金魚は屋外飼育可能。簡単に飼育する方法とビオトープでの飼育方法

金魚の飼育は屋外でもできます。水槽の設置場所が家の中に少ない、家族から家での飼育を反対されている場合などは屋外でも飼育できるのでチャレンジしてみましょう。屋外での飼育は、水槽ではなく鉢を使用して簡単に飼育する方法や、生態系を作り出して飼育するビオトープという飼育方法もあります。ビオトープなら最初の餌やりは必要ですが後は様子を見るだけで生態系が成り立てばそのまま放置していても飼育可能です。是非この機会に屋外飼育を始めてみましょう。

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金魚の簡単屋外飼育を始める!飼育に必要な道具と心得

屋外飼育の心得

家の外で飼育するためには、飼育用の容器があれば飼育可能ですが、容器のみでの飼育では水は表情に汚れやすくなります。

餌となるバクテリアの繁殖も見込めない為、餌やりの必要も出てきます。

簡単に飼育するためには環境作りが大事になります。水質悪化を防ぐためにろ過装置を入れたり、エアレーションを入れたりと手間を掛けるとそれだけ管理が楽になるので放置せずに管理しながら屋外飼育を行うことを心得ておきましょう。

屋外飼育に必要な道具

屋外飼育でも室内飼育とほとんど飼育に必要な道具はかわりません。

生き物を飼育するための容器、金魚用の砂利やバクテリアが繁殖できる底床など、ろ過装置、エアレーション装置、水生植物などを用意しましょう。

ろ過装置には投げ込み式フィルターがおススメです。ろ過とエアレーションを一緒に行ってくれるので管理が楽です。ただし汚れやすいので掃除などのメンテナンスを定期的に行いましょう。

金魚の屋外飼育の注意点を知って、動物からの被害を無くす

屋外飼育の注意点

屋外飼育で注意しなくてはならいないのが水温の上昇です。直接日光が当たる場所に設置するのは避けましょう。

直射日光は水温の急激な上昇を起こしてしまいます。温度の急激な変化は金魚にとって一番良くありません。ストレスと病気の原因になるのでできるだけ日陰に飼育場所を作るようにしてください。どうしても日陰に設置するスペースがない場合には日よけになるものを設置しておくようにしましょう。

動物の被害を防ぐ

屋外で飼育していると気になるのが動物の被害です。外には動物が沢山生息していますからいつ金魚が狙われてもおかしくありません。被害が及ばないように金魚の水面には動物が悪さできないように網や蓋などを設置するようにしましょう。

また、鳥などの被害を防ぐためには水槽の縁などにとまれないようにしておく必要があります。全面的に金網などをしておいたり、人がよく出入りする場所に置いておくなどの工夫が必要になります。

虫からの被害を防ぐ

小さな金魚などを飼育する場合には、外の水槽に虫の幼虫が住み着かないように注意しましょう。特に水の中で成長していくトンボの幼虫のヤゴなどは肉食ということもあり、金魚に被害が及ぶ場合もあります。大きめの金魚なら問題ありませんが、まだ小さな金魚などでは十分捕食の対象になるので注意が必要です。

水換えや、水生植物の陰などをチェックして被害を食い止めましょう。

屋外飼育でも金魚の水換えは必要!放っておくと水質悪化の原因に

屋外飼育の水替え方法

1.水換えを行う時は、飼育容器内の水を全部換替えず、3分の一ほど残して新しい水を入れるようにしましょう。

水替え前に汚れやフンがある場合は事前に吸い取っておくと水替えしやすいです。

2.容器が大きい場合は底に汚れが溜まると吸い出しにくくなるので掃除が大掛かりになります。

水を抜く前に生き物を別な入れ物に移しておくと掃除する時に気を遣わずにどんどん掃除することができます。

3.カルキ抜きした水を入れましょう。

すぐに生き物を戻す場合には容器内の水の温度に合わせた新しい水を入れます。時間を置いて生き物を入れる場合には容器内に新しい水を入れて置いておくだけで温度が一定になるので数時間してから生き物を戻すようにするとよいでしょう。

水替えが必要な理由

いくらバクテリアの繁殖が盛んでも水替えをしなくてもよい状態にするのは難しく、徐々に水が汚れていきます。水替えを行わず放っておくと、水中にアンモニアが増えて生き物が住めない状態になる場合もあります。
そうならないためにも、水の状態を定期的にチェックする必要があります。

金魚をビオトープで飼育する!飼育方法と飼育の注意点

ビオトープの飼育方法

  1. ビオトープとは自然界の状態を容器内で再現する飼育方法で、砂を入れて水生植物を植え、微生物を増やしてそれを金魚の餌にする
  2. 餌を食べた金魚のフンが砂に住み着いた微生物が分解して養分を水草が吸収して成長し、光合成をすることで金魚の吐いた二酸化炭素を吸収して酸素を排出してくれる

このような生態系を生み出します。ここまでしっかりと生態系を作り出すことができれば水替えの頻度も減り、金魚にはエサを与えなくても飼育可能な環境ができあがります。

ビオトープの作り方

1.ビオトープを作るには、容器にバクテリアが住み着きやすい底砂を入れるようにします。

底砂には、溶岩石で出来たものか、セラミック素材のものがよいでしょう。気孔が多いのでバクテリアが繁殖できます。

2.水生植物を植えましょう。

直接底砂に植えると根がはり水替えがしにくくなってしまうので注意しましょう。あらかじめ鉢に入れて飼育容器に入れて置けば金魚が掘り返すこともなく成長していけます。

水草などを植えると金魚が食べたり粉々にしてしまうのでおススメしません。金魚が食べられないようなミズトクサや、浮き草であるホテイアオイなどが向いています。

3.カルキ抜きした水を入れて温度を調節したら出来上がりです。

初めのうちは水質が安定していないので水替えが必要になりますが、バクテリアが増え始めてくると自然と安定し、手を掛けなくても金魚が生きていける環境になります。しかし、そのまま放置しておくことはせず毎日一回は様子をみるようにしましょう。

金魚の屋外飼育の鑑賞方法は上から!鑑賞を楽しめるレイアウト作り

ビオトープのレイアウト

  • ビオトープの良い所は風情を味わえる所です。
  • 睡蓮鉢などに飼育すれば更に風情がでます。

水生植物も丈の長い植物をレイアウトしても場所や高さを調整する必要もなく伸び伸びとしたレイアウトにできます。

水場がある庭は素敵に見えます。大きめの飼育容器を用意して専用の台を作っても素敵です。容器の周りを加工用にして鉢置き場を設置すればガーデニングのレイアウトすることもできますし、小さな池風にレイアウトを作ることもできます。

しかし、自然化に植物を置いたり、容器を置くだけにせずしっかりと管理する必要があることを割るれないようにしましょう。

ビオトープの鑑賞方法

ビオトープは何といっても上から観賞する方法が一番楽しめます。

金魚の綺麗なヒレや尾びれを上から観賞できるので、飼育に慣れてきたら上からの様子が綺麗な他の金魚も飼育してみましょう。

浮き草からたまに見える金魚の尾びれなど長い時間見ていても飽きません。