するとよいでしょう。

流木を使ったレイアウト

流木には様々な形がありますが、そのままの形を活かしてレイアウトを考えていくパターンが多いです。
自分が求めている形の流木に出会える可能性も低いので、何となくこんな形のがあればいいな。くらいの気持ちでレイアウトを考えましょう。
バランスがよく見えるのは、長さが長く湾曲しているタイプなら中央に配置し、木の根のように下に広がったタイプの流木なら上が尖るような配置で置くとよいでしょう。三角形の流木なら左右どちらかに傾けてどちらかに空間を設けるとバランスがとれます。

高さ、傾斜のバランス

レイアウトを考えるとき、高さや傾きは非常に大事になります。
下に底土を配置する場合には前から奥に向かって高くなるように配置したり、右から左に向かって傾斜をつけるなどの一定に見せるのではなく奥行きなどの変化を見せることによりバランスよく見えるようになります。

アクアテラリウムの陸地の作り方!植物とコケ、水草の種類

アクラテラリウムの陸地を作るなら、水草やコケ、植物などの適所を知ることが大事です。
どの位置に配置するかによってカビの発生や枯れるリスクを下げることができます。

アクアテラリウムに向ているコケ

陸上に根を張って成長するコケは、土や流木の上に配置することが望ましいです。
スギゴケやモス、スナゴケなどもおススメです。

水分が多く必要になるコケなどは水面に出ている流木や岩などに配置するのが望ましく、水中でも生きていけるので広い場所で使用できます。
ウィローモスなどが使用しやすいコケとなります。

地面に定着しないコケもあります。このタイプは根などで定着しないので地面に茎を這わせて定着していきます。岩や流木などにへばりつくように成長していくイメージです。水に強いので少し水分の多い場所にも配置できます。

アクアテラリウムに向いている植物

アクアテラリウムに向いている植物は、根を張るタイプのものよりは株で増えるタイプの品種の方がおススメです。
アクアテラリウムに向いている条件には、水に強く根腐れしにくいもの、日光不足にも強い植物であることです。
その点をクリアしている植物は、オリヅルランやシンゴニウムなどです。またタマシダなどもおススメです。

アクアテラリウムに向いている水草

陰性水草は強い光が無くても育っていける水草がアクアテラリウムには向いています。
代表的な水草で、アヌビアス・ナナやミクロソリウム、クリプトコリネなども流木に活着しやすいのでおすすめです。

アクアテラリウムの陸地の作り方!必要な材料

アクアテラリウムのレイアウトも使いたい水草も決まったらな材料を用意しましょう。

アクアテラリウムに必要な材料

まずは水槽、そして水槽内に敷くソイル(底土)、ろ過装置が必要です
ろ過装置はフィルターを設置し、綺麗な水が循環できる環境にすると長持ちします。
おススメは底面フィルターです。

次に、配置する流木、石などを用意します。
一緒にウールマットがあると石と石の固定に使用でき、更に隙間に挟まって取れにくい汚れやゴミなども吸着して取ってくれるのでおススメです。

配置する植物も用意しましょう。
土が必要な部分には入れられる場所を作ったり、鉢をそのまま配置してもよいです。ただし、鉢が見えると折角のアクアテラリウムの雰囲気が台無しになってしまうので、周りを石や流木で隠したりする工夫が必要になります。

コケを植える場合には赤玉の土を使用し、植物を直に植える場合には根の部分にだけ腐葉土を使用するようにしましょう。
腐葉土は虫が湧く可能性がありますので多量の使用はおススメしません。

植物は光がないと枯れてしまいます。
ですからLEDライトは必ず用意しましょう。
水槽に挟んで使用できるものや、上に置いて使用するタイプなどもありますので、自分の水槽に合うものを選びましょう。

アクアテラリウムの陸地の作り方をご紹介!

陸地の作り方

  1. 底面フィルターを底に敷き、濾過機をセットします。
    この時、底面フィルターについている穴をしっかりと空けておきましょう。この穴を空けておかないと濾過されません。カッターで切り離すと作業しやすいです。
  2. 次に、濾過フィルターの上に底砂を入れましょう。この時に、自分がイメージする形に砂を入れていくのがコツです。
    奥を高くしたい時は奥に向かって砂を多めに入れて高さを出すと雰囲気がでてきます。
  3. 自分の好きなデザインに石を積み重ねてみましょう。
    このときに、ウールマットをちぎって挟みながら積み重ねると安定感が増します。
    高く積む時には下をしっかり組むと落ちてこなります。また、中を空洞に積むのではなく、しっかりと組みながら積んでいくと安定します。
  4. 流木も設置します。そのまま設置しても良いですし、組み上げながら設置しても問題ないでしょう。
    ただし、あまり複雑に組んでしまうとお手入れのときに手が入らずに苦労しますので、お手入れしやすいように組むのがコツです。
  5. 土を盛っていきます。
    自分で組んだ石の隙間に土を盛っても良いですし、石を途中まで組み上げて途中から土を盛る用に少し隙間を開けておいてその分に盛ってもよいでしょう。
    鉢を置く場合には隠れるように配置しておくと植え込みやお手入れが簡単になるのでおススメです。はじめに砂で高さを出し、その上に鉢を配置、更に石や流木を設置して鉢を隠してもよいですよ。
  6. 植物やコケを植え込み、水を循環させたら完成です。
    植物やコケはLEDライトがないと枯れてしまいますので完成したら必ず設置するようにして下さい。