生き物を飼育したいけれど水槽を用意することが出来なかったり、スペースがない場合にペットボトル水槽でも飼育できる生き物を紹介します。また、自作ペットボトル水槽の作り方や水槽の立ち上げ方、管理の仕方などをも紹介します。ペットボトル水槽には手軽さがありますが注意しなくてはならないポイントもありますので参考にして飼育を楽しんでみましょう。お子様でも作って飼育することができるので自由研究などにもおすすめです。
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ペットボトル水槽は自由研究にも最適!子供でも簡単に作れる作り方を紹介
ペットボトル水槽の使用例
1.自由研究
ペットボトル水槽は作るのが簡単で手軽に準備出来ることから、簡易水槽として使用されることが多いです。子供でも手順さえ理解できれば水槽を作成することができますし、水替えも自分で行うことができるので自由研究にも最適です。ペットボトルを横にして使用するので生き物の観察もしやすくおすすめです。
2.稚魚の飼育
簡易的な水槽として使用するのであれば、飼育している魚が卵を産んだ時や、稚魚の隔離に使用することもできます。水槽内の水が溢れないように雨が入らないベランダや、室内での飼育がよいでしょう。
3.増えすぎた魚の第2水槽として活用
しっかりとペットボトル内の環境を整えることができれば第2水槽としても活用することができます。しかし、ペットボトルでの生き物の管理は観察を怠るとすぐに生き物が弱ってしまうので毎日観察できる場合や、管理を行える場合のみ水槽として活用するようにしてください。
ペットボトル水槽の作り方
2リットルのペットボトルが飼育におすすめです。
- ペットボトルを横にするので転がらない形のペットボトルを選びましょう。四角い面があるペットボトルなら置いておいても安心です。
- 横にしておいたペットボトルの上の部分をカッターで切り取ります上から生き物を入れたり、水替えがしやすいように広めに上の部分を切り取るようにして下さい。
- 中間に持ち手になるへこみがある容器の場合にはへこみを避けてペットボトルの飲み口部分と、下部分の平らな面を切り取るようにしましょう。
- 持ち手となるへこみがない容器の場合には飲み口の下あたりからペットボトルの底の方まで広めにカッターで切り取り空気が水と沢山触れられるようにしておきましょう。
- 切り口はそのままにしておくと鋭利で手をケガしてしまう場合があるのでビニールテープを縁に貼ったり、マスキングテープを貼って安全性を高めましょう。
- ペットボトルに穴を空けるだけで水槽は完成です。
ペットボトル水槽で育てられる生き物は!ボトルサイズに合わせた生き物を選ぼう
メダカ
メダカが卵を産んだ時や、一時的に飼育するだけの場合にはペットボトル水槽で飼育可能です。
卵や稚魚の場合ならさほど気にしなくてもよいですが、大きくなってくると他の水槽に移したり、もう一つペットボトル水槽を増やすなどの工夫が必要になります。
アカヒレ
体長4㎝程度とサイズも小さくペットボトル水槽での飼育が可能です。また、アカヒレは水質や水温への適用力も高くて丈夫なので初心者が飼育するのに適した魚でもあります。メダカよりは体長が大きいので飼育する場合には1匹のみの飼育にしましょう。
エビ
エビには色が付いたチェリーシュリンプや、小型サイズのミナミヌマエビ、サイズが大きめのヤマトヌマエビがいますが、ペットボトル水槽で飼育するなら環境の変化弱い色付きのエビの飼育はやめておきましょう。
ペットボトル水槽に必要な道具と水槽の立ち上げ方法を紹介
1.ペットボトル水槽は2リットルのペットボトルで作ったのもを用意しましょう
転がる可能性がある場合には滑り止めをボンドで貼りつけるなどして安定させるようにして下ださい。また、丸いペットボトルは滑り止めをしっかり固定するか、心配な場合は四角いペットボトルを使用するよにしてください。
2.底砂を用意しましょう
