ザリガニの長期飼育向けの適切な水の量、負担が少ない水替え方法

ペットショップで見かける珍しい色のザリガニや、川などにいる野生のザリガニなど大人にとっては馴染みのある生き物です。小さなころ飼育したことはあるものの、大人になってからいざ飼育してみようとしても適切な飼育の仕方がわからない。なんてこともあるでしょう。

子供にせがまれて飼育に踏み切る場合でも必要な水の量や水替え方法などの基本の知識があれば長期飼育することもできるのでお子さんと一緒に観察も兼ねて飼育に挑戦してみましょう。

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ザリガニ飼育には基本知識を身に着ける!ザリガニの特徴と種類

  • アメリカザリガニ
    日本に数多く生息するザリガニにはアメリカザリガニが大半を占めています。赤い色が特徴で大きな爪と体を持っています。体長は8㎝から12㎝程度あり、更に大きく育ったものは20㎝ほどにまで成長する個体も存在します。
  • 日本ザリガニ
    ほとんど姿を見ることができなくなった日本に古くから住んでいるザリガニです。東北と北海道にしか生息しておらず現在は絶滅危惧種です。飼育には向かない種類です。

ザリガニの特徴

ザリガニはエラ呼吸で、水がエラについていれば水の外でも酸素を取り入れることができます。飼育する環境によっては自分で水面から顔を出して息を吸ったりする姿を見ることができます。
また、ザリガニは脱皮をして体を大きくしていきます。脱皮ができないと大きくなったからだをいつまでも閉じ込めておかなくてはならなくなり弱ってしまいます。適度な栄養のある餌を与えて健康状態を保ち脱皮できる体力を蓄えさせてあげましょう。

ザリガニの飼育できになる水の量は…飼育方法によって変わってくる

ザリガニ飼育の水の量

ザリガニはエラ呼吸ができるので飼育にはザリガニの背中が水面につくくらいの水の量で飼育する方法が多く広まっています。少量の水での飼育の場合は水の量に対して餌の汚れや、ザリガニが出すフンなどによってすぐに飼育水が汚れてしまうのでザリガニ飼育には悪臭がつきものとなってしまいます。悪臭を防ぐ為には水替えを何度も行うか、深めの水での飼育が必要になります。
一般的に簡単な水槽設備で飼育する場合には少量の水の量での飼育となりますが、水槽設備を整えて長期で飼育したい場合には多めの水での飼育が適しています。多めの水での飼育は下で紹介します。

ザリガニの飼育方法

ザリガニを飼育するためにはザリガニに必要な砂を水槽内に敷く必要があります。ザリガニは砂を触覚付近に入れてバランスを取って生活しているのでしっかりと準備してあげましょう。
また、ザリガニには隠れる場所が必要です。水槽レイアウトに使われるたこつぼや土管などを用意しザリガニが安心できる場所を作ってあげましょう。

ザリガニは共食いしてしまう生き物です。沢山飼育する場合には複数の水槽を用意するか、大きめの水槽を用意して飼育するようにしてください。目安は2匹で60㎝ほどの水槽が丁度よいです。少量の水の量だとすぐに汚れて臭いが発生します。そのため、水替えは週に2、3回程度行わなくてはなりません。汚れた水の場合には全て水を捨てて新しい水を入れ替える作業になります。

飼育の注意点

ザリガニは丈夫な体で飼育しやすい生き物ですが、飼育の方法を間違えるといくら丈夫でも弱って全滅してしまいます。
そうならないように、ザリガニについての知識をしっかりと身に着けましょう。

エラ呼吸できるザリガニは水面か顔を出して呼吸できますが、水が多い場合には泳いで上まで上がることはできないので酸欠を起こしてしまいます。飼育する際には水の量によって設置しなればならない設備が違うので覚えておきましょう。

