貝を背負って歩く姿が可愛らしいオカヤドカリ。一日中見ていても飽きません。そんなオカヤドカリの飼い方のコツをご紹介します。また、オカヤドカリが好む飼育環境を知ることで長期間の飼育を実現させることも可能ですので是非挑戦してみましょう。また、水槽をインテリアとしても使用したい場合には水槽レイアウトにもこだわってみるとお洒落な水槽を作ることができます。
関連のおすすめ記事
ザリガニの長期飼育向けの適切な水の量、負担が少ない水替え方法
ペットショップで見かける珍しい色のザリガニや、川などにいる野生のザリガニなど大人にとっては馴染みのあ...
ナマズの飼い方。飼育しやすい種類や環境、必要な道具、餌など紹介
ナマズは川などにも生息していてよく見かける魚です。飼育するならあまり大きくならない種類のナマズの...
初心者でも飼育しやすいカニの種類、飼育方法や環境、餌の与え方
カニの飼育行う場合に気になるのがカニの餌です。なんでも食べるイメージが強いカニですが、長期飼育を...
イモリ飼育ならテラリウムが最適。簡単な作り方と道具やレイアウト
爬虫類のイモリは水辺の生き物のイメージが強いですが、生体になると陸上で生活します。乾燥した砂などより...
丈夫なサンゴ5選、基礎知識を身に着ければ飼育は初心者でも可能
海水飼育で憧れるのがサンゴです。初心者には難しく感じるサンゴ飼育ですが、基礎知識をしっかり養えば...
スネークのヘッドの餌の種類と与え方、初心者のための飼育法も解説
スネークヘッドは雷魚とも呼ばれ、飼育者に人気があります。肉食魚であるので餌も生餌を好む傾向があり...
タニシとスネールの違い、繁殖を防ぐ方法や増えすぎた時の対策法
タニシが水槽内で繁殖してどこを見ても貝だらけ。購入した覚えはないのに水槽内で繁殖してしまったりと対処...
オカヤドカリを飼いたいときは生態を学ぶ!オカヤドカリってどんな生き物
オカヤドカリはエラ呼吸なので、砂地だけでは生活できず水を自分の貝殻に入れて定期的に水を体につけて呼吸をしています。ですから水が無くなると補給に水辺を訪れるので水飲み場を設け、更に水が無くならないようにチェックしましょう。
食べ物も何でも食べます。
脱皮の際にはミネラルが必要になる
海水なども定期的に与えるとよいでしょう。
- オカヤドカリは、湿りすぎず乾きすぎない土を好み、熱帯地域に生息しています。温度は最低でも17度で常にそれ以上の温度を保つようにします。
- 脱皮にとても時間を有するので、脱皮できる環境を整えることが大事です。数匹で飼育する場合には隠れられる場所があると安心して脱皮の準備をし始めます。
可愛いオカヤドカリの飼い方!飼育に必要な道具と水槽レイアウトを紹介
オカヤドカリの飼育に必要な道具
1.(飼育用のケース)水槽が望ましいです。
オカヤドカリを多数飼育する場合には大きめの水槽を用意するとよいでしょう。一匹で飼育する場合には深さが出せる小さい水槽でも飼育できます。
2.(水場)水槽内に設置します。
オカヤドカリはエラ呼吸ですから水が無いと呼吸ができません。水が蒸発しないように気を付けて飼育してください。また、水槽内にフィルターを設置して循環させる水場を作ってもよいでしょう。水の他に海水も与えるとオカヤドカリの調子が整い長期的に飼育していくことができます。
3.(サンゴ砂)オカヤドカリは脱皮の時に砂の中に潜っておこないます。
深く潜るので飼育砂もかなり厚めに敷く必要があります。オカヤドカリの体長にもよりますが、目安として体長の5倍ほど用意するようにしましょう。
砂は大きく荒い砂よりは、細かい砂の方が潜りやすいのでおすすめです。
4.(ヒーター)ヤドカリは熱帯の地域に住んでいるので温度が低くなると弱ってしまいます。
温度は24度から26度くらいに保っておくようにしましょう。ヒーターを使用する場合、一定の温度にできる場合には中間の25度に設定すると安心です。
5.(餌)ヤドカリ用の餌の他に、野菜なども良く食べるので色々与えてみて下さい。
面白いことにポップコーンなども食べます。魚なども食べるので栄養に偏りが出ないように晩御飯の残りなどを与えてみるとよいでしょう。
水槽レイアウト
ヤドカリと言え南国の雰囲気です。サンゴ砂やサンゴ、熱帯の植物や流木などお洒落にレイアウトすれば家のインテリアとしても活用できます。
