珍しい生き物を飼育してみようと思ったら、うなぎなんてどうでしょうか?うなぎは飼育難易度も低く飼いやすい生き物です。意外に思うかもしれませんが、実は環境変化にも強く寿命も長いのでペットとして飼育している人が多いのです。大きくなるので水槽も変えていく必要はありますが、急に大きくなっていくわけではないので成長に合わせて水槽を変えて飼育していきましょう。
関連のおすすめ記事
ナマズの飼い方。飼育しやすい種類や環境、必要な道具、餌など紹介
ナマズは川などにも生息していてよく見かける魚です。飼育するならあまり大きくならない種類のナマズの...
スネークのヘッドの餌の種類と与え方、初心者のための飼育法も解説
スネークヘッドは雷魚とも呼ばれ、飼育者に人気があります。肉食魚であるので餌も生餌を好む傾向があり...
オカヤドカリの飼い方と長生きさせる3つのコツと水槽レイアウト
貝を背負って歩く姿が可愛らしいオカヤドカリ。一日中見ていても飽きません。そんなオカヤドカリの飼い方の...
初心者でも飼育しやすいカニの種類、飼育方法や環境、餌の与え方
カニの飼育行う場合に気になるのがカニの餌です。なんでも食べるイメージが強いカニですが、長期飼育を...
イモリ飼育ならテラリウムが最適。簡単な作り方と道具やレイアウト
爬虫類のイモリは水辺の生き物のイメージが強いですが、生体になると陸上で生活します。乾燥した砂などより...
タニシとスネールの違い、繁殖を防ぐ方法や増えすぎた時の対策法
タニシが水槽内で繁殖してどこを見ても貝だらけ。購入した覚えはないのに水槽内で繁殖してしまったりと対処...
ザリガニの長期飼育向けの適切な水の量、負担が少ない水替え方法
ペットショップで見かける珍しい色のザリガニや、川などにいる野生のザリガニなど大人にとっては馴染みのあ...
丈夫なサンゴ5選、基礎知識を身に着ければ飼育は初心者でも可能
海水飼育で憧れるのがサンゴです。初心者には難しく感じるサンゴ飼育ですが、基礎知識をしっかり養えば...
うなぎを自宅の水槽で飼育するために、基本情報の把握は最重要
うなぎの成長
うなぎは海で生まれて稚魚になると川を上ってきます。生まれたばかりのときは透明で仔魚と呼ばれ、稚魚であるシラスウナギと呼ばれる状態のまま海を回遊します。その後、日本の川を遡上する頃には黄ウナギとよばれる状態になり、行きついた川や湖で暮らします。5年から10年程で徐々に体の色が黒になり、腹の色も黄色から銀へと変化していきます。
腹が銀色へと変わると銀ウナギと呼ばれるようになります。また卵を生みに海へ戻っていくのです。
うなぎの特徴
夜行性で、夜は食事のために動き回る。甲殻類やカエル、小魚などを捕まえて食べる。
日中は隠れて暮らしてる。泥の中や岩などの隙間を隠れ場所としている。
うなぎを水槽で飼育するためには入手から!あなたは買う派?それとも釣ってみる
うなぎを飼育するときには入手方法は2種類あります。
ペットショップやネットなどで購入する方法と釣って捕まえる方法です。
うなぎを購入する方法
うなぎはペットショップなどではなかなか見かけない生き物です。飼育する人が少ないために店先に並ばないことの方が多いのです。購入したい場合にはインターネットで購入するのがよいでしょう。育てやすい大きさのうなぎを販売していますし、大きいうなぎを飼いたいという場合には高値ですが販売しているショップもあります。
うなぎを釣って捕まえる方法
輸送時のダメージや安く済ませたいという場合は直接捕まえにいくのもよいでしょう。
釣りで捕まえる方法の他に罠を作って捕まえる方法もあります。
釣竿を持っていない場合にはペットボトル使用した罠で捕まえる方法が簡単で捕まえやすいです。
- 500mlの空きペットボトル容器(ラベルを剥がしていないもの)の飲み口の下部分にナイロンのライン(3号)を結び固定して使用します。この時動かないように7分目くらいまで水を入れておくとうなぎが釣れたときにペットボトルを持っていかれなくて済みます。
