グッピーとメダカは同じメダカの仲間で、交配してしまうのではないかと心配されますが、繁殖の仕組みが大きく違います。グッピーとメダカの交配の可能性や、一緒に混泳させているときにメダカが卵を産んだ場合に考えられる孵化の可能性について解説します。また、グッピーと交配してしまう別の種類の魚についても紹介します。
関連のおすすめ記事
グッピーとメダカの特徴、同種だけど決定的に違う点を解説
グッピーの特徴
現在の品種改良によって原種の色からかなり鮮やかさが出てきています。メスに比べてオスの方が色も鮮やかで目を引きます。メスは控えめの色でオスよりも体格が大きいのが特徴です。
グッピーは元々は南米地方に生息していた魚で、最大の特徴はお腹の中にある卵を孵化させて稚魚として孵化させてから出産するところです。
メダカの特徴
体長3.5㎝程度で、卵は水草に産み付けることが多く、繁殖するときにはオスがメスを抱き寄せて繁殖行動を行います。
卵で産むのでグッピーよりは生き残る確率は低くなります。
両者の違い
グッピーとメダカの大きな違いは、出産方法が違うことです。
グッピーは体内で稚魚が孵化するのに対して、メダカは卵で産卵します。種類は同じで、姿も似ていますが繁殖方法も産卵方法も全く異なります。
違いを知れば納得できる!グッピーとメダカの交配の仕組み
グッピーの交配の仕組み
- グッピーのオスには生殖器が備わっていて、メスの排泄肛へと精子を注ぎ受精させます。
- 排泄肛で精子を受け取ったメスは体の中で受精させた後、残りの精子を体に取っておくこともできます。
残った精子を使い、数回受精することができるので、オスと一度しか交配していないのに何度も出産することができます。
メダカの交配の仕組み
メダカの場合は卵で出産し、産み落とした卵にオスが精子をかけて受精させます。
その場合には受精していないので透明感が無く白かったり、カビてしまったりして最終的には腐ってしまいます。
メダカが卵を産む場合には、水草が必要になります。産卵させてたい場合には水草や浮き草などを入れて産卵しやすい環境を整えてあげる必要があります。
グッピーとメダカの交配の可能性は!「ほぼ交配不可能」な理由
グッピーとメダカの交配は不可能
グッピーの交配の仕組みとメダカの交配の仕組みを比べてみると両者の交配が限りなく可能性がないことがわかります。
運よく交配できたとして、お互いの卵にお互いの精子が行き届く確率はほぼないでしょう。
グッピーとメダカの容姿が似ている子孫が生まれた場合
お互いが交配できる確率がほぼないにも関わらす、両者に似た子孫が生まれた場合は、だた似ているだけでお互いの遺伝子を受け継いだものではないと考えられます。
グッピーとメダカは元々同じ種類の魚なので容姿が似てくることもあるでしょう。
グッピーとメダカが交配か!メダカが卵を産む場合に考えられること
メダカが卵を産む環境
グッピーが多い水槽のなかでメダカがメスしかいないのにに卵を産んだ場合には、メダカがグッピーをメダカのオスと勘違いして卵を産み落とした可能性が考えられます。
無精卵の可能性
グッピーの求愛行動に感化されて卵を産んでしまった場合には無精卵となりそのまま水槽内に放置されてしまいます。
無精卵と有精卵の違いを確認するためには一度水槽内から取り出して確認してみるのがよいでしょう。
一番確認しやすいのは、卵の色が真っ白か透明であるかどうかです。全く色が違うのですぐにわかります。また、他にも、透明でも触ってみると弾力の違いがあり、柔らかい場合には無精卵なので孵化はせず腐っていきます。
グッピーとの交配が考えられる、メダカ以外の魚の種類を紹介
グッピーと交配できる魚
ほとんどの場合はグッピー同士でしか交配は行いませんが、稀にお互いの性別同士しか水槽に居ない場合にだけ交配の可能性のある魚がいます。
属性が同じな熱帯魚「モーリー」です
水槽内にモーリーのオスしかいない環境にグッピーのメスが導入された場合や、水槽内にモーリーのメスとグッピーのオスしかいない状況だと交配してしまう可能性があります。
モーリーとの雑種の子孫の特徴
グッピーとモーリーの間に生まれてきた子孫は雑種とされ、親とは違う容姿で生まれてきます。また、繁殖能力を持たない子孫が生まれる場合がほとんどです。