金魚飼育でよく見かける緑色の水…これは実は良い効果がある水の場合があります。緑になったからといって全てが悪い水な訳ではないのです。
金魚が快適に過ごせるようにわざわざ緑色の水を作る人もいるほどですから、緑色の水になってしまったときはまず水槽内の水質と様子を確認してみましょう。視界が悪く、見栄えも気になる場合には除去して綺麗な水質を取り戻しましょう。
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金魚の水槽が緑色に!二種類の緑の水の発生原因を解説
水槽内の水が緑色になってしまった場合、考えられる原因は二種類に分けられます。
- 青水(あおみず)
青水は金魚の育成などに使用される場合が多い緑色の水です。良い方の緑色の水で臭いも臭くなく、草のような臭いがします。草のような臭いからもわかるように「植物プランクトン」が大量発生した状態です。また、植物プランクトンも好気性で生き物にとってはよい栄養源になります。 - 青粉(アオコ)
細菌に近い苔が大量発生した状態がアオコです。原因となる苔は藍藻などで臭いがキツく放置しておくと水槽の水はドロドロになってしまいます。また、色も薄緑などの色とは違い濃い緑色で、見た目にも明らかに放っておけないような水質へと変化します。ドブや硫黄の臭いに似たような異臭を放つので見分けるのは簡単です。 - グリーンウォーター
基本的には良い水としてグリーンウォーターは使われますが、意味合いとしては緑色の水であることから青水もアオコもどちらも同じようにグリーンウォーターとして呼ばれることが多いです。
知識として覚えておくなら「青水=グリーンウォーター」で問題ないです。
水槽内の緑色の水がグリーンウォーターなら金魚にの成長によい効果がある
発生原因
水槽の水が緑になる原因は、水槽内の環境の偏りが原因です。
水が緑になるだけなら基本的に生き物に悪影響はありませんが、偏りがいつまでも続くようになると水質が変わったり更に偏るので水質が悪化する可能性があります。
水槽内の緑は、植物プランクトンが関係しています。よい緑の水なら臭いも草のような臭いがします。植物は日光が当たると成長するのと同じように植物プランクトンも日光が大好物す。そのため、日光が当たりすぎる環境だと成長が加速して一気に増えていきます。異常発生を抑える為には動物プランクトンが欠かせません。植物性プランクトンを食べて数を増やしていくので増えてくるまで待つ必要があるでしょう。両方が適度な量になってくると自然と水槽内の水も緑から透明に向かっていきます。
グリーンウォータのメリット
水の中に常に金魚の餌となる植物プランクトンが含まれている状態なので餌も少量でよくなります。稚魚を育てている場合にはグリーンウォーターのみで十分大きくなります。病気や療養中の金魚が居る場合にも体の負担を軽減する役割があるのでグリーンウォーターでの飼育がおすすめです。
金魚の水槽飼育でグリーンウォーターがデメリットとなる理由
また、グリーンウォーターは水槽環境を改善せず放っておくと更に植物プランクトンが増えていってしまいます。植物プランクトンが多くなるとその分水槽内の酸素消費も多くなり、状況が長期化すると水槽内に酸素が少なくなり金魚の吸える酸素量が限られてしまい酸欠を起こす危険性もあります。
放っておかず、濃度を薄くしながら水槽内で活用しましょう。
金魚水槽の水がアオコで緑色の場合は注意!対処方法を紹介
- アオコの特徴
グリーンウォータでもアオコで水槽の水が緑になっている場合には水替えが必要になります。アオコは藍藻と同じ仲間の細菌で臭いが非常にきついのが特徴です。発生するとすぐにわかるほどの臭いなので緑色の水でもすぐに見分けられます。藍藻と同じ仲間ではありますが、藍藻は底床や水草などに付着するのに対して、アオコは水中に漂っていて水自体が緑色に変化していきます。
水質が悪化することによって発生するアオコは毒性を持っているため水槽内でも大量に発生すると金魚などの生き物が全滅してしまう場合があります。 - アオコの対処方法
アオコが発生する原因は酸素不足が関係しています。通気性が悪い場所にカビが生えるのと同じ状態です。水槽内にも水流が発生せずに淀んでいる場所がある場合や、底床も水が通り抜け出来ないような場所が発生しているとアオコが発生します。
発生を抑えるためには、水中ポンプや排水ポンプを設置して水流を発生させたり、金魚の餌のやりすぎを抑えて水中に残る汚れを長時間放置させないようにする必要があります。餌の残りはリン酸塩を発生させてしまうのでアオコの栄養になってしまいます。環境の改善でアオコの発生を防ぐことができます。
水槽の緑水の改善方法!金魚の鑑賞に向いている水槽作りを目指す
青水の改善方法
- 光を遮る
日光や光をよく当てると植物プランクトンは元気に育ってしまいます。そのままの環境に水槽を置いておけば当然更に増えていくので、一度成長源である日光を遮断してみましょう。水槽に光が入らないように全てを黒い紙で覆ってしまい植物プランクトンの活動を停止させます。すると水の色も薄くなり水槽内の金魚の様子もしっかりと確認できるようになります。 - 植物プランクトンを食べる生物
タニシやミジンコは植物プランクトンを食べてくれるので水槽内に入れると水槽内が緑から透明になります。
ただし、一緒に金魚を入れることが出来ないのが難点です。金魚はタニシもミジンコも食べてしまうため一緒の飼育は難しく、水質が改善された場合には別の水槽で飼育しなければなりません。 - 環境の改善
植物プランクトンの増殖の原因を上記でいくつか挙げてきました。増殖の原因を取り除き、水槽内の環境を改善し、水替えを行えば水槽内の青水も綺麗な透明になっていきますので諦めずに水替えと環境改善を繰り返しましょう。