初心者のハゼの飼育は海水で。飼いやすいハゼの種類や飼育方法

海水飼育できるハゼは種類が多く、飼育方法も分かれます。初心者でも飼育しやすい種類の解説と、種類によっては共生できるハゼもいるので共生についても解説します。

エビとの共生は見ているだけで癒されます。また、飼育に必要な道具や水槽環境についてのコツも紹介。丈夫で飼育しやすく、カラフルなハゼを是非飼育してみましょう。

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海水はハゼは種類が豊富で全体で2000種類ほどがいます。数多くの種類がいる中で、ハゼは3種類の性質に分けることができます。それぞれ生活の仕方が違い、水槽内での飼育も変わってきます。

遊泳性ハゼ

水槽内を泳ぎながら活動するハゼで、ハタタテハゼは背