金魚の鱗は剥がれても再生する。再生期間や関連する病気のリスク

気が付くと金魚の鱗がない!と焦ってしまっても大丈夫。金魚の鱗は再生します。しかし、すぐに生えてくるわけではなく、生えそろうまでに期間を要します。鱗が生えるまでは体をガードする力が減少しているので病気にかかるリスクがありますので注意して飼育しましょう。病気から守る対処方法や、再発防止策などを紹介します。

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金魚の鱗は再生する!再生に要する時間と鱗が生えるまでの対処法

鱗再生までの期間

鱗は剥がれてしまってもまた生えてきます。鱗がまた再生するまでには2ヶ月から6ヶ月程度かかるので焦らず生えてくるまで待つことが大事です。鱗は金魚の体を守る役割を果たしているため、大量に剥がれるとそこから細菌に感染してしまうこともあるので剥がれた鱗を見つけたら金魚の体をよく観察し、傷が無いかなどを確かめましょう。

鱗再生までの金魚の対処法

  1. 鱗が一枚だけ剥がれている場合にはそのまま水槽内で様子を見ながら生えてくるまで待ちましょう。
  2. 大量に鱗が剥がれている場合には薬浴が必要になるので数匹金魚を飼っている場合には別の水槽に移すかバケツに移して薬浴をさせます。
  3. 鱗が剥がれて傷も確認された場合にも早急に薬浴の必要があります。傷口から細菌が感染する場合があるので注意が必要です。

鱗再生までの間、傷を負った金魚は病気にかかりやすい!病気から守るためには

  • 傷口から感染しやすい病気
    魚は傷口から細菌が完成しやすいので、鱗が剥がれた際に傷がある場合には注意が必要です。
    感染しやすい病気は、傷口に菌が入り込んで起こる水カビ病、穴あき病、松かさ病などがあります。
  • 病気から守るためには
    水中には多くの細菌が生息しています。普段から水中にいますが、水質が悪化すると爆発的に増殖するので水替えを定期的に行って細菌が大量に増えないようにすることが大切です。また、金魚の体調でも感染する確率が上がる場合があります。金魚が弱っている場合や傷を負っている場合などは細菌の侵入を許しやすくなってしまいます。
見ていて明らかに弱っている場合には塩浴を行い金魚の体の負担を減らすことで病気に感染しにくい環境を作りましょう。

金魚の鱗が剥がれた原因究明し、再発を防ぐ方法

金魚の鱗が剥がれた原因がわからない場合には放っておくとまた再発してしまう可能性があります。
どうして鱗が剥がれたのかを究明するためにも、鱗の剥がれる可能性を紹介します。

  • 金魚同士の争いによるもの
    金魚を数匹飼育している場合には、喧嘩や数匹でのいじめによって金魚の鱗が剥がれてしまうことがあります。そのままにしておくと何度でも起こってしまうのでまずは鱗が剥がれてしまった金魚を隔離して様子をみましょう。鱗再生後に水槽に戻すとまた同じようなことが起こる可能性もあるので、水槽の大きさを大きいものに変えたり、水槽を別にして飼育していくようにしましょう。
  • 障害物によるもの
    水槽内にオブジェなどを置いている場合、オブジェにぶつかって鱗が剥がれてしまう場合があります。この場合は、水槽が狭すぎることが原因です。数匹金魚を一緒の水槽に入れている場合などはオブジェも置くと密集度が高くなってしまい、オブジェが邪魔でぶつかってしまうアクシデントが発生してしまいます。
  • 病気によるもの
    傷を負って細菌に感染する場合もありますが、水質が悪く細菌に感染してしまう場合もあります。
    鱗が剥がれてしまう病気には、穴あき病が広く知られています。
    穴あき病は鱗が一か所まとまって剥がれてしまうことでその部分に穴が空いたように見える病気です。名前が恐ろしいので実際に穴が体に空くのかと思ってしまいますが、空いたように見えるだけです。治療すれば治すことができるので発見したら薬浴をして治療しましょう。

金魚の鱗、再生までの道のり 鱗が生えそろうまでを解説

金魚の鱗の再生には夏の活発に活動している時期には早く、冬の活動を休んでいる時期には遅くなります。
これは体の動きによって変わってきます。

夏場の鱗の再生

活発に活動している夏場には、鱗は4、5日ほどで薄い鱗が出来始めます。目で見ると透明で生えているかどうかあまりよく確認できないほどですが、2週間程すると薄い状態から徐々に固い状態へと変化していきます。その後、一か月から2ヶ月間かけて外の鱗と同じ硬さまでに再生していきます。

冬場の鱗の再生

活発に活動しない冬場では、薄い鱗が生えてくるまでに1か月ほどかかります。その後一か月ほどかけて少しずつ厚さは出てきますがしっかりした厚さにはならず状態はほとんど変化がありません。5か月目くらいになるとようやく見た目にもしっかりとした鱗になり、6ヶ月ほどするとしっかりとした元の鱗へと再生します。

ヒーターを使用している場合

金魚は水温が低くなると冬眠してしまいます。体の働きがほとんどなくなるためエサも取らず排泄もしなくなるので鱗の再生もほどんどされない状態になってしまいます。
普段から冬眠させている場合にはそれでもよいですが、中途半端な水温だとただ体の働きだけが低下してしまい病気の原因になってしまいます。
この場合は、ヒーターを使用して水温を一定にしておくと冬眠状態にならず夏場と変わらなく生活します。
ヒーターを使用している場合などは夏場とほぼ変わらない鱗の再生スピードとなるでしょう。

再生後の鱗は金魚の地色の鱗に戻る可能性が!再生部分の色の変化

金魚が赤色やオレンジの場合は、鱗が剥げて再生すると白くなってしまったり、元の鱗の色より薄くなってしまう場合があります。鱗の働き上問題はありませんので心配せずに飼育してください。

しかし、色合いなどには多少の問題が出てきてしまいます。気になる場合にはなるべく鱗が剥がれないように飼育していく必要があります。誤って水槽から飛び出してきてしまう状態を避けたり、網ですくう時も気を付けてすくう、水槽の様子を定期的に確認して金魚の様子をチェックするなどしていち早く金魚のストレスに気が付いてあげることで鱗の剥がれを予防していきましょう。