ベタの混泳は難しく、エビはほぼ混泳は不可能とされています。しかし、ベタの性格によっては攻撃性が強くない個体もいて一概には混泳は不可能とは言えません。エビとの混泳を目指すならエビが隠れられる場所を作りましょう。また、ベタが攻撃しても傷つかない工夫も必要になります。混泳を考えるならお気に入りのベタや大好きなエビに被害が及ぼされないように水槽内に作る隠れ家の作り方やベタの性格、混泳のポイントなどを解説します。
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ベタの性格を把握!エビとの混泳に可能性はあるのか
ベタの縄張り意識
ベタはどんな生き物に対しても攻撃をしてしまうほど縄張り意識が強い魚です。水槽内に他の魚を飼育することは難しく、ベタから逃げ回ることができる生き物を入れたとしても追い回す方のベタが体力を消耗して弱ってしまう場合もあるのです。
ベタの性格には個体差がある
ベタも人間と一緒で個体によって性格が異なります。気性が荒いのは元々ですが、もっと気性が荒いベタや、他の個体に比べて穏やかで攻撃的ではない場合もあります。ペットショップで売られている場合には小さなビンに入っていて大人しく見えるので性格まではわかりません。また、単独で飼育している場合にも性格はわからず、混泳して初めてどんな性格なのかわかる場合が多いので購入の際に性格を見極めることは困難です。
水槽内の生活層の違い
生き物には好みの水域があり、下層、中層、上層に分かれています。水槽の様子などが見られるペットショップや、ネットの動画などでも生活層を確認できます。
ベタとの混泳はほぼ不可能!エビが混泳に向かない理由
ベタにとってエビはエサのようなものです。
また、お互いに威嚇し合う様子も見られることから相性はよくありません。
たとえ下層と上層で生活層が違っても、ベタが下層に様子を見に来るようならエビもどうしようもありません。
ベタとエビを混泳させるには…混泳を成功させるポイントを紹介
水草で隠れ場所を作る
ベタとエビを共存させるには、ベタの視界にエビが入らないようにするのがポイントです。水槽内に緑のじゅうたんのように生える水草を用意しておくとエビが根元に隠れられるのでベタの攻撃を避けられるようになります。
石やパイプで隠れ場所を作る
ベタが侵入できない隙間を用意しておくことも大切です。
石を使用する場合にはベタのヒレに当たって傷付かないような尖っている部分が無い石を選びましょう。おススメは平べったい石で、水槽の端から斜めに立てかけて置くようにするとエビにしか侵入できない隠れ場所を作ることができます。
パイプを使用した隠れ家もおススメです。
自作することが可能なので自分の好きな大きさの隠れ家を作ることができます。
作り方については下で紹介します。
ベタから身を隠し混泳を可能にするにはエビの隠れ家が必要!作り方を解説
ろ過材を使用した隠れ家の作り方
水槽用のセラミック用ろ材は真ん中に穴が空いていてエビの隠れ家になる他、バクテリアの繁殖にも役立つので一石二鳥のアイテムです。また、ろ材の周りにウィローモスなどを巻き付ければエビのエサにもなり、見た目も水槽に馴染みます。
作り方
- リングタイプのろ過材、水槽用ボンド(防カビ剤を含まないもの)、結束バンド、鉢底用ネット、ウィローモスを用意する。
- リングタイプのろ過材を穴同士が繋がる様に二つボンドで接着して繋げます。これを6つ作りピラミッド型に形成します。まず、下に3つ並べ一つずつ接着します。次に並べて3つくっつけた上に2つ設置し、ボンドで付けます。最後に1つ上に乗せて接着したら乾かします。
- ろ過材を2つくっつけた長さと同じ長さにカットした鉢底ネットをピラミッドに巻き付けます。ピラミッドの底の部分を結束バンドで固定して外れないようにします。
- ウィローモスを全体に巻き付けて紐や釣り糸で縛り付けて固定すれば完成です。
- ろ過材の量はエビの飼育数によって変えるようにしてください。少量しか飼育していない場合には、エビの個体数に合わせてろ過材の穴があれば十分なので自分で調整するようにしましょう。
パイプを使用した隠れ家の作り方
- 塩化ビニールパイプを使用しても隠れ家を作ることができます。塩ビ管をお好みの長さに塩ビ管カッターで切り揃えます。
- お好みの形に接着し、上記と同じように固定します。
- 形成する時は、丸くなるように形成してもよいですし、三角形に形成してもよいです。
- 横から見て綺麗な形の方が水槽に入れた時に景観もよいでしょう。
- エビの飼育量が少ない場合には大きな隠れ家は必要ないので3、4本の塩ビ管で作成した方が水槽内で邪魔にならずに設置できます。
ベタとエビの混泳は予測不可能!混泳させるときは覚悟が必要
ベタは本来他の生き物との混泳が難しい魚なので混泳自体向きません。混泳に挑戦してみてベタがあまりにも追いかけるようならすぐに混泳を中止するようにしてください。混泳相手のエビに問題が無くても、追い掛け回すベタ自体も体力が消耗して弱ってしまう原因になります。
ベタを飼育する時はお互いにストレスが溜まらない環境での飼育を一番に考えましょう
景観を重視して混泳させたい気持ちはわかりますが、飼育に慣れてきてベタに詳しくなってからでも挑戦は可能です。