アナカリスの上手な植え方とポット栽培で浮かばない水草の作り方

アナカリスは茎の間から根が生えてくるので植え付けが難しい水草でもあります。うまく重りを利用して沈めることで水中にゆらゆら漂う姿を演出させることができます。根が生えて固定されるまでは上手く底砂に挿しこんで固定させる植え方とポットを使用して固定させる方法がありますので、手軽に行える方を試してみて下さい。浮いている水草も素敵ですが、底面から生えている様子もより水面の様子を演出できるので植えて育成させるのがおすすめです。

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アナカリスの上手な植え方!水草の性質を知って負担を掛けずに植える

アナカリスの根の張り方

アナカリスは茎の節から根を生やす水草です。購入した水草の根本をよく観察してみて下さい。節が一番下になっていない場合にはそのまま底砂やソイルに植えても植えた上の茎部分から根を出す場合があります。

水草の下処理

水草をポットで植える時や直接植える時には植える部分までの葉を取り除いておきましょう。葉が付いたまま植えると水に触れていない場所は腐ってしまいます。取り除いておくことで腐ったり溶けたりするのを防ぐことができます。葉を取り除く時はハサミなどで切り落とすと綺麗に仕上がりますし、茎にダメージを与えずにすむのでおすすめです。

水草を直接植えるときは

水草は根が生えるまでは底砂に挿しておいてもまたすぐに浮いてきてしまいます。これは挿しこんだ時に葉の抵抗があってうまく底砂に挿さらないからです。

浮かないように植えるには、挿す底砂の厚さ分茎から葉を切り落として茎だけの状態にしておくと挿しやすく抜けにくくなります。

アナカリスのポットへの植え方!水草ポットの作り方を詳しく紹介

準備するもの

  • アナカリス4、5本
  • ウールマット
  • ポット
  • 重りになる石や砂利

ポットにできるもの

アナカリスを植える時に浮いてこないようなものや、重りを入れてもまだ余裕があるサイズのポットを選ぶようにしましょう。水槽内のポットで可愛らしく見えるのは素焼きの鉢です。栽培に適しているのは根が土に上手く入り込めるようにした部分に沢山隙間が空いている水槽栽培用のポットです。

ポットへの植え方

  1. 水草の下処理を行っておきます。ポットの下から丁度根が出るように茎の節部分から下をカットして、ポットの深さ分の葉を切り落としておきます。
  2. 何本植えるかボリュームを確認しておきましょう。沢山の量が鉢から出ていると小さな植木の様で可愛らしいですが、中心側の水草に光が当たりにくく育ちにくくなってしまいます。
  3. ボリュームが増えすぎないように4、5本で抑えるようにしましょう。水草は水槽の環境が良いとドンドン成長していきます。成長した時のことも考え、横から茎が伸びているものは切り落としておくと成長後の選定も楽になります。
  4. ウールマットを切り分けます。重りの石や砂利をポットに入れてから鉢の上までの高さを測りウールマットを高さ分に切ります。横の長さを長めに切り取っておくと水草を中心に巻いたときにボリュームが出て外れることなくしっかりとポットにハマります。
  5. ウールマットを下にして水草を並べて置いたら端からくるくると巻いていきます。巻き終わると中心が水草になり周りをウールマットが包んでいる状態になります。
    ウールマットで巻いたときに茎の一番下がウールマットから出している状態にしておかないと根が伸びません。茎の下の部分は包まないようにしましょう。
  6. 巻き終わったらポットに詰め込んで水槽に設置して出来上がりです。

アナカリスのポット栽培のメリットとデメリット!デメリットへの対策

ポット栽培のメリット

ポット栽培はそのまま沈めて置けば浮いてこないですし、水替えやソイルの交換インテリアの配置の時に簡単に移動できるので水槽内のメンテナンスのときにはとても助かります。また、伸びてきたアナカリスの剪定も地植えの場合は水槽内で行わなくてはならず思う形にカットできませんが、ポット栽培なら水槽から取り出して細部まで見ながら剪定を行えます。

水槽の外からハサミを入れてカットするのは中々難しく、長く伸びたアナカリスの場合は節も見えにくくなっているの落ち着いて作業できるので失敗もありません。

ポット栽培のデメリット

長期間ウールマットに包んでおくと包んだ茎にダメージが加わり腐って溶けてしまう場合があります。また成長してアナカリスが茂ってしまうと窮屈になってしまい光が届かなくなってしまうので茂りすぎには注意が必要です。

アナカリスを増殖させる方法!増やした水草と定期的に入れ替える

アナカリスは育成しやすく、環境が良ければあっという間に増殖しています。また、長く育てていくと新芽があちこちから伸びてきます。古い主軸のアナカリスは成長と共に色が茶色っぽくなっていき景観が悪くなってしまいます。そんな時は新芽を切り取ってポットに入れ新しいアナカリスのポットを作りましょう。

新しい水草は色も綺麗で水槽内も鮮やかになります

何度もトリミングしたアナカリスは枝分かれを繰り返しているのでボリュームも出てしまいます。そんなときは思い切って新しいポットに交換するのがよいでしょう。

最初は少量から始まったアナカリスも、剪定を繰り返し新芽をポットにいれて水槽内に配置していくと他の水草がなくても立派なレイアウトになります。

水槽の背面を全てアナカリスで埋めても圧巻です。鮮やかな緑の森を作り上げてみても素敵ですね。

抜けてしまうアナカリスをポット以外のアイテムで固定!簡単で手軽な植え方

ポット以外でも水草を沈めて育てることができます。

レイアウト用の疑似水草などは重りの部分が水槽内に自然に溶け込めるように石に見えるレイアウトの土台を使用している場合があります。

丁度良い穴が空いているのでアナカリスを挿しこむのには最適です。疑似水草をすべて引き抜き抜けば好きな位置にアナカリスを配置出来て便利です。奥まで挿しこめるように穴を貫通させたり、貫通している部分に挿しこんで使用してみて下さい。

加工が面倒な場合や水槽環境が気になる場合には水槽のレイアウトに使用する石や、砂利などの小石に取れないように紐などで縛り付けて沈めましょう。

小石に縛り付ける場合には紐が引っ掛かるゴツゴツしたものを選ぶようにすると紐が取れにくく長期間沈めておくことができます。丸い石や、ツルツルした砂利などに縛り付けると時間と共に水流などで外れて根が張る前に取れてしまう可能性があります。