メダカとグッピーの混泳は可能なのか 飼育条件や注意点

メダカとグッピーは似たような飼育環境であることから混泳が可能です。お互いにストレスが溜まらないように飼育の優先項目を決めて飼育していけば水槽内で理想的な混泳の姿がみられるでしょう。水槽内に隠れ家を設置すると魚たちも安心して生活できるので自作の隠れ家の作り方も紹介します。メダカとグッピーを混泳させていても繁殖も行えます。増えることも考えた水槽作りが必要になります。

関連のおすすめ記事

カラフルなグッピーを飼育したい方必見!飼い方と初心者の心得

グッピーといえば初心者にも手が出しやすい飼育のしやすさ、そして水槽に入れても見栄えがきくカラフルな色...

メダカの水槽のコケは除去すべし!除去方法のご紹介

メダカの元気に泳ぐ姿を眺めているととても癒されます。毎日水槽を見て様子をチェックできればよいのですが...

メダカの餌の代用は家にあるもので。与えて良い餌と不向きな餌

メダカの餌は家にあるものでも代用が可能です。どんなものがメダカの餌に向いているかご紹介します。...

グッピーとメダカの交配の可能性、繁殖の仕組みの違いから考える

グッピーとメダカは同じメダカの仲間で、交配してしまうのではないかと心配されますが、繁殖の仕組みが...

【グッピーの育て方】初心者でも簡単に飼育、繁殖させる方法

グッピーを長生きさせるためには水温と水質が大切になります。飼育するからにはグッピーにとって最適な環境...

メダカとグッピーの特徴!特徴を学んで混泳できるか見極めよう

メダカの特徴

メダカは体長3.5㎝から4㎝程度でオスはメスよりも小さい大きさになります。

卵から稚魚が生まれ、産卵時には一度に20個ほどの卵を産みます。卵を産んだ後は子育てなどはせず、生まれてくるまで成魚は放置します。時には卵や稚魚を食べてしまうこともあるので産卵後は隔離するか他の容器に卵を移して育てる必要があります。

寿命は2年程で、憶病な性格から飼育する際には隠れ場所を設置するようにするとストレスを緩和することができます。

グッピーの特徴

グッピーの体長は3㎝から5㎝程度でオスの方メスより小さく、色が綺麗でヒレが多きのが特徴です。

グッピーは卵ではなく稚魚を直接産み落とします。体の中に卵を宿し、お腹の中で孵してから出産するので通常よりも稚魚の生存率が高くなっています。しかし、成魚が稚魚を食べてしまうこともあるので出産が完全に終わったら成魚は元の水槽に戻すようにしましょう。

グッピーは人懐っこい性格なので人がいると姿を現したりと愛嬌たっぷりです。オスとメスがいて環境が良ければあっという間に稚魚が増えていってしまうので繁殖には注意が必要な魚でもあります。

メダカとグッピーは混泳できる!混泳可能な条件や環境を紹介

メダカとグッピーの大きさ

混泳可能な理由には、お互いに食べられないサイズであるということです。上記のメダカとグッピーの特徴を見てもわかるように、体の大きさはお互いにほとんど変わらないのがわかります。メダカは3.5㎝から4㎝に対してグッピーは3㎝から5㎝程度とほぼ同じです。

お互いに穏やかな性格であり、共食いもしないことから混泳してもお互いに影響がないのです。

飼育水温の違いも合わせられる

メダカとグッピーはお互いに飼育する水温が全く同じな訳ではありません。しかし、お互いの適温の間を取れば飼育できる温度があるので混泳させるときは互いの適温を把握しておく必要があります。

  • メダカの水温の適温は18度から28度
  • グッピーの水温の適温は23度から27度程度

お互いの丁度適温を取るとよいでしょう。混泳させる場合にはグッピーに合わせた水温での飼育がポイントになります。

メダカとグッピーの混泳の注意点は!優先する事項をはっきりさせる

水温はグッピー優先

グッピーは水温の変化に弱い魚なので飼育にはヒーターが必要になります。

メダカも低すぎる水温には向かないので混泳させるならグッピーに合わせて温度を一定に保つようにしましょう。基本的にはメダカは水温が低くなると冬眠ますが、温度が温かければ冬眠せず一年を通して元気に泳ぎ回ります。また、一気に水温が下がると病気にもなりやすいので混泳させるならヒーター飼育をおすすめします。

エサはメダカ優先

メダカはグッピーに比べると餌の保持率が低く、グッピーに餌を食べられてしまうことが多いです。ですから、餌は各自別々なものを与えるようにしましょう。グッピーには浮くタイプのエサを与え、メダカが食べ損ねたことも考え沈むタイプのエサも入れておくと餌とすべて取られてしまう状態を回避することができます。

メダカにとって栄養が豊富な餌を重点的に与えるようにするとメダカの栄養不足を避けることができお互いに元気に育っていくことができます。

水槽内レイアウトはメダカ優先

メダカはストレスを感じやすい生き物です。特に追い回されたりする場合には隠れられる場所が必要になります。
水草を多く設置したり、隠れられるレイアウトを設置するようにしましょう。

メダカとグッピーの混泳には隠れ家が必要!水草や自作隠れ家の作り方

隠れ家の必要性

魚は人間の人影やいきなり付く照明などに驚きます。とっさに身を隠す場所があればストレスも和らぎますが、身を隠す場所が無ければ混乱して泳ぎ回るだけになってしまいます。

人間が歩くだけでかなりの振動ですからその分ストレスもかなりになるのです。とっさの防衛反応を活かせる場所を作ってあげることで魚に加わるストレスと緩和することができるのです。

水草を使った隠れ家の作り方

魚が泳ぎ回れるスペースを取りつつ、隠れ家も作るには、浮き草や中景に使用するような水草の設置が必要になります。

また、トンネルのように設置できるドーム型のヤシハウスを使用するとよいでしょう。ヤシハウスには水草を根付かせることもできるので、水草ハウスのように自作することができます。水草を根付かせるためには、ヤシハウスのにウィローモスやアヌビアスナナを活着させるとよいでしょう。

毛糸を使用した隠れ家の作り方

  1. 毛糸を10㎝幅にカットしたものを15本から20本用意して、どちらか端の方を玉結びします。
  2. 結んでいない反対の方を手でほぐしフサフサの状態にしたら水槽に入れるだけです。

メダカの稚魚なども隠れやすい、簡単で効果的な隠れ場所です。

メダカやグッピーを繁殖させるときは…稚魚の隔離を優先させる

メダカの繁殖

メダカの繁殖は産卵時期きてオスとメスが揃っていれば自然に行われます。

著しく水槽内の環境が悪い場合や、混泳でのストレスが溜まっている場合などは産卵しない場合もあるので繁殖させたい時には、メダカの産卵しやすい場所を作ってあげたり、隠れ家を設置してあげるようにしましょう。

グッピーの繁殖

グッピーもオスとメスが揃えば簡単に繁殖させることができます。グッピーは一度に2、3回ほど出産することがあるので瞬く間に増えていきます。メスのお腹が膨らんできたら水槽から隔離して別の容器に移し出産させるようにしましょう。

稚魚の隔離

メダカもグッピーも生まれると親に食べられる危険性があります。

とくにメダカは卵さえも食べられる場合があるので産卵時期が近付いた親を発見した場合には別のケースに移して産卵もしくは出産させる方がよいでしょう。

両者とも放っておくと沢山の子供を産み親に食べられる危険性が無い場合には爆発的に増えるので繁殖させるときには最後まで飼育できるかどうかを考えてからにしましょう。