水槽の白濁が治らない時の対処方法、ろ過装置と吸着材の併用が鍵

白濁は水槽を立ち上げたばかりのときに発生しやすいトラブルです。

水槽内では濾過環境が出来上がっていないので起こりやすいのです。しばらく様子をみても治らない場合などは対策を立てなくてはなりません。水槽が白濁したときの環境の改善方法や、白濁の除去の仕方などを紹介します。環境を整えて透明感のある水槽を取り戻しましょう。

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水槽の白濁が治らない原因を3つに絞って紹介!

水替え不足によるごみの浮遊

水槽の水替えの回数が少ないと水槽内の汚れが舞い白濁が出てしまいます。ソイルなどを使用している場合には隙間に落ちて舞いにくいですが、水槽の底に何も敷いていないばあには白濁を起こしやすいです。
また、新しく水槽に流木などを入れる時には長く置かれているものなら汚れやゴミが付着していて水槽内に入れた時に舞い上がり白濁の原因になる場合もあるので洗ったりアク抜きしてから入れるようにしましょう。

底床(ソイル)とバクテリア

ソイルにバクテリアが付着して安定しないと、水槽内の有害物質の分解が進まずに白濁を発生させてしまいます。また、酸素が水槽内に十分でないと酸欠を起こすのでバクテリアが全滅して死骸として白く濁る場合もあります。

飼育する魚の数

水槽の大きさに見合った数の魚を飼育しないと水槽の水が汚れてすぐに濁ってしまいます。目安としては、5㎝の個体には5リットルの水が必要だと考えるようにして下さい。
小さな個体ならその分多く飼育できますが、水槽内に水草や石、底床などを配置することも考えて水槽に入るリッター数からその分減らして考えるようにします。

水槽の白濁が治らない場合の対処方法は!底床の見直しが大事

  • なぜ白く濁るのか
    水槽の水はなぜ白く濁ってしまうのでしょう。それは、水槽内でろ過専門のバクテリアが死滅して白濁を起こしたり、水槽内でフンや食べ残しが多く発生し水質が悪化することで大量に微生物が発生して白濁したりする場合などがあります。
    どちらも、ろ過環境がよくないために起こってしまっています。
    また、水槽を立ち上げたばかりの場合には水槽内にバクテリアが足りていないことから、分解が追いつかず水質が悪化してしまい白濁を起こしてしまう場合もあります。
  • 底床の改善
    ろ過装置が上手く定着して始動するためには、底床が非常に大切です。バクテリアの住処になる場所ですから白濁を起こしたくない場合にはきちんと設置しましょう。
    底床にはソイルが向いています。ソイルなら水草も定着しやすいのでバクテリアの繁殖には効果があります。
水槽を立ち上げたばかりの場合は、バクテリアが定着していないこともあり白濁しやすいのはわかりましたが、ではバクテリアが定着するまでにはどのくらいの時間が必要なのでしょう。
バクテリアは立ち上げ時には数が限られていて少ない状態です。これを増やしていって丁度良い数にまで増えていくことでバクテリアが定着するという状態になるのです。増えていくまでには時間が必要で大体2週間程を必要とします。

水槽内の白濁を取るアイテムを使用して水槽内に透明感を取り戻す

活性炭で白濁を除去

ソイルを使用して濁りを取り除く他にも、活性炭に汚れを吸収させて白濁を取り除く方法があります。
活性炭を使用すると白濁した汚れが吸収されます。使用する時にはフィルターに一緒に入れて使用するようにしましょう。
小さな袋に入っているものなら入れやすく取り出しやすいのでおすすめです。

凝集剤を使用する

凝集剤を使用すると、汚れ同士がくっつき合い、大きな汚れになります。そして、くっついた汚れはそのまま下に落下し、最終的にろ過装置に吸収されます。
ほとんどの生物の生態には問題ありませんが、エビやナマズ、古代魚には使用できませんので使用する際には注意しましょう。

白濁が治らないときは様子をみるべきか…様子見は一週間!それ以上続く場合は

  • 様子見期間
    白濁が発生して治らないときには3日から一週間ほど様子を見てみましょう。水替えして白濁が起こっている場合などは大抵バクテリアが落ち着いて定着してくるので自然と白濁も消えていきます。
  • 様子見期間を過ぎたら
    一週間経っても白濁が消えない場合には、改善策を立てなければなりません。
    水替えをしばらく行っていない場合には水替えし、バクテリアが少ないと感じた時はバクテリアを増殖させるための活性剤や、バクテリアが含まれている液を足すようにしましょう。
  • 白濁による生態の影響
    白濁自体が生態に及ぼす影響はありませんが、白濁によって水槽内の環境が変わっている場合には生態に影響があります。
    例えば、白濁している原因が水質の悪化なら水質の悪化から生態が病気になる可能性があります。

白濁の他には黄色濁りや黒濁りもある!治らない場合の対処方法

黄色濁りの原因と対処方法

黄色濁りは水中に栄養素が大量に含まれてしまっている状態です。改善する為には、餌の与えすぎを無くしたり、水替えを行って水質を改善するようにしましょう。

黒濁りの原因と対処方法

新しいソイルを使用する場合などに起こることがあります。水槽内に水を入れるとソイルの黒い砂が舞い上がり水槽内を黒く濁った状態にしてしまいます。
この場合には、数時間おいておくとそのまま沈下するので水質がもどります。

生態がソイルを掘り起こしてしまっている場合や、ソイルをかみ砕いてしまっている場合にも黒濁りは発生します。この場合には生態にソイルが向いていないため相性が悪く、水質の悪化の原因になるので別な底床に変更するようにして下さい。