苔の発生時の対処方法。苔の種類と水槽内での除去の仕方と体験談

水槽内に発生する嫌な苔。早めに対処しないで放っておくとあっという間に水槽内に増えていってしまいます。後悔する前にすぐにできる対処方法をご紹介!是非実践してみて下さい。

また、我が家の水槽に発生した迷惑な苔の種類とどのように対処したか、どうして苔が発生してしまったのか理由もご紹介します。今後の水槽飼育に役立ててみて下さい。

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苔の種類を解説!水槽に発生する苔は全部で6種類

苔は水槽に生える邪魔者な存在です。そのままにしていては増えてしまいますし、生き物に影響が出たり、場合によっては水草などの日照不足を招いてしまう原因にもなりますので水槽飼育者泣かせな存在でもあります。早期発見、早期除去を目指していきましょう。

苔の種類を紹介

  • ヒゲ状の苔(緑髭、黒髭)その他の同じような種類の藻(房状、糸状、ハケ状)
    ヒゲ状の苔はどれも見た目はフサフサしていて固まりになって生えています。一部分に出た苔が勢いよく成長していくと塊を形成して生えるのです。色が違うだけでほぼ同じような形状です。
    緑の方は水草や流木に紛れて見つけにくくなるので水槽内は細かくチェックしたほうがよいです。
    黒い場合はよく目立ち、増えてくると異常な景観をかもし出します。黒いフサフサは苔とわかっていれば冷静に見ることができますが、知らずに発見した場合には黒という異常さからカビや細菌などではないかと心配になるほどです。
    房状、糸状、ハケ状の苔は見た目は細く流れるように生えています。どれも大量に発生すすると絡み合い量を増やしていくので放っておくと除去しにくいほどの量になります。
  • アオミドロ
    糸状の藻が集合したもので水槽内で横に広がって這うようにして増えていきます。アオミドロの場合は枝分かれしていないのが特徴で一列に長く成長していきます。除去しよとして引っ張れば一本の長い糸として取れてきます。
  • 茶ゴケ
    水槽のガラス面が茶色くなっていたらそれが茶ゴケです。フサフサとはしておらず、ベットリとガラス面にへばりつく様に生えています。初めは一部分から始まり、ガラス面全体を覆っていきます。また、水槽の底砂にも付着していきますが底砂の場合にはよく見ないとわかりにくいことから発見が遅れてしまう場合もあります。
  • アオコ
    水槽の水全体が緑色に染まっていくのがアオコの特徴です。微生物の異常繁殖から起こる場合と、藍藻が水中内に増殖して発生するタイプがあります。微生物が異常繁殖する場合にはメダカを繁殖させるときなどには重宝し、自らこの状況を作る場合もあります。藍藻の増殖も場合には臭気がするためすぐにわかります。
  • 藍藻、のり状藻
    嫌なにおいとドロリとしているのが特徴です。少しでもこの藍藻やのり状藻が発生している場合は水カビのような臭いがするので探して除去してください。
    底砂や水草にべっとりとくっつき見た目も非常に悪いです。水槽内の景観も悪くします。苔というよりはバクテリアに近い存在です。
  • 斑点状藻、スポット藻
    緑のつぶつぶのような藻でガラス面に付着します。また、水草にも付着してしまいますので水草についている場合には除去が難しいと考えましょう。よく発生する苔の代表的存在で、水槽のガラス一面が覆われている水槽を一度は目にしたこともあるのではないでしょうか。お掃除していない水槽などによく発生します。

苔が発生したら…付着した場所別の除去方法を紹介!水槽内に残さないのがコツ

水草からの苔を除去

水草にコケが付着した場合には苔の除去は難しいです。水草は柔らかいため、付着した苔を強く擦って取り除くことができません。取り除く方法としては、コケが付いてしまった部分を切り落とすことです。茎にまで付着していたり、水草全部がコケに覆われてしまった場合には残念ながら全て根から取り除いてしまう方がよいでしょう。
少しでも苔が残っているとまたそこから他の場所に移り増殖する恐れがあります。

ガラス面についた苔の除去方法

ガラス面に付着した苔はスポンジなどでも除去できますが、長く放置した苔は頑固で擦っても落ちない場合があります。そんな時は、へら状のものでそぎ落とす方法を試してみて下さい。扱いやすいものに定規があります。少し斜めにして下に向かってゆっくり削るようにして見ると力をあまり入れなくても綺麗に取り除くことができます。

