アヌビアスナナの活着方法 活着前の下処理、用意する道具、活着例

アヌビアスナナはアクアリムでは育てやすい水草として人気があります。根を活着させて育てるので好きなアクセサリーに着けることができるのでレイアウトしやすいのも特徴です。そんなアビスナナの活着前の下処理方法や、活着方法、注意点などを紹介します。また、様々なアクセサリーに活着できるので、活着例も紹介します。自分だけのレイアウトを作って個性を出してみましょう。

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アヌビアスナナの特徴

植えずに活着させる必要がある水草で、砂に植えてしまうと根が腐ってしまいます。常に水に触れていないと育っていけないので購入したら必ず何かにつけて根を張らせるようにしてください。

アヌビアスナナはアクアリウムの世界では丈夫で光が少ししか当たらない場所でも育っていける水草としてとても重宝され人気があります。

また、光量が少ししか必要ないということは二酸化炭素の量も少量で済むのでわざわざ二酸化炭素を水槽内に添加しなくても育っていける飼育のしやすさもあります。

アヌビアスナナ以外の種類

1.アヌビアスナナ・プチ

アヌビアスナナよりも小さいことからプチの名前がついています。葉は一まわりほどの差があり、狭い水槽や、ちょっとしたアクセントに使用したい時に使用されます。

2.アヌビアスナナ・ゴールデン

葉の色が濃くなく、黄緑色をしています。ゴールデンと名前がありますが、黄色っぽい色味からこう呼ばれています。

アヌビアスナナの品種改良なので性質は同じで、水槽内に明るい色を加えたいときなどに使用されています。

3.アヌビアス・ミニマ

アヌビアスナナよりも葉が細く密集して葉が生えるのが特徴です。小型なので水槽の前の方に設置したり、アビスナナ・プチと交互に並べて流木に配置しても可愛らしくなります。

アヌビアスナナの活着前の下処理方法を解説!丁寧に行うことが大切

1.買ってきた状態のままにしておかない事が大切

ポットに入って売っているのはお店側が売りやすいようにしているからなだけです。しっかり育てるためにはまずはポットから出す必要があります。
ポットから取り出したら根を覆っているウールを取り除きます。

2.ウールは長期間巻かれている場合には劣化している可能性があります

ついている全てのウールを手やピンセット、爪楊枝などを使って綺麗に取り除き、水洗いましょう。また、水草には害虫が付着して販売されてることがあります。活着前に葉の裏や根本などを確認しておきましょう。

3.アヌビアスナナは元々生えている根からは活着することをしません

新たに活着させたい場合には新しい根に活着してもらうようにします。

活着させるためには、元々ある根を切り取り新しい根を生やす必要があります。
折角生えている根を切り取るのは気が引けますが、また新たに生えてきてくれるのでここはバッサリと切るようにしましょう。残す根は1㎝ほどでよいでしょう。

4.活着させるアクセサリーを洗っておきましょう

流木を使用する場合には事前に煮沸しておくと流木のアクを取り除く事ができます。

アクは水槽内の生物に影響はありませんが、飼育水が黄色く濁ったり、ろ過機能では透明にできないので事前に発生しないように対処する場合があります。また、煮沸することで水カビが生えずらくすることができます。

水カビが気になる場合には一度煮沸してから使用しましょう

アヌビアスナナの活着に必要な道具を用意!活着方法を詳しく紹介

活着に必要な道具

1.アヌビアスナナを活着させるためには紐や釣り糸、ビニタイ、結束バンドなど固定するものが必要です。

アヌビアスナナは成長が遅く根の伸びも遅いので活着するのにも時間が掛かります。ですから、活着させるための固定紐などは溶けないものや外れないものを使用する必要があります。

紐は手軽で家にもあるので使用しやすいですが、長期間水槽に入れておくと溶けてきてしまいます。

活着していない状態で外れてしまっては意味がありませんので縛る際には釣り糸を使った方がよいでしょう。

ビニタイは曲げやすく捻じって留めるので固定しやすのでおススメです。初めからU字に曲げておけば片手がふさがっていても茎の隙間に通しやすく作業がスムーズに行えます。結束バンドも一度固定すると外れにくくておススメです。しかし、巻き付けて使用するので短い物では長さが足りません。購入する際には長さが十分なものを選ぶようにし、茎の隙間に入りやすい細いバンドの物を選びましょう。

