丈夫なサンゴ5選、基礎知識を身に着ければ飼育は初心者でも可能

海水飼育で憧れるのがサンゴです。初心者には難しく感じるサンゴ飼育ですが、基礎知識をしっかり養えば飼育することが可能です。飼育に必要なサンゴの基礎知識と、飼育に必要な道具、サンゴだけでは物足りない場合には一緒に泳がせることができる魚などもいますので飼育してみましょう。慣れてきたら株分けして増やしてみるのもおススメです。

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サンゴの基礎知識!初心者が飼育に必要な情報を身に着けよう

サンゴの正体

サンゴは植物ではなく動物で、刺胞動物という生き物です。

刺胞動物には花虫類という部類があり、そこにイソギンチャクやサンゴが属しています
刺胞動物がどこで生活するかによって大きく分類が異なっていきます。

例えば、刺胞動物がどこにも付着せずに海に漂っていた結果クラゲへと進化しました。反対に、石や岩場に刺胞動物がくっついて住み着いた結果イソギンチャクやサンゴへと進化していったのです。どちらも出発点は同じですが、生活する場所が違い別の種類へと変わっていきました。

サンゴの分類

1.八放サンゴ亜鋼

八放サンゴから更に5種目に派生していています。

サンゴはポリプが分裂を繰り返して大きな個体に形成されていたもので、ポリプが大量に集まった姿がよく見る姿です。

八放というのは八軸という意味で、ポリプがの口の周りから伸びている触手の数が八本なことからこう呼ばれています。

サンゴの体は柔らかく触るとぷよぷよしています。

柔らかいサンゴには骨格はなく、最終的には溶けて海に還ります。水質がよい場合には何十年も生きることから、飼育下でも長期的に飼育していけます。

2.六放サンゴ亜鋼

同じように六放サンゴはポリプの口の周りに伸びている触手が六本で、ポリプが集合した姿です。
六放サンゴは更に7種目に分かれていて、イソギンチャクなどがこの7種目に多く含まれています。

六放サンゴは骨格があり、触ると硬い部分があるのが特徴です。骨格は死んでも残りそのまま海の底でバクテリアや海の生き物の住処となります。

初心者は丈夫なサンゴを選ぶ!飼育しやすいサンゴ5種類を紹介

ディスクコーラル

ソフトコーラルは溶けることがありますが、この種類は溶けることもほどんどなく丈夫なサンゴです。

水質の変化や悪化にも強く飼育しやすい種類です。

増やす目的がある場合にはライトを強めに当ててあげるようにしてください。カラフルなディスクコーラルの色を楽しみたい場合にも光が非常に大切になってきます。綺麗な色を出したい場合にはライトを必ず当てましょう。

スターポリプ

5種の中で一番飼育しやすいサンゴで、水質の変化や悪化に強いです。

飼育する場合にはライトを使用して光を当てながら育てましょう。また、水流も弱めの水流が必要になります。スターポリプはポリプの一つ一つが星形のように見えることからこの名前で呼ばれています。色は黄土色のような色が一般的ですが稀に緑色が強く出ているものもあります。

マメスナギンチャク

水流が必要なく、水質の変化にも強い種類なので初心者の飼育に向いています。

増えやすく育てやすいですし、なによりもカラーバリエーションが豊富で水槽内でも存在感があります。綺麗な色を出したい場合にはライトを使用するようにしましょう。

カワラフサトサカ

小さな花のようなポリプが集まってできているサンゴで、水質悪化に強いので初心者でも挑戦しやすい種類です。

水流は少し強めにするようにし、光も強めに当てることでボリュームのある太さに育っていきます。

ウミキノコ

5種の中では一番水質に敏感です。しかし、ハードコーラルや他の種類のサンゴよりは飼育難易度は高くないので気にせず飼育に挑戦してみましょう。
水質の変化に多少敏感なので、水替え後や一緒に魚などを飼育する場合には水質をチェックするようにして下さい。

ライトは強めの方がよく育ち、水流も必要となります。

サンゴ飼育に必要な道具!種類や金額などを事前にチェック

1.水槽

小さな水槽は水質を安定させるの難しいとされています。初心者の場合には水質の知識も少ないので飼育するなら40㎝の水槽辺りから始めてみるのが良いでしょう。
一緒に魚などを飼育しない場合にはサンゴの量によって水槽の大きさを変えても問題ありません。40㎝で飼育してみて大きいと感じたら少し小さめで挑戦してみてください。

2.ライト

サンゴの中には光を少量しか必要としないものもいますが、ほとんどは光によって成長します。強めに光が当たるようにライトはワット数の大きなもので高光量のものを用意しましょう。

3.ろ過装置

サンゴは綺麗な海水でしか育ちません。

そのため、ろ過装置の設置は必須です。しっかりろ過を行えるものを選びましょう。
サンゴ飼育初心者の場合には水槽の上に置くタイプのろ過装置がおすすめです。

4.ライブロック

ハードコーラルの死骸がライブロックです。骨格が残っているのでこのライブロックにサンゴを貼り付けて成長させます。

ライブロックは自然の物で、海から取ってきたものを使用しますが、一度陸に上げられた状態のライブロックにはバクテリアなどもおらず、水槽に投入してから徐々にライブロック内にバクテリアを住み着かせていくようにします。

バクテリアが住み着けば水槽内の水質を安定させる事もでき、サンゴの成長に役立ちます。

サンゴだけでは物足りない時は!初心者でも一緒に飼育できる海水魚を選ぶ

サンゴの飼育に慣れてくると今度は魚を入れて飼育に挑戦したくなります。
ここで気を付けなければならないのが、サンゴを食べる魚がいたり、サンゴを掘り返してしまう魚がいることです。

サンゴと相性の良い魚

サンゴと一緒に飼育できる魚は、スズメダイやキンギョハナダイ、ハタタテハゼやベニハゼ、イソハゼなどです。サンゴに与える影響もなく、更には突いたりという危険性もないためおすすめです。

サンゴと相性の悪い魚

  • 土を掘り返す魚はサンゴとの相性が良くありません。
  • サンゴの上に土が舞い上がるとその砂がサンゴに降りかかってしまい窒息してしまいます。砂を掘り返したり巻き上げる魚との混泳はできません。
  • サンゴを突いてしまう魚や食べてしまう魚も一緒には混泳できません。

魚にとってはごちそうと一緒に生活している状態ですから気が付いたらサンゴが全滅してしまう可能性もあるのです。

サンゴの飼育を優先したい場合には混泳を諦めてサンゴのみの飼育に力を入れることをおすすめします。

初心者でも簡単にできるサンゴの増やし方!飼育に慣れたら増殖させてみる

サンゴは株分けすると増やすことができます。
サンゴの飼育が安定してきたら今度は是非サンゴを増殖させてみて下さい。サンゴの株分けは上記で説明した飼育しやすいサンゴのうち株分けできるサンゴは、スターポリプとウミキノコです。

ウミキノコの株分け

  1. ライブロックを砕き土台を作ります。
  2. バケツに海水を入れておき株分けしたいウミキノコを入れます。ウミキノコを根元を残して切り取ります。一気にナイフで切ってサンゴへのダメージを少なくしましょう。更に傘の部分も半分に切ります。
  3. ライブロックに切り分けたウミキノコを固定します。
  4. そのまま水槽内に戻し活着させればあとはポリプがウミキノコから出てくるまで観察するようにしましょう。