水槽内に入れる石で水質が変わる。石でこだわり水槽レイアウト

水槽内に石を置くと存在感がありとても印象的な水槽を作り出せます。また、石には水質を変える効果もあります。

水槽を立ち上げたいと考えている場合、レイアウトを優先するか、飼育したい魚や生き物を優先させるか迷う場合があります。もし水槽のレイアウトに使ってみたい種類の石がある場合には、水質が変わることも考慮して飼う生き物を決めると理想的な水槽を作りやすくなります。

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溶岩石を水槽内に配置するなら!水質の変化と飼育に向いている生き物

溶岩石の性質

溶岩石を水槽内に入れると、アルカリ性に水質が傾きます。立ち上げの状態から石を設置しておけば急な水質の変化は起きないので、大きい石の配置の場合は始めに設置してください。
また石は全体的に水の硬度を上げる性質があります。石に含まれているカルシウムが水に溶けだすことによって水質の変化が起こるのです。

硬水に適した水草と生き物

石を入れると硬水になるので、水質に適した水草と生き物を選びましょう。硬水に適した水草には、パールグラスやキューバパールグラス、バリスネリアナナがあります。パールグラスとキューバパールグラスは小さな葉と水槽の底にびっしりと生える姿が緑のじゅうたんのように綺麗な水草です。バリスネリアナナは細い葉と背丈の高さでゆらゆら水流に揺れる水草で主に水槽の後ろ側などに配置するのに適した水草です。
硬水での飼育ができる魚には、グッピーやメダカ、アフリカンシクリッドなどがいます。

アルカリ性を好む魚

溶岩石を水槽内に設置すると水質がアルカリ性に傾くため、飼育するならアルカリ性を好む魚の方が飼育には向いているでしょう。
アルカリ性を好む魚には、テトラ系やプラティ系、ソードテール系、コリドラス系がいます。どれも熱帯魚なので水槽内がカラフルで華やかになります。

水槽の水質を安定させる麦飯石!効果と特徴を解説

麦飯石の由来

麦飯石という名前からも、石が麦飯のようだからこの名がついたのは明らかですが、一体どこが麦飯に似ているのでしょう。黄色を帯びている石の中に白く粒のような石英がいくつも含まれているので、この石英の部分が麦飯を連想させるので麦飯石と呼ばれるようになったとされています。

麦飯石の特徴

麦飯石には沢山の気孔があるので、汚れを吸着しやすく濾過用途で様々な場所で使用されています。気孔とは小さな穴のことです。この穴に汚れやカルキなどが吸着されるので、水槽ではろ過装置や底床に、飲み水などにはカルキ抜きとして使用されています。

麦飯石の効果

気孔が沢山空いているので汚れを吸着して水の汚れを取ります。また、気孔にはバクテリアも住み着くのでより水質を綺麗に保つことができます。
使用期間には期限があり数か月程度です。汚れ具合によって吸着効果が低くなっていきます。これは、気孔部分に汚れが詰まっていってしまいそれ以上吸着できない状態になり効果が薄れていってしまうからです。汚れが詰まったまま使用し続けても効果がありませんので、新しい石に交換する必要があります。

汚れを落として使用することも可能ではありますが、細かい気孔部分の汚れは洗っても取れないので新しい石の半分以下の効果しかないと考えましょう。

エビの隠れ家に最適な気孔石!気になる水槽内の水質は

気孔石の特徴

大きめの気孔が沢山空いている石で、ボコボコした穴が印象的で水槽内でも存在感があります。気孔部分の穴が大きいため、アクアリウムを行う時などはコケや水草を設置しやすいこともあり人気のある石です。

エビの隠れ家に最適

大きめの穴はエビの隠れ家としても好まれます。丁度エビが入りやすい穴の大きさなのです。エビの飼育をする場合には是非活用してみるとよいでしょう。
気孔石にも色々な形があり、縦に尖った形の立ててレイアウトするものや、四角いもの小さい物など沢山販売されています。

気孔石の水質

石にはカルシウムが多く含まれているのでどうしてもアルカリ性に近づいていってしまいます。気孔石も同じで、水槽内に設置すると徐々にアルカリ性になっていきます。石が大きいと水槽内のphも変わってきますが、小さなものならさほど影響はないのでそのまま使用しても問題はないでしょう。大きめの石をレイアウトしている場合には、気になる場合は水質を定期的に測って調整する必要があります。phを測る機器を購入し、あまりにも水質が変化していくようなら、水替えを行い水質を保つようにしましょう。

水槽に入れる石のレイアウト例を紹介!石を置くだけでお洒落に見える

石を水槽に入れるだけで何もない状態から見ると随分お洒落に見えます。もっとお洒落に見せるためにはどうしたらよいでしょう。
まずは、レイアウトをしっかりとイメージすることが大事です。なんとなく始めてしまうと情景がはっきせず迷走してしまいます。
  • 石の配置
    石は同じ石の種類で揃え、大きい石を一つ入れて周りを低い水草で茂らせたり、石を数個設置して荒々しい印象や中国の情景のような風景を出したり、磯をイメージさせる砂に埋もれた石の情景を演出したりなどもおすすめです。
  • 砂の盛り方
    ここで石の他に大事になるのが、底砂の盛り方です。ただ平行に砂を設置するのではなく、山の部分と低くなる部分などを入れたり、片方だけ高くしたり、石が埋もれている情景を出すために深めに砂を設置したりするだけでさらに高度な印象を与えます。
  • レイアウト例
    先の尖った気孔石を使って水槽をレイアウトしてみましょう。
    立体感を出すために大きい気孔石と小さな気孔石を使用します。大きい気孔石に目が行きますので中央に設置しましょう。少し斜めに立てて設置することで格好よくみえます。更に中央に設置した石の横に小さめの気孔石を斜めに一緒に配置して、残りは砂から少し見えるように横に寝かせて大きい気孔石の反対側に設置します。他の小さな気孔石も大きな気孔石の手前に二個ほど置き、砂から少し見えるようにします。
    砂は、最初から奥を高く、手前を低く盛り、石を設置した後で更に固定するために足して盛りつけるようにすれば完成です。

水槽へ石を入れる時の注意点!事前の煮沸で付着した虫を除去する

石を購入してきたらそのまま水槽に入れるのではなく、まずは石を煮沸するようにしましょう。
石を販売する前に必ず洗浄作業してから売られてはいると思いますが、念を入れて一度煮沸してから使用する方が安心して水槽内で使うことができます。

石の煮沸方法

  1. 煮沸する前に一度購入した石を洗って汚れを落とします。ブラシやタワシ、歯ブラシなどを使用して洗うと窪みの汚れまで落とすことができるのでおすめです。洗う時には水のみで洗剤は使わないようにしてください。万が一洗剤が残ったままの状態で水槽に入れてしまっては生き物に多大な影響を与えてしまいます。
  2. 鍋に水を入れてお湯を沸かします。沸騰したら石を入れ、10分から15分。心配な方は念入りに20分ほど鍋で煮てください。
  3. 石を鍋から取り出し天日干しします。完全に水分を飛ばすことで細菌を死滅させます。細菌を死滅させるためには紫外線が有効なので太陽の光に当てることをおすすめします。朝から夕方まで干して置けば十分効果があるので、天気の良い日に煮沸するとよいでしょう。また、裏返してまんべんなく紫外線を当てるようにすればしっかりと細菌を死滅させることができます。