グロッソスティグマの育て方、緑の絨毯を作る方法と光量の注意点

グロッソスティグマは緑の絨毯を作り出せる水草として人気があります。光量が十分であれば横に這って成長していき密集し絨毯のようになりますが、光量が不足すると思う様な風景にならない場合もあります。緑の絨毯にするために必要な光量と、植え方、トリミング方法を紹介します。是非参考に理想的な水槽風景を作ってみましょう。

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グロッソスティグマの特徴!横に這う性質を理解して育てよう

グロッソスティグマの特徴

横に這いながら育っていく水草で、主に水槽内では前景に使用されます。グロッソスティグマをメインとした水槽なども多く、岩や石と緑の絨毯のみの組み合わせも人気です。

ビッチリと緑の絨毯のように育てたいならば肥料(リン、窒素)が大量に必要です。

また、光量が非常に重要となる水草で、光量不足になると植え向かって生えていく特性もあります。

水質や水温にはあまりうるさくないのでお手持ちの水槽に合わせた環境下で飼育することができます。生き物を一緒に飼育する場合には生き物に合わせた水質と水温にしても問題ありません。

グロッソスティグマとCO2

CO2を使用すると成長を早める事ができますが、生き物と一緒に飼育している場合にはCO2を添加しすぎると水槽内が酸欠状態になってしまうので量を調整しておく必要があります。CO2なしでも十分成長していけますのでまずはCO2なしで挑戦してみて状態がよくないようなら添加を考えてみるとよいでしょう。

グロッソスティグマの育て方!緑の絨毯にするには「光量」が重要

グロッソスティグマに必要な光量

水草にとって光は光合成を行って栄養を作り出すためになくてはならない大切なものです。光が少量で育っていける水草もいますが、グロッソスティグマは強い光量を必要とする水草であるため、育てる時には必ずライトが必要となります。更に光も、まんべんなく当たること、日陰が無いことなどが条件で横に這って伸びていくようになります。

グロッソスティグマに必要な光量は、一日7時間から9時間程度

必要以上ライトを当てていると水草の育ちが悪くなり、今度は苔が大量に発生するようになってしまいます。光量とは光の強さ(ルーメン)のことを言い、ライトによってルーメンの度合いが違います。購入時には陽性水草をメインとするライトを購入するようにしましょう。

水槽に対しての必要ルーメン

  • 水槽のサイズ 30㎝、陰性水草の場合 350ルーメン、陽性水草の場合 700ルーメン
  • 水槽のサイズ 45㎝、陰性水草の場合1000ルーメン、陽性水草の場合2000ルーメン
  • 水槽のサイズ 60㎝、陰性水草の場合1500ルーメン、陽性水草の場合3000ルーメン
  • 水槽のサイズ 90㎝、陰性水草の場合3000ルーメン、陽性水草の場青6000ルーメン

このように、陰性水草の倍の量が陽性水草には光量が必要となります。

グロッソスティグマに光量が十分当たる植え方が大事!植え方の基本を紹介

緑の絨毯を作る前に準備するもの

1.ソイル

グロッソスティグマを育てるなら汚れを吸着してくれるソイルを使用するようにしましょう。グロッソスティグマを植える場合には定着するまで根が非常に抜けやすく、底をいじる生き物を入れることができません。

栄養を吸着してくれるソイルを使い苔の発生を抑える必要があります。水槽内の栄養が気になる場合には固形の肥料の使用をおすすめします。

2.肥料

グロッソスティグマは肥料くいでも有名で、栄養が少ない水槽では途端に育ちが悪くなります。水槽立ち上げからグロッソスティグマを植える場合には事前に水槽のソイル内に栄養を入れてから水槽を立ち上げるのがよいでしょう。肥料は固形の物を使用し、水槽内に徐々に肥料が出ていく仕組みにしましょう。

ソイルを敷いた上から固形肥料を各所に配置し、また上からソイルを敷いくようにします。

3.ライト

上記でも記載しましたが、光量が非常に大事なグロッソスティグマなので、強めの光が出るライトを選ぶようにしてください。

4.水槽の基本装備

ろ過装置や、温度計、生き物を飼育するならヒーターなどは生き物を飼育する基本的に必要な道具です。特に生き物の生命維持のためにもろ過装置は必ず設置してください。ヒーターに関しては必要ない生き物のいますので生き物に合わせた環境を整えるようにしましょう。

