可愛がっている金魚のヒレが気が付くとボロボロに!その症状は尾ぐされ病です。放っておくと症状が広がってしまうので発見したその日からすぐに対策を行いましょう。尾ぐされ病の原因と症状によってどんな影響があるのかを解説します。また、治療方法もご紹介します。症状が悪化する前に対処し治療して完治を目指しましょう。
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金魚のヒレがボロボロになる原因は「尾ぐされ病」 原因を知り対策を立てる
尾ぐされ病の原因
水槽内には元々存在する菌が数種類います。金魚が体調を崩さなければ影響を及ぼすことはありませんが、金魚が弱り免疫力が低下すると菌に感染してしまいます。また、傷口も菌の感染を引き起こす原因になります。
原因菌「カラムナリス菌」
また、常に温度が高い状態の水槽内では感染力が高くなる可能性があります。
オキソリン酸に弱く、薬浴させる場合にはこの成分が含まれているものを使用するようにしてください。また塩分にも弱いので塩浴もおすすめです。
尾ぐされ病の種類
この二つの原因の見極めは非常に難しく、薬浴によって改善させる方法を取りがちですが、体調不良によって起こる場合には薬浴は意味をなしません。体調不良の場合には体力が回復すれば自然に治っていく場合が多いです。
金魚の尾ぐされ病の症状は!初期症状からヒレに影響がある
尾ぐされ病の初期症状
菌によって感染した場合には、まず最初に小さな白い点や、黄色み掛かった点がヒレに付着している様子を発見できます。その点こそがカラムナリス菌のコロニーです。コロニーから徐々にヒレ全体に広がっていきます。
尾ぐされ病の中期症状
ヒレが徐々に溶け始め、薄いヒラヒラした膜の部分が全部無くなってしまいます。そして、最終的にはヒレを支える骨の鰭条(キジョウ)だけになってしまいます。
尾ぐされ病の末期症状
カラムリナス菌が体全体を覆いつくすと、体の表面が白いモヤモヤした状態になり見た目も痛々しくボロボロな様子になってしまいます。この状態にまでなると最終的には回復見込めず、鱗も剥がれてしまったり、粘膜も剥がれてしまい死に至ります。
ボロボロになったヒレを治療する!尾ぐされ病の治療方法
カラムナリス菌による尾ぐされ病の治療法
塩浴の目安は一日程度でその後元の水槽に戻して回復していくかどうか様子を見て、回復していく様子が無い場合には薬浴に変更します。
尾ぐされ病は魚の代表的な病気であることから、専用の薬も販売されています。
お店をのぞいてみればすぐに薬が見つかりますので探してみましょう。
薬浴する場合には水に薄めて使用します。飼育水に投入するだけですが使用量などが決められているので説明を読んでから作業を行うようにしてください。
薬浴はヒレの治療が終わるまで続けます。
長期間になる場合もあるので隔離する場合には水槽を用意して個別に飼育できる環境を整えましょう。
体調不良による尾ぐされ病の治療法
同じ尾ぐされ病でも体調不良でヒレがボロボロになってしまう場合があります。
その場合には水槽内の環境を改善するだけで自然に治っていくので薬品による治療はいりません。ほとんどの場合は水質の悪化が原因です。水槽内の水を3分の1程度水替えする方法を取り入れて定期的に行います。
金魚のヒレがボロボロ!尾ぐされ病と勘違いされやすいヒレの傷
ヒレを観察する
ヒレがボロボロになっている状態を見て全てが尾ぐされ病と判断してしまうのは避けましょう。
もしかすると病気ではなく怪我による可能性もあります。
まずはボロボロになったヒレの観察を行ってください。
病気と傷の違い
同じボロボロでも溶けている状態と切れている状態では対処方法が異なってきます。スッパリと切れている場合には傷です。溶けている場合には病気です。双方の状態を見極めて適切な治療を行う様にしましょう。
傷の場合の対処方法
切れている傷の場合は自然治癒しますので治療は必要ありません。ただし、傷から新たな菌の感染が予想される場合には隔離して回復を待ちましょう。
尾ぐされ病はうつるのか解説!広めないための環境改善対策
カラムリナス菌が原因の場合には、菌で感染する場合があります。しかし、この菌は元々水槽内にいる菌なので感染というよりは体調を崩した生体にのみ発症すると考えた方がよいでしょう。
水質が悪化している場合には金魚の体調も悪化しやすいですし、菌も多く繁殖しているので尾ぐされ病になってしまう確率もあがります。