ピラニアといえば鋭い歯で人を襲う印象が強いですが、実は臆病な性格です。ピラニアの種類によっては歯さえも少ししか生えていないものもいて人を襲える魚としてはほど遠いことがわかります。
しかし、鋭い歯を持つ種類もいるので飼育する場合にはピラニアの種類も考慮して選ぶようにしましょう。
飼い方は他の熱帯魚と変わりませんので、かっこいい肉食魚を飼育してみたい人は是非挑戦してみて下さい。
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意外なピラニアの性格!生態と生息地域の紹介
ピラニアの性格
ピラニアは人を襲うイメージが付いてしまっている残念な生き物の代表格です。本来憶病な性格であるにもかかわらず、血の匂に興奮して噛みつく特徴をもっているために、水に入るだけでピラニアに襲われるという印象を強くしてしまっているのです。
確かに、怪我をした状態でピラニアに近づくのは危険ですが、それ以外の時は憶病で人にさえ近づいてこないのでアマゾンで一緒に泳いでも影響はありません。
ピラニアの特徴
ピラニアは憶病で群れで生活しています。飼育時も自然界と同じように群れで生活させたほうがストレスを与えずに飼育できます。ただし、大型の個体や歯が鋭い種類などは混泳させると怪我をさせる場合もあるので注意が必要です。
ピラニアの生息地域
ピラニアはアマゾン川の熱帯地域に暮らす熱帯魚です。温かい地方で暮らしているため飼育時も水温は高めにして飼育する必要があります。
ピラニアが快適に過ごせる水槽は!最大成長幅に合わせる飼い方がベスト
ピラニアの大きさ
ピラニアは種類によって大きさが異なります。大型のピラニアは体長が25㎝から30㎝や45㎝ほどの個体もいます。小型のピラニアは体長が15㎝から20㎝ほどです。
稚魚の場合は3㎝ほどの大きさの個体が販売されていますので、成長しきるとどのくらいの大きさになるかイメージがつきにくくなっています。
飼育する場合には最大でどのくらいまで成長するのかを頭に入れて飼育するようにしましょう。
水槽の大きさ
- 群泳の場合
ピラニアの群泳に適している種類はピラニア・ナッテリーで、日本で定番のピラニアの種類です。最大で30㎝ほどに成長しますので、群泳させる場合には90㎝以上の水槽があるとストレスなく飼育させることができます。 - 単独飼育の場合
体長によって水槽のサイズも変えなければなりませんが、目安として一個体の大きさの2.5倍から3倍の大きさの水槽を選ぶとよいでしょう。
臆病なピラニアは群れでの飼い方が最適!細かい飼育方法も紹介
群れでの飼い方が向いてるピラニア
ピラニア・ナッテリーは群れでの飼育が最適で、単独で飼育するよりも群れで飼育した方が水槽を泳ぎ回りストレスも与えずに飼育できます。もともと憶病な性格なので単独で飼育した場合には水槽の隅にいて隠れて過ごすことが多くなってしまいます。
ピラニアの飼い方
- おすすめのフィルターと清掃頻度
ピラニアは生餌で飼育するので水槽が非常に汚れやすくなります。汚れを解消する為には浮いている食べ残しを網ですくったり、物理ろ過に優れているフィルターを設置する必要があります。
物理ろ過に優れているフィルターは水槽の上に設置する上部フィルターがおすすめです。ろ過装置は週に1、2回清掃するようにし、水替えも週に一回は清掃するようにしましょう。 - ヒーターは必須
ピラニアは熱帯魚ですから水温もヒーターを使い温かくするようにしましょう。
温度は25度から28度ほどで、一定の温度を保つようにし温度が変動しないようにしましょう。温度の変動はストレスになります。 - ホース類は水槽内にいれない
ホース類を水槽内に入れるとピラニアに噛みちぎられてしまう可能性があります。どうしても入れなければならない場合には水槽の壁面に這わせるなどして目立たないようにし、噛みちぎられないようにカバーを付けるなどの対策をしておきましょう。
ピラニアのエサは生餌!生餌も飼いながらの方法で長期飼育する
基本的にピラニアは何でも食べます。生餌の方が食いつきがよいので与える場合には生餌をおすすめします。
しかし、稚魚の場合には人工飼料でも食べますので稚魚から飼い始める場合にはまずは人工飼料を与えてみましょう。
- 生餌の種類
めだか、アカヒレ、ネオンテトラ、金魚、どじょう、モツゴ、藻えび - 生餌以外のエサ
生魚のぶつ切り、マグロの赤身、赤ムシ、牛ハツ、ワカサギや小アジ(スーパーなどで売っているもの)、クリル
ピラニアは空腹に注意
しっかりと水槽の様子を見る時間と手間を掛けてあげられる方のみ飼育しましょう。
ピラニアの危険性は?興奮させない飼い方ができれば問題なし
ピラニアのことをしっかり勉強して興奮させない飼い方ができれば、寿命も長いですし長期間での飼育を楽しむことができます。
しかし、肉食であったり、生餌を好むことから長期での飼育が厳しくなってくる場合もあります。
手に負えなくなり、自然に放流してしまうケースも後を絶ちません。