グロッソスティグマの植え方

1.新聞を厚めに敷き、購入したグロッソスティグマを容器から出しましょう。容器内で作業した方が床が濡れずに作業できます。

容器の中にグロッソスティグマを置き、塊をほぐしてバラバラにし、ウールなどを全て外し苗のみにします。植栽は3~5本程度にまとめて行うので、ばらした苗は全てを5本程度に束にしておきます。

2.グロッソスティグマの植栽は短く芽と根のみになっているので植える場合には根をピンセットで掴んで植えることになります。

葉や茎を掴んでしまうと潰れてしまい腐っていくので注意しましょう。
優しく根を掴みソイルの中に挿しこんで植え付けます。

3.植える時には間隔を空けて植え付けるようにして下さい。

緑の絨毯にしたい場所に植え付けを行いますが、ランナーを伸ばして伸びていくことを頭に入れ、伸びてくる位置を想像しながら植え込む場所を決めるとよいでしょう。

植え付ける幅は最低でも1㎝以上空け、前列に植えたら後列に植える時には前列と位置が被らないようにずらして植え込むようにします。

育ち方

栄養状態と光量が十分であれは植えてから一週間程度でランナーが伸び始めます。ランナーを伸ばし、新たな葉と根が定着し、またランナーが横に這って伸びていく。を繰り返してグロッソスティグマは緑の絨毯へと育っていきます。

植えてから二週間程で空いているスペースがほぼランナーで埋め尽くされます。

グロッソスティグマは光量が不十分だと…理想的な前景を作るには

光量不足の症状

グロッソスティグマを育てていると、よく上に向かって伸びていく現象が発生します。これは光量不足からくるもので、この症状のまま放っておくと横に這わずに上にむかって成長し続けてしまいます。
光が足りないので何とか自分で光を確保しようと上に向かって伸び光を浴びようとしているのです。

光量不足を解消させるには

ヒョロヒョロと植えに向かって伸び始める症状がでたらライトをもっとルーメンが高いものに変更するか、光の波長が赤と青のものに変えて必要な光量を確保する必要があります。ライトは白いものが多いですが、メーカーによっては白バージョンと赤と青バージョンに変えられる機能が付いています。

光合成は主に赤と青の光で行われるので光不足を解消させるには赤と青を使用してみるのも解消方法です。

メリハリをつける

水草だって人間と同じで朝昼夜の流れの中で成長しています。光が当たらない時間も必要ですし、毎日同じ時間にライトが当たっていないと調子がおかしくなってしまいます。

ライトを当てるなら毎日決まった時間に当てるようにし、それ以外の時間はライトが当たらない休む時間も作っておかなければなりません。

グロッソスティグマが十分に育った時と立ち上がってしまった時のトリミング方法

育ちすぎたグロッソスティグマのトリミング

過密に成長しすぎたグロッソスティグマは光が当たらず枯れる部分が出てきてしまいます。

過密になりすぎた場合にはトリミングして適度に隙間を作る必要があります。多少スカスカにしてもまたすぐに成長してぎっしりな緑の絨毯になるので思い切ってトリミングするようにして下さい。

トリミングする場合にはランナーを残して上に伸びている茎と葉を全てカットしてしまいましょう。

思い切りカットしても新しい芽が生えてきますので心配する必要はありません。カット後枯れぎみの場所が発生している場合がありますが、新しく芽が生えてくるので見守る様にしてください。

また、トリミングではなく引っこ抜こうとすると深く根が張って絡まっているのでグロッソスティグマが全て剥がれてきてしまいます。トリミングする場合には必ずカットのみを行うようにして下さい。

立ち上がった時のトリミングの仕方

横に這って伸びはずのグロッソスティグマが上に向かって伸びてきてしまっている場合にもトリミングは必要になります。上に伸びてきてしまっている茎を切り取り、ランナーを残して光を強めにして再度緑の絨毯になる様に挑戦してみましょう。