アクアテラリウムとは陸地と水が水槽内に存在している環境のことをいいます。飼育する生き物によって陸地や水の配置の広さを変えることができ、インテリア要素も高いので部屋をお洒落に演出したい人にもおすすめです。アクアテラリウムの作り方や適した植物を学び生き物が喜ぶ水槽作りをしてみましょう。また、インテリアとしても利用したい場合におすすめのレイアウト例も紹介します。
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アクアテラリウム水槽を作るなら、飼育したい生き物に合わせて構想を立てる
陸地の生き物を主に飼育する場合
両生類や爬虫類を飼育する場合なら陸地をメインにして、水浴び場や水のみ場、湿度を上げるために少量の水を設置するアクテラリウムがおすすめです。陸地が多いので植物も多めに植え込むことができるので生き物が隠れたりできる空間を作り出すこともできてストレスが少ない水槽環境を作る事ができます。
水の生き物を主に飼育する場合
魚をメインに飼育したい場合には、植物を水槽上部で育て、水槽内の下に水を入れて飼育する方法が向いています。
両方を飼育するなら
陸地で爬虫類や両生類、水部分で魚を飼育するなら深さのある水槽が必要になります。また、飛び出す可能性も考えて蓋つき、ケージの使用が必要になります。
水面をメインにしたアクアテラリウム水槽の作り方
水をメインにする
魚などを主に飼育する場合には、魚が及びまわれるスペースを取ってあげることが大切です。インテリアに使用したい場合にはついつい恰好ばかりを考えてしまい生き物のことが二の次になってしまいがちです。スペースを必要としない魚を飼うことや、流木や岩を水の中に設置する場合にはヒレなどに傷を負いやすい種類の魚の飼育を避けるなどの配慮が必要です。
水メインのアクアテラリウムの作り方
1.水槽内にはろ過機の設置が必要です
しかし、インテリアを重視した場合にはろ過機が見えてしまったり、配線が見えてしまうのは恰好がよくないため目隠しを使用している人がほとんどです。多くは、ろ過機を設置した後で手前に岩や石を積み重ね見えないように隠してしまう方法や、ろ過機自体の上から覆って見えなくしてしまう方法などがあります。
2.アクアテラリウムは水槽の上部から見るのではなく、横から見て楽しむ方法を取ります
ですから、水槽内も水槽から出た上部も合わせて景色として楽しむ場合がほとんどです。水面と水面からでた部分に繋がりを持たせると世界観が出るのでおすすめです。
3.水槽左側と右側に岩を上部に積み重ね真ん中に両方の岩山に掛かるくらいの長さの流木を置き橋のように設置します
流木の幅がある場合は一本で良いですが、細くその上にインテリアや苔を乗せられない幅であれば追加でもう一本隣に並べましょう。二本の流木に隙間が空かないように上に園芸用ネットを敷いておきます。
4.園芸用のネット上からテラリウムなどで使用する粘着性のある土を敷きコケを敷いていきましょう
同じように、両端に岩や流木などで作った山が崩れないように隙間に少しずつ土を詰めていきます。粘着性があるので使用するとグラグラせず安定感が増します。土を詰めた場所や岩などに苔を貼り付け、毎日を霧吹きで与えて活着させましょう。
陸をメインとしたアクアテラリウム水槽の作り方
陸をメインにする
陸の移動が多い生き物を飼育する場合には水よりも砂や爬虫類用の底床を広く作る方がよいでしょう
一度水槽内で環境を分ける必要があります。例えば、発泡スチロールを加工して陸地を作り水の上でも陸地全部に水が浸透しないように工夫をしたり、小さな水槽を別に設置して周りを土で埋めてしまう方法などもあります。
陸メインのアクアテラリウムの作り方
1.底面濾過を使用して底に溜まった汚れを吸い出す仕組みを利用して陸地を作りましょう。
陸地には発泡スチロールを使用します。水槽半分程度の大きさに発泡スチロールを切り取り設置できるようにしておきましょう。
2.底面濾過を設置したら水が出る場所も設置しておきましょう。
ポンプを使い水を上から流すようにすれば滝を作り出すこともできますので興味がある場合には調べてみて下さい。底面濾過の上に発泡を配置します。浮いてこないように厚みのある発泡スチロールを設置すると良いでしょう。
3.発泡島の作り方。
厚さ5㎝の発泡スチロールを水槽の半分が埋まるくらいの大きさに切り上から水槽用のコーキング剤を塗っていきます。前面にコーキング剤を塗り、小さめの砂利を貼り付けましょう。コーキングが隠れるくらいにぎっちり貼り付けた方が見栄えがよくなります。
4.隙間にアクアリウム用の土を塗り込み植物を植えたら陸地の完成です。
浮く用なら浮かせたままで、沈むようなら水槽の底に隙間が発生しなくなるので汚れも溜まらず水質悪化を防ぐことができます。陸地の他の部分に水を入れて生き物が軽く水浴びできる場所ができれば完成です。
アクアテラリウム水槽で使える観葉植物と水草や苔を紹介
アクアテラリウムに向く観葉植物
観葉植物を植える場合には水中ではなく、水から出た部分に植えるのが基本です。
また、直接植えると根が張り、後々のメンテナンス等が困難になる場合があるので鉢植えをそのまま設置する方法をおすすめします。また、鉢植えなら植物に必要な栄養分もしっかり用意できるので枯れさせなくて済みます。
湿気を好むアクアテラリウム水槽の場合、直射日光に当てることが出来ないためどうしても光量が少ない環境になってしまいます。
アクアテラリウムに向く水草
クリプトコリネやエキノドルスは水草でありながら水中から出ていても育つことができるので配置場所を考えずにすみ、好きな場所に配置できます。
上部に陸地を配置する場合、水槽上部から光を当てても上手く水草に光が当たらない場合もあります。そんな時でも育つことができるので初心者に優しい水草といえます。
アクアテラリウム水槽のレイアウト例!自分好みにアレンジしよう
高さのあるレイアウト
水槽の上から流木や石が飛び出したレイアウトは迫力があり目を引きます。
迫力を出すコツは、積み上げた後、隙間からコケや植物を生やすことです。全ての隙間から生やしてしまうとしつこい印象になってしまうので、二か所くらいから生やす程度にしておきます。また、水の近くは水草を水槽から生やしておけば側面から見たときにボリュームがある印象になるので、積み重ねた流木や石の中間の右側か左側に一か所と、それより上部の反対側に一か所設置すればバランスが取れます。
洞窟レイアウト
洞窟感を出したいがために、普通にドーム状の石組にしてはいけません。光を取り入れることを意識してレイアウト作らなくてはならないので、アーチを作り洞窟の印象を作り出す工夫が必要です。洞窟といば岩や石のイメージです、右側面すべてに岩を配置し、手間左側から左側面に向かってアーチのように流木や石を配置すれば十分洞窟のように見えます。奥からは光が差しますし、岩場に苔を植えればよりリアルな印象になります。
植物のみのレイアウト
生き物を飼育しない気軽なアクアテラリウムもおすすめです。生き物を飼育するとなると水質維持や温度管理など気を遣う点が数多く発生します。
小さな容器でも行えるので手軽ですから、砂を敷き、石と流木を配置して少量の浮き草と観葉植物を植えて小さなインテリアとして飼育してみましょう。