ベタ水槽に水草の投入は必要なのか相性のよい水草や設置の注意点

優雅に泳ぐベタを飼育する時、水槽内に水草があるとインテリア上ではとても素晴らしい景観になります。では、飼育上での水草の必要性はどのくらいあるのでしょうか。水草が必要な場合や、必要としない飼育方法など状況に合わせた水草の取り入れ方を紹介します。ベタのストレスを減らし長期間飼育を目標とするならば水草も必要となりますのでベタと相性のよい水草も紹介します。

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水槽内の環境を安定させたい人は!ベタ水槽に水草設置は必要

ベタ飼育にこれから挑戦する場合には、水草ありの水槽にするか、水草なしの水槽にするか自分で選ぶことができます。
自分がこれから行っていく飼育方法によって水草を設置するかどうがを考えていきましょう。

水草は水質を安定させる

水草は根や葉から水槽内に漂っている有害物質を吸収してくれる働きがあります。

水替えを行わないと水槽内の水に栄養分が溜まっていくため水質が悪化していき、養分の多さから今まで水槽内になかったコケが爆発的に増えてしまうのです。しかし、水草を植えておくと成長のために養分を必要としてコケに栄養が行く前に大量に吸い取ってくれるので急激に水槽内の水質が悪化していくことがありません。

水草設置なら大きめ水槽

ベタは泳ぎが苦手で周りに水草があるとヒレが引っ掛かる危険性があります。

小さな水槽で泳ぎ回れるスペースが限られている場合には水草の設置は難しいでしょう。

水草設置を考えるなら植えた場所以外でベタが泳ぎ回ることを想像して大きめの水槽を用意することをおすすめします。
30㎝水槽では水草を植えると狭くなってしまうので45㎝水槽をお勧めします。

綺麗なヒレを徹底して守りたい人は!ベタ水槽に水草設置は必要なし

ヒレを守る飼育

ベタの特徴である美しいヒレは薄く大きいので泳いでいると様々な場所に擦ったり引っかけたりしてしまいます。ボロボロになったヒレだと病気の原因になったり、ベタ自体も泳ぎにくいため出来るだけ飼育者側が工夫して守っていかなくてはなりません。

徹底的にヒレを守りたい場合には水槽内にヒレを傷つける可能性のあるものを置かない方法もあります。

水槽機器を設置しない場合

ベタは泳ぎが苦手な魚なので水の流れもストレスとなってしまいます。少量の流れならよいですが、流れが強い場合などは流されないように常時体力を使って泳ぐ必要がありベタにとってかなりの負担になってしまいます。

これはフィルターや排水ポンプを使用すると起こるので、設置しないで飼育する飼育者が多くいます。フィルターを使用しない場合には水草は枯れやすいので水槽機器を使用しない水槽では水草も最初から設置せずに飼育を行う場合が多いのです。

機器を使用ない場合の注意点

フィルターを使用しない場合には水がすぐに汚れてしまいます。

小まめに水替えができる環境を整えておきましょう。

水替えは2週間に1回程度で、水が明らかに汚れている場合には少し水替えの間隔を縮めても問題はありません。放っておくほうがよくないので気になった場合には水替えを積極的に行ってください。

ベタ水槽に水草を設置するなら!ベタと相性のよい水草を選ぶ必要がある

アナカリス

どの水槽とも相性がよく育てやすいのがアナカリスです。ベタの水槽で飼育する場合には伸びすぎないように定期的にトリミングする必要があります。環境がよいとぐんぐん成長するのでベタの泳ぎの邪魔になっていないか泳ぐ様子をチェックしてあげましょう。

ウィローモス

底面に這って成長していくウィローモスもベタ水槽におススメです。

石や流木に活着させて育てていくので小さな石に縛り付けて水槽内に沈めておくだけでよいので手軽です。水槽内全体に広がる水草に比べて、育てたい場所だけに限定できるのも良い点です。水槽の底全体が水草で覆われている場合には餌が見つけにくく、ベタは落ちたエサを食べられなくなってしまいます。

一部分だけの茂みなら底床に落ちた分のエサは食べられるのでベタにとっても負担が少なくて済みます。

アマゾンフロッグビット

水槽の水面に漂うアマゾンフロッグビットもベタの泳ぎの邪魔にならない位置なので水槽に設置できます。また、温かい水温で育つためヒーターを使用した飼育にも向いています。

元気に育てるにはライトの光量を強めにし、水流を発生させないで育てるようにしてください。増えてくると水槽を覆ってしまうことがあるので株分けをして数を制限しながら水槽内に浮かせるようにしましょう。

ベタに不向きな水草は…ヒレを傷つける水草の種類を学ぶ

ベタの水槽に不向きとされる水草は葉が硬い種類の水草です。代表的な水草にアヌビアスナナがあります。アヌビアスナナは葉が硬くプラスチックのようなのでベタのヒレに当たると柔らかいヒレは切れて裂けてしまいます。

ベタは中層で泳ぐのでどうしても設置したい場合には通り道にならない場所に設置するとよいでしょう。

また、アヌビアスナナより小さいサイズのアヌビアスナナプチなら泳ぎの邪魔にならず配置しやすいので流木などを使用して上部の位置や水槽の端の位置に設置してみてもよいでしょう。
アヌビアスナナには他にも種類がありますが、葉の硬さは変わりませんので設置する際には注意するようにしてください。

背が高く育つ水草や、横に広がって葉を伸ばす水草などもベタ水槽にあまり向きません。水槽の泳げる場所が少なくなるからです。葉が茂っていればそれだけベタの泳ぐスペースが減るのでストレスになります。

ベタが休憩できる場所を用意する!水草や市販の商品を設置

ベタにとって休憩できる場所があるのはストレスの軽減になります。休憩できる場所の目安としては、狭い場所であること、水流が発生していない場所が挙げられます。

ベタが休憩する場合には水槽の端や隅で行うことが多いので流木の断面が端に付くように設置しても休憩場所として使用できますし、ヒレに傷がつく心配があるならばウィローモスを活着させてヒレにダメージが及ばないように工夫するとよいでしょう。
また、ボリュームを出した水草を中層付近でカットして設置しておけばベタが上で休める場所が出来上がります。