長期的にザリガニを飼育するなら水の量は多め!多めの水で水替え回数を減らす

ザリガニの長期飼育は水量多め

水槽に沢山水を入れて飼育する方が水槽内の環境を整えやすく、ザリガニにとっても環境が変わりにくいのでストレスなく育ち長期間飼育を実現することができます。ザリガニの寿命は3年から5年ほどですので環境がよければそれだけ長く飼育することができるようになります。
水の量を多めで飼育する場合には必ずエアレーションを行い水槽内を酸欠にしないように注意して飼育しましょう。

また、水が汚れやすいザリガニ飼育ではフィルターも設置すると臭いなども発生しにくくなり飼育しやすくなります。
大きめの水槽にエアレーションをろ過装置を設置し、細かめの砂を敷き、隠れ場所を用意して最後に水草を入ればザリガニが長生きできる最高の環境を作り出すことができます。

ザリガニの水替え

少量の水で飼育した場合の水替えは頻繁ですが、水の量が多い飼育では週に一度程度で、しかも二分の一程度の水替えで十分になります。
水槽内にバクテリアが住み着けば餌の残りやフンなどの分解が進むので水の汚れが少なくなります。そのため水替えを頻繁に行わなくてもよくなり、更に全量取り替えもしなくてもよいのです。

ザリガニを捕まえに行こう!ザリガニが潜む場所と捕獲方法

  • ザリガニが潜む場所
    ザリガニは池や湖や沼、川や用水路、田んぼなどに幅広い場所で生息していとても身近な存在です。捕獲する場合に隠れ場所がある水場を探すとよいでしょう。ザリガニは憶病な性格のため隠れ場所がある所に潜む習性があります。川べりなどはのぞき込まないと様子を確認できない場所であり、奥に向かって少し掘れている場合には絶好の隠れ場所になりますので探してみるとよいでしょう。
  • ザリガニの捕獲方法
    網や簡易的な釣り竿を使っての捕獲がよいでしょう。大き目の網より少し小ぶりな網の方が小回りが利き岸側を重点的にすくって探すのには適しています。
    釣りを行う場合には臭いにつられて寄ってくるので網よりも捕獲しやすいかもしれません。やみくもに網で探すより、餌をじっと入れて待つ方がザリガニの住処を壊さないで済みます。
  • ザリガニ釣り
    釣りで捕獲する場合には割りばしに紐を縛り付けただけの簡易的な釣竿でも十分吊り上げることができるので小さな子供でも簡単に行えます。
    また、先日に一緒に釣竿を作って用意しておくことで子供達のテンションはもっと上がり楽しみになるはずです。ぜひ一緒に作ってみましょう。
    餌は定番のさきイカや臭いの強い酢イカ、魚の切り身などでも吊り上げることが出来ます。しかし、魚の切り身はザリガニのハサミで切れやすく何度も取りつけなくてはならないので多少手間が発生します。

赤いザリガニを青くする方法!餌と水の量を調整して長期で挑戦

ザリガニを青くする方法

ザリガニはエサの成分で体が赤くなります。したがって、赤くなる成分を含んでいる餌を与えなければ体は他の色へと変化していくのです。主な色の変化は赤から青、青から白です。
赤身成分が含まれないサバを餌として与えることで赤色の組織が抜け青色になっていきます。更にサバを与え続けると最後には青色成分の抜けて白色になります。

色の移り変わりは脱皮によって変化していくので色を変化させたい場合にはまだ成熟していない成長過程の体長3㎝から4㎝ほどのザリガニで挑戦するようにしましょう。成熟して大型のザリガニの場合には赤色がしっかり入っているので脱皮しても色が抜けていかな場合があります。

青くする場合の注意点

餌を与えて体の色を変化させていくわけですが、その間与えるエサがサバのみとなり動物性の餌のみになってしまいます。ザリガニは本来、動物性の栄養と植物性の栄養を取っています。それが片方の栄養素しか摂取できない状況が長期間続くと数匹で飼育している場合にはストレスで共食いを始めてしまう場合もあります。

栄養バランスはそれだけ重要なものとなるため、サバばかりを与えすぎず、時には栄養バランスの良い餌を与えるなどして調整しながらの挑戦をおススメします。