ペットボトル水槽を少しでも生き物にとって快適な住処とするためには水槽の底に砂を入れるようにしましょう。砂は水槽に敷く専用のものがアクアリウムショップやペットショップに売っているので購入して使用しましょう。ペットボトル水槽の場合には水が汚れやすいので汚れを吸着しやすい、吸着ソイルを使用するとよいでしょう。
3.水草は生き物にとって大事な酸素供給源です
酸素を生み出してくれて、生き物が出す二酸化炭素を取り込んでくれるので少量、生き物の泳ぎの邪魔にならない量を入れてあげるようにしてください。ペットボトル水槽は水深が深くないので大きめの水草を入れてしまうと生き物が泳ぐスペースが少なくなってしまうので長めのアナカリスなら1、2本で十分です。
水槽の立ち上げ方法
- 底砂をバケツに入れて優しく水洗いしましょう。数回水を入れ替えて濁りを取った後ペットボトル水槽に1㎝程度敷きます。
- カルキ抜き剤を入れてカルキ抜きした水をペットボトル水槽の半分くらいまで入れます。上まで入れすぎると生き物が飛び出してしまうことがあるので注意しましょう。半分では水の量は少ないですが、購入した時に袋に入っていた水を一緒にペットボトル水槽に入れて生き物が水質の違いでショックを起こさないようにするので、初めの水は半分程度で十分です。
コップで袋の中の水をすくい取るか袋を傾けてペットボトル水槽上部2㎝を残して入れておきましょう。 - 水草を水が入ったペットボトル水槽に入れます。浮かんできても問題ありませんので水が溢れないように調整しながら水草を入れて下さい。水が多いようならこの時点で少し抜いておきましょう。
- 新しい底砂に水を入れると水が濁ってしまいますので、濁りが下に降りて落ち着くまで生き物を入れるのは待ちましょう。水が落ち着いたら水槽に網などを使って生き物をすくって入れたら完成です。
ペットボトル水槽のメリットとデメリットを知って長期飼育を目指そう
メリット(良い点)
ペットボトル水槽は自分で管理しやすい点や、置き場所に困らない点、観察がしやすい点、水替えがしやすい点などがあります。大型の水槽での飼育では水替えが大変だったり、置き場所に困ったりしますが、小型で軽いので移動も簡単で、飼育数が多い場合などは安価で手軽なことから沢山設置することができるので重宝されます。
デメリット(悪い点)
水深が深く取れないので水温の変化が起こりやすく生き物に影響が起きやすい点や、水量が少なく、容器が小さいのでろ過装置が設置できないので、生き物が食べ残した餌の残りや排泄するフンなどによって水槽内の水が汚れやすいデメリットもあります。
ペットボトル水槽の管理の知識を身に着けよう!注意点も紹介
ペットボトル水槽の管理の仕方
1.ペットボトル水槽飼育で必ず行って欲しいのが水替えです。
水の汚れが早いペットボトル水槽は一週間に一度を目安に水替えを行い、夏場などの気温が高い場合には週に二回のペースでの水替えが必要になります。
簡単に水替えを行うには、水替えの前の日にバケツに水を汲み置いておき、その水をコップで汲んでペットボトル水槽に加え元々入っている水を溢れさせて追い出し、綺麗な水を入れる方法です。
2.日当たりのよい場所に置くと水温が一気に上がってしまうため、ペットボトル水槽の置き場所は光が入る程度で直射日光が当たらない場所を選びましょう。
特に昼からの日差しは強く水温が急激に上がりますので窓辺に置かないようにしましょう。
ですが、全く日に当てない状況は生き物にとっても、水草にとってもよくありません。窓辺以外で明るい部屋であれば問題ありませんので設置場所を探してみましょう。
3.エサは一日に一回か二日に一回程度で十分です。大量に上げると水がすぐに汚くなってしまうので一つまみ程度与えるようにし、食べ残しがないようにしましょう。
底にエサが残ってしまっている場合には与える量を毎日少しずつ少なくていって丁度良い量を探ってみましょう。
飼育の注意点
ペットボトル水槽は長期飼育が難しい飼育方法です。日常生活を送りながらの飼育だど、常に生き物のことだけ考えて飼育することは中々難しいのが現実です。やることが他にもありすぎて飼育を少しだけ後回しにしてしまったら、それだけでもペットボトル水槽の飼育環境が悪くなってしまいます。生き物を飼育し始めたら最後まで面倒を見て上げて下さい。