2.石や流木などアヌビアスナナを活着させるアクセサリーを用意しましょう。

自分の水槽に使用しているアクセサリーでもよいですし、活着用に新たに購入するのもよいでしょう。活着しやすい形状のものを選ぶか、水槽のレイアウトにマッチしたものを選ぶかはお好みで選択してください。

3.ハサミを用意する。活着前に根を切ったり、傷んだ葉をカットするのに使用します。

家庭用のハサミでも十分ですが、切れ味のよい物を使用しましょう。組織を潰してカットするのがハサミです。組織は潰れるとそこから傷んでいきます。切れ味のよいハサミで組織を壊さずカットすることで傷みを防ぐことができます。

活着方法

1.アヌビアスナナを活着させたいアクセサリーを用意します。

石の場合には丸みがあったり小さなものの場合には上手く縛ることができない可能性があります。一度の固定では綺麗に留められないので何重か巻いて取れてこないようにしましょう。

2.活着させたい物の上に根を切ったアヌビアスナナを置き、設置場所を決めます。

アヌビアスナナが外れてこないように茎と茎の隙間に固定する道具を通し、裏で留めるようにします。

アヌビアスナナの茎部分で捻じったり、留めたりすると見栄えが悪くなる他、茎に傷が付いていてしまう可能性があります。必ず裏で留めましょう。

一度縛ったり留めただけでは外れてしまうので別方向からも固定します。2か所から3か所ほど茎を通して固定すれば外れることはないので隙間を塗って固定してください。

3.大きな石や、中古品の流木には穴が空いている場合があります。

穴に埋め込むのも固定の一つです。穴に入るくらいに株分けしたものを挿しこんで活着させます。念のため一度釣り糸などで縛って固定しておくとよいでしょう。

4.レイアウトの隙間に設置する。固定道具を使わずに必要な場所に入れて活着させる方法もあります。

しっかりとレイアウトを組んでいる水槽の場合には、隙間に挿しこむだけでも外れてこない場合があります。そんな時はそのまま挿しこんで活着させると手間が掛かりません。

ただし、レイアウトを変えたい時などは根が必要ない張り付いて移動できない可能性があります。

アヌビアスナナ活着時の注意点は!購入した水草をダメにしない方法

トリミングする

水草は一度腐り出すと他の部分にも広がり切り落とさないと全てが腐ってしまう場合があります。購入した際に傷が付いている個所があったら切り落としてから水槽に入れて育てるようにしましょう。

腐らせない

水草は組織が潰れると腐ってしまいます。

活着させる時には強く縛り付けないようにしましょう。釣り糸などは強く縛ればアヌビアスナナでも傷が付いてしまいます。また、結束バンドも強く引っ張ればその分縛りが強くなりダメージが出てしまいますのでほどほどに取れない程度の強さで固定するようにしてください。

流木をカビさせない

流木に活着させる場合には流木自体がカビてしまう場合があります。流木の乾燥状態がよくないものや、初期投入した場合などにカビやすく、折角アヌビアスナナを活着させたのにカビで取り外さなくてはならなくなってしまいます。活着前に下処理として煮沸することでカビを防ぐことができるので何度も取り外してダメージを与える前にできることをしておきましょう。

アヌビアスナナは色々な物にも活着可能!アクセサリーへの活着例

流木に着けたり、石に着けたりするのが一般的なアヌビアスななですが、活着させるなら個性的でおしゃれなものにしてみませんか。
素敵な活着例を紹介します。

活着を組み合わせる

アヌビアスナナとウィローモスを一緒に活着させて苔の生えた流木から新芽が出ている印象に作り込んでみてはどうでしょう。アマゾンをイメージさせる流木に出来上がり、水槽内に一つ設置するだけで雰囲気が出ます。
また、下に根のように広げた流木の上にアヌビアスナナを活着させて本物の木のように見せるのも幻想的な世界を演出できます。

隠れ家に活着させる

隠れ家や、土管などに活着させると隠れ家自体も水草に紛れて自然と共存した印象を与えます。生き物自体も水草があることでストレスが軽減されるので設置するのは効果的です。

色合いを変えて活着させる

アヌビアスナナには濃い色と明るい色があります。色別に交互に活着させることで個性的なレイアウトを作ることができます。また、アヌビアスナナには大きさが違う種類もあります。一つの流木や石に大きさが違うものを設置してアクセントをつけたレイアウトを作り出しても素敵です。