- ペットボトルの飲み口の下に結んだラインから更に真ん中のほうに150回ほど巻いてから切り、切った先に重りを縛り付けます。重りを取り付けた先に更に針を取り付けます。針はウナギ針で12号がよいでしょう。
- エサはミミズや貝などで釣れます。針に餌を付けたら川に投げラインを延ばしてペットボトルを地面に設置しましょう。そのとき、ペットボトルの飲み口部分に5、6回ほど巻き付けて置いておくと引っ張られても余裕がでます。
うなぎを釣って持ち帰る場合の注意点
うなぎ飼育の注意点!水槽で飼うための心得
うなぎの寿命
うなぎの寿命は自然界で生きている場合には20年ほど、飼育すると動き回れないことが原因で肥満になり5年程の寿命とされています。
環境が整えば寿命も長くなりますので飼育するときは長期飼育も視野にいれることが必要です。
うなぎのエサ
小さなうなぎを飼う場合はエサは生餌を与えるか、好んで食べるエサを与えるようにしましょう。ストレスを与えないためには自然と同じように飼育していくほうがよいので生餌をおすすめしますが、どうしても生餌に抵抗がある場合には冷凍のアカムシなどを与えてみましょう。アカムシへの食いつきがよい場合にはそのまま与え続けても問題ありません。アカムシは冷凍の他に乾燥タイプも販売されています。冷凍のアカムシを食べるようであれば乾燥へ移行もできるかもしれませんので何度か与えてみるとよいでしょう。安定して乾燥のアカムシを食べるようになればそのまま乾燥タイプに変えても問題ないでしょう。
うなぎの飼育の注意点
うなぎは寿命が長く、大きさもどんどん大きくなります。それによって水槽も大きくしていく必要があります。
うなぎは水槽が小さいと泳ぎ回ることが出来なくて最終的に肥満になってしまい寿命が短くなってしまいます。
大きさによって水槽は変えていくようにしましょう。
うなぎの飼育に必要なサイズの水槽は飼いたいサイズのうなぎを基準にする
うなぎに最適な水槽の大きさ
うなぎが大きくなるにつれて水槽のサイズを変えていくとかなりの出費になってしまいます。
ならば、サイズと共に水槽の大きさを変えていくのではなく最初から大きめの水槽を用意しておけばよいのです。
うなぎを購入した際の大きさを基準に、一年後にはその数倍ほどに成長していることを想像して用意するとよいでしょう。
うなぎの飼育数によって水槽を変える
何匹飼うかによっても水槽の大きさは更に変わってきます。泳がせる事も考えれば横幅だけでなく縦にも大きな水槽にする必要があります。
例えばうなぎが飼育し始めのころ10㎝程度だったとしたら、一年後には40㎝ほどに成長している可能性があります。それを数匹飼うとしたら水槽内がきつきつの状態になっているのは想像できるでしょう。
ただし、うなぎの寿命は長いので環境がよければまだまだ成長します。
水槽の大きさが限界を迎えた時は更に大きい水槽を用意する必要があります。
水槽で捕まえてきたうなぎを飼育するコツ!エサの与えるタイミングが大事
自然のうなぎのエサやり方法
捕まえてきたうなぎは普段は自分で好みのエサを捕まえて食べています。そのため、こちらで与えたエサを食べない場合があります。
生餌が一番よいですが、ない場合は冷凍の赤虫をピンセットで掴みうなぎの鼻先に持っていって食いつくまで待ってみましょう。
食いつかない場合は、アサリなども試してみましょう。
貝殻は割れませんので、片面の貝殻だけ割りもう片方に貝の身をつけた状態でうなぎの近くに入れ食べるか様子を見ます。
食べない場合は3時間ほどで回収し、また次の日にもう一つ与えて見るようにして下さい。
自然のうなぎが好むエサ
ミミズ(小さいもの)、冷凍赤虫、アサリ、ヤマトヌマエビ、ハゼ
エサを全く食べない場合
うなぎにも個性があり、エサを固くなに食べない個体もあります。その場合はそれ以上の飼育は難しいと判断して逃がしてあげるようにしてください。