オカヤドカリの長期飼育に挑戦!環境整備と飼い方を詳しく解説
オカヤドカリは寿命が約10年ほどと長いのが魅力ですが、飼育環境を整えないと長期間の飼育は難しくなってきます。知識がないまま飼育を始めると冬を越せない場合があります。
長期飼育するためには
オカヤドカリが長く生きていくためには温度管理が大事です。特に冬場は室温も著しく下がり、夜にはかなり下がることが予想されます。温度を一定に保つことでオカヤドカリの負担を減らすことができます。
上手く脱皮できないとそのまま土の中で死んでしまう可能性もありますので、脱皮できる環境を整えましょう。
オカヤドカリの水槽の作り方
1.水槽に砂を入れましょう。
粒の細かいサンゴ砂(1㎜から2㎜程度の粒)を15㎝から20㎝ほどまで入れます。全体に入れても良いですし、砂にお金を掛けたくないのであれば、餌場は砂を少なめにして、傾斜を付けて高さを出し脱皮スペースを作ってもよいです。
2.餌場と水場の位置を決めましょう。
餌場と水場は隣同士でもよいですが、水場から餌場に移動すると餌場がベチャベチャになってしまう可能性がある事から少し離した場所に設置すると汚れなくておすすめです。
3.流木やサンゴ、溶岩石などのレイアウトをします。
何もない広い水槽でもよいですが、自然環境に近づけてオカヤドカリの動きを観察するとより飼育を楽しめます。
また、水場への移動や餌場の出入りなど手助けとなる小さな石や流木などがあると水場から出られなくなるなどの危険も回避できます。
4.ヒーターを設置する場合には水槽内の環境を作ってから最後に設置するとよいでしょう。
下に敷くタイプなら水槽の下に入れて使用します。ヒーターは温度を調節できるものを使用すると熱くなり過ぎず安心して使用できます。また、ヒーターには水中用もありますが、水中から出して使う事はできませんので、小さな水場のみを設ける場合には水槽の下に敷くタイプのヒーターを使用してください。
オカヤドカリの飼い方
1.水槽を乾燥させないようにしましょう。
水槽内に湿気がある方が良いのですが、常に湿気がある状態を保つのはとても難しいので、一日一回霧吹きを使って砂を湿らせるようにしてください。
2.エサは一日二回できれば朝と夕方に食べきれる量を与え、食べ残しはすぐに撤去しましょう。
餌の放置は水槽内の環境を悪化させる原因になってしまいます。
3.海水の元を使用して週に一回海水を与えましょう。
オカヤドカリはミネラルを摂取することによって脱皮前のエネルギー補給になりますので是非与えるようにして下さい。
4.オカヤドカリの砂は長期間そのままにしておくとフンと水分が合わさり臭いを発生させます。
一か月に一度は砂の掃除をするようにします。脱皮中のヤドカリがいる場合には脱皮を終えてから行うようにして下さい。
5.脱皮後は新しい貝殻に入りますので、新しい貝殻を置いておくようにしましょう。
脱皮前の貝殻より少し大きめの物を用意しておけばすんなり新居に入居してくれます。
水槽内のメンテナンスを定期的に行ってオカヤドカリが快適に過ごせる工夫を
砂の掃除の仕方
砂は見た目よりも沢山汚れています。オカヤドカリのフンが糸状で見えにくいですが砂の隙間に入り込んでいるのです。砂を取り出して水で揉み洗いするようにして汚れを洗いだしてください。
洗い終わったら水切りを行い、天日干しして完全に乾燥させてから水槽に戻すようにしましょう。
水場の掃除
オカヤドカリは貝殻に水を溜めてその水で自分の体を湿らせています。ですから水場になんども入ります。水場が砂やフンで汚れている場合には新しい水に交換してあげてください。もちろん水はカルキ抜きした水です。
餌場
餌は一日二回与えますが、与えすぎて残ったエサはそのまま放置せずに一旦撤去してください。水槽内の環境悪化を防ぐために必要です。また、餌場に水が入ってしまっている場合にはエサ入れも綺麗に掃除しておきましょう。
オカヤドカリの貝殻を可愛くデコレーション!好みの貝殻を作る方法
お洒落な貝殻やキュートなデコレーションを施した貝殻を自分で作成してオカヤドカリに使ってもらったら見た目ももっと可愛らしくなります。
貝殻にビーズを付けてデコレーションしたり、貝殻に自分でペイントしても個性的な貝殻を作ることができます。