水槽に水を入れる前に絶対に行わなければならないカルキ抜き。水道水にはカルキが含まれていて、水槽内で飼育する生き物達にはこのカルキが体調を崩す原因になってしまいます。
安心して生き物が暮らせる水槽を作るためのカルキの手軽な抜き方や薬を使わない方法、カルキが生き物に影響を及ぼす理由などを解説します。
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水道水のカルキの必要性を解説!水槽内で及ぼされる影響
水槽に入れる水のカルキ抜きが必要な理由
塩素は人間なら体に入れても影響はほとんど出ませんが、人間よりももっともっと小さい魚や水槽内の生き物などは水道水に含まれている塩素の量だけでも十分体に影響が及んでしまいます。
少量程度と思っても決して使用しないようにしましょう。
手軽な水道水のカルキ抜き方法!時間はかかるが一番手軽な汲み置き
水道水を置いておくだけのカルキ抜き
カルキは空気に触れることで抜けていきます。したがって時間を掛ければ何もしなくてもカルキを抜くことができるのです。水槽に使用する場合、大量に水が必要となるため沢山のバケツを用意したり、水を置いておく場所を確保しなければならず時間が掛からないカルキ抜きを求める人が多いでしょう。その場合には短時間でカルキを抜く方法もあるので実践してみて下さい。
カルキ抜きの方法
汲み置きの場合に気を付けたいのは、汲んだ水の量によってカルキの揮発する時間に差がある事です。1リットルに対しての揮発の時間は20分から30分程度で、これを目安にすると
- 1リットルで30分程度
- 2リットルで1時間程度
- 4リットルで2時間程度
- 6リットルで3時間程度
- 8リットルで4時間程度
- 10リットルで5時間程度
となります。
カルキ抜き時間を短縮したいとき
水道水を煮沸でカルキ抜きするときは時間に注意!長めの煮沸で安全な水へ
煮沸でカルキ抜きする
煮沸消毒という言葉があるように、煮沸すれば水の中の物質を取り除くことができると考える人は多いはずです。しかし、基礎知識がないままに煮沸してカルキを抜こうとすると体によくない物質を発生させてしまいます。
煮沸でカルキを抜く場合には最低でも30分は煮沸を行わなくてはならず手間とお金が掛かってしまいます。また、大量の水替え用の水が必要な場合には数回煮沸を行わなくてはならないことからあまりおすすめできない方法といえます。
30分以内の煮沸での危険性
煮沸時間を短縮させた場合、どんな危険性があるのでしょう。
水道水にはカルキという塩素が含まれて、この塩素を煮沸させると「トリハロメタン」という体によくない物質が発生します。人間が取り込む量としては多少ならほとんど問題ありませんが、魚にや水槽内の生き物にとっては影響が後々出てくる可能性もあります。
30分以上煮沸すれば有害物質であるトリハロメタンも取り除くことができるので中途半端に煮沸するのではなく時間を守って行うようにして下さい。
カルキ抜き剤を使うと水道水のカルキの他にも除去できるものがある
カルキ抜き剤の効果
カルキ抜き剤を使用する方法なら一瞬でカルキを除去することができます。
費用を気にしないのであればカルキ抜き剤を購入して使用するのが最も簡単な方法になります。
カルキ抜き剤の中には、カルキの他に重金属成分の無害化ができたり、白濁りも一緒に除去できる優れたものもあります。
また、魚によい成分も含まれているものなら、魚の表皮を保護してくれる成分やストレス緩和に効果的なビタミンB1が含まれているものもあります。
カルキ抜き以外の効果があるものはその分金額が高くなりますが、他の売効果も得られるので購入を検討する場合には効果も選んでみるとよいでしょう。
カルキ抜き剤の使用量
カルキ抜き剤を使用する場合、リッター量に対して何ミリリットルといったような表記になっていますが、バケツの水が何リッターなのか分からなかったり、カルキ抜き剤の量がどのくらいの量なのかもよくわかならい場合があります。
そして、なんとなくカルキ抜き剤を多めに入れてしまう事もあるでしょう。ですが、よっぽど大量に入れない限りはカルキ抜き剤は生き物に対しては影響はありません。多少多めに入れても心配はありませんのであまり過敏にならずに使用してください。
水道水の不純物をとことん取り除くなら水槽用浄水器を使用する
熱帯魚を飼育する場合や海水飼育を行っている人が使用している頻度が高いのが水槽用浄水器です。
コケの発生に悩んでいる場合には検討してもよいかもしれません。
しかし、浄水器ともなると金額は高額になります。また、水道水を浄水して使用するので水道代が掛かります。水替えのときのみ浄水た水を使用するので常に使用している状態ではないですが、稼働させればそれなりにランニングコストが掛かることを頭に入れなくてはなりません。