水草が育たない原因と枯れる理由 改善策ともっと元気に育てる方法

アクアリウム初心者がまず一番につまずく水草飼育。上手く育たなかったり、枯れてしまったりと理由もわからず対策を立てられないで困ってしまうこともあります。水草成長には水槽内のバランスと必要な要素があります。水草が育たない原因と枯れる理由を参考に水草飼育に足りない要素を探し、自分の水槽で補っていきましょう。

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水草が育たない原因は水槽内の環境!水草に合った環境作り

底砂の種類と栄養

底砂とは水槽の下に敷き詰めている砂やソイルのことをいい、砂利やサンゴ、セラミック、栄養を含ませて加工した砂などがあります。

砂利には水草に必要な栄養素は含まれていないので砂利で水草を育てている場合には肥料を砂利に埋め込んで水草に栄養を与えなければなりません。

水槽内に生き物を飼育している場合には生き物が出す排泄物が分解されて肥料になる場合もありますが、水槽を立ち上げたばかりの状態であるならば栄養が足りなくなってしまいます。

水草を元気に育てたい場合には栄養が最初から含まれているソイルを使用するのが一番有効です。

水草に合った水質にする

水草が元々育っていた環境に合わせて、好みの水質というものがあります。例えば、アルカリ性を多く含んだ環境で育った水草なら水槽内もアルカリ性に近い水質で育てなければ育ちにくいのです。全く育たない訳ではないですが、育ちが悪かったり、枯れたり溶けたりする場合もあります。

多くの水草は弱酸性の環境を好んでいるので水槽内を中性からアルカリ性の方向へ傾けなければ水草は育っていく事ができます

水槽内にどちらかの水質に傾けやすいレイアウトを使用している場合には注意が必要です。

砂利やサンゴなどはカルシウムが溶け出しやすいのでアルカリ性に近づける性質をもっています。水槽内にインテリアとして入れているものがあれば水質を変化させるものではないかどうか確認してみて下さい。

また、水草もどんな水草を育てているのかもう一度把握しておくとよいでしょう。お互いに水質の好みが違う種類の水草を入れている場合には、どちらがだけが良く育つという現象が起こってしまいます。

水草には適温がある

元々育っていた環境が影響するのは水質だけでなく、水温も関係しています。

低めの水温で育った水草は水温が高いと育たなくなり枯れてしまいます。反対に水温が高い地域で育っていた水草なら低い温度が耐えられなくて育たなくなる場合があります。

特殊な水草でない限りはペットショップで販売されている種類の水草なら生き物と飼育できるように水温の好みの温度に差が無い種類を販売していることが多いです。

二酸化炭素がなければ水草は育たない!水槽内に必要な二酸化炭素の補給方法

二酸化炭素の重要性

水草が光合成を行う時に必要な要素に二酸化炭素があります。生き物から排出される二酸化炭素ですが、生き物が極端に少ない水槽や、水草だけを育てている水槽などは慢性的に二酸化炭素の量が足りない環境にあります。

光合成が行えない水草は元気がなくなり、栄養を生み出せないので最後には枯れてしまいます。ですから、水草が生きていくためには二酸化炭素はとても大切な要素なのです。

手軽に二酸化炭素を生み出すには

生き物を飼育している場合には二酸化炭素は自然に生き物から排出されます。

特別に添加を行わなくても生き物が十分な量の二酸化炭素を出してくれていれば何か特別なことを行わなくても水草は育っていく事ができます。

二酸化炭素の補給方法

生き物が排出する二酸化炭素の量が少ない場合や、育てている水草の量が生き物に対して多い場合には二酸化炭素を特別に水槽内に注入する必要があります。しかし、入れすぎると生き物にとって生活しにくい環境になってしまうため注意が必要です。ペットショップには二酸化炭素添加用の装置やボンベなども販売されています。小型で扱いやすいので参考にしてみてください。

水草育たない理由…光不足や光の波長による水草枯れ

水草と光の関係

水草の成長にとって大切な光合成ですが、光の強さによって行える光合成のエネルギー量も変わってきます。水草は二酸化炭素の炭素だけを取り込み成長のエネルギーを作り出しています。

炭素だけ取られた二酸化炭素は、酸素だけを残すので結果光合成によって酸素が作り出されると状態になります。

水草は沢山光を浴びるとそれだけ活発に光合成を行うのでその分成長に必要なエネルギーを沢山作り出すことが出来るようになります。光をあまり必要としない水草もいますが、多くの水草は強めの光が必要です。光の上がり具合が少ないと、エネルギーも生産されにくくなり水草の成長に必要な分を確保できなくなり結果枯れてしまうのです。

光の種類

光には波長と言って光の波の長さによって入りが変わります。光合成に必要な波長も存在していて、人間に見える色としては赤と青になります。
この両方の色が無ければ水草光合成を行えず元気に育っていけないのです。

ライトを当ているのに水草に元気がない場合にはライトの種類を赤と青に変えてみるのもよい方法です。

ライト使用時の注意

ライトには電球が使われています。人間の目には見えなくても長年使用していればライトの電球の寿命が近づいている場合もあります。今まで調子がよかった水草に元気がなくなった時はライトの電球の換え時が近づいている場合もあります。

水草が育たず枯れてしまったら!水上葉か水中葉かの確認が必要

水上葉とは

元々水中に生えていた水草が水上でも育っていけるように進化したものが水上葉と呼ばれれています。

水上は水の外でも成長していけるように強く育っていることが多く、水上の生活に慣れているのが特徴です。

水中葉とは

水中でしか成長できないので茎は弱く、色も緑以外の色をしたものが多数あります。水中は紫外線があまり当たらないのでこのような色合いであったり、繊細にできているのが特徴です。水中葉であったとしても水上に上げて育てれば水上葉になります。

株を増やしたい場合には水に茎と根が浸る環境にして太陽の光を当ててて育てる方法もあります。

水上葉だったときは

水上葉かどうかわからないで購入してしまった場合には一度枯れた水草でも今度は水中に適した水中葉が生えてきます。ですから、枯れてしまっても根や茎が残っている場合には枯れた部分だけカットして取り除き新しい葉が生えてくる待ちましょう。適応した葉が生えてくればしっかり育てくれます。

水草が育たないときは!水槽内のバランスを見極めよう

水草が育つバランス

水草が育たないと悩んでいる場合には自分の水槽の環境を見極めて、バランスを整える事が大切です。バランスを見るために必要な項目は、「光の量」、「二酸化炭素」、「肥料」です。

「水温」と「水質」は事前に整えておくべき項目で、この二つをクリアした状態から不足している部分や多すぎる部分を足し引きしてバランスを整えていきましょう。

バランスを整えると

水草を育てている人がまず悩みを抱える問題のコケ。水槽内のバランスを整えるとコケの問題も解決することができます。

バランスが崩れることによって発生するので、どれも丁度良い量に保っておくことで苔の発生を抑えることができます。