底砂についた苔の除去方法

底砂に苔が付着ている場合にはスポイトなどで吸い出して除去しましょう。底砂自体にしっかりと付着してしまっている場合には除去が不可能なので底砂自体の入れ替えが必要となります。

排水装置や機械等についた苔の除去方法

擦り落としたりそぎ落としたりしても取れなかったり、それ自体ができない場所である場合には漂白剤を使いましょう。
生き物に影響が合って使用をためらう場合には、使用後カルキ抜き剤で中和できるので心配ありません。
ただし、除去後いきなり使用すると漂白剤が残っている場合もあるので水質検査を行ってから使用することをおすすめします。

水槽に苔が発生する原因は!種類別発生原因を解説

  • 水槽内の栄養多可
    水槽内に餌の残りやフンなどが放置されてる状態だとそれらが水分に溶けだして水槽の水が栄養豊富な状態になってしまいます。水に栄養が含まれればその分苔も育ちやすくなります。必要以上に魚に餌をやりすぎていないかまずは確かめてみましょう。また、一日餌をやらないだけで魚は弱ったりはしません。ですから、少量の餌で十分足りているということを理解しておきましょう。
  • 光が当たりすぎる
    水草同様コケも光で成長します。ライトを使用した飼育状況や、日光が当たりやすい場所での飼育の場合には苔も発生しやすくなります。いくら苔を除去しても環境が変わらなければ何度も発生してしまいます。水槽の設置場所を移動させるか、ライトを当てる時間を短くするなどの工夫が必要になります。
  • 水流が強い、水流が発生していない
    水流が強い場合や水流が全くない場合にも苔が生えやすくなります。少しでも発生した場合には水流のチェックを行いましょう。水槽の角や底面の場合は水流が届いていない場所になっている可能性があるので水流の壁になっている障害物を取り除いたり、水流が早くて苔が発生している場合には少し水流を抑える必要が出てきます。コックを捻って水流を抑える方法もありますが、穴から排水させるシャワーパイプを使用している場合には穴を広げることによって水流の勢いを抑えることができます。

苔の除去後の水槽の状況は…苔は強敵!除去は徹底的に

苔を撤去した水槽はそのままにしておくとまた苔が増え続けます。

大元の苔を除去したからといって安心してはいけません。
水槽内に残った苔からまた増え続けます。

水草自体に苔が生えてしまっている場合には水草を除去しなくてはなりません。

流木に付着した水草に生えてしまった場合には水草を外し、流木を一度擦り洗いして除去するようにしましょう。更に、水換えを行い水質改善し、光に当てないようにして苔の成長を抑制させることが大切です。

我が家水槽の苔発生原因と生えた苔の種類を紹介!苔はこう除去した

我が家に発生した苔は、底面や水草に付着する藍藻と糸状藻です。

藍藻の発生

  • 発生原因
    水槽立ち上げ当初であったことが原因。
  • 発生から増殖
    底砂にべっとりとくっついているのを発見し、ピンセットで除去を繰り返しました。それでも取り除けない藍藻はその後、水草にも付着し始め水槽底部分にヌメヌメの場所が増殖。
    水槽内ではメダカとミナミヌマエビを飼育していましたが、苔というよりはバクテリアに近いのでミナミヌマエビは食べてくれませんでした。
  • 苔の減少
    一か月くらい経つと水槽内のバクテリア環境が出来上がったので苔も次第に無くなっていきました。水槽内に良性のバクテリアが増えると分解作業が進み藻の発生が抑えられるようになります。

糸状藻の発生

  • 発生原因
    水槽の設置場所が日光に当たりやすい場所に設置されていたために糸状の藻がウィローモスから発生し出しました。
  • 発生から増殖
    すぐに除去しなかったために水槽内は一週間程で一気に糸状藻だらけになり小さい30㎝の水槽はメダカの泳ぐスペースが少なくなるほどまでにビッチリ生えてしまいました。いよいよ除去しようと藻をしっかりと確認したところ、糸状藻にメダカの卵を発見してしまい手出しができなくなってしまいました。その後2週間程そのままの状態にしていた為さらに増殖しました。
  • 糸状藻の除去
    別な水槽に糸状藻を剥がしとり移しました。糸状藻を剥がしとる時にガッチリとウィローモスと糸状藻と流木がくっつき取れない状態で無理やり剥がし取ることになり、一緒に絡んでいた他の水草も一緒に抜く羽目になりました。大きな糸状藻の塊はピンセットで引っ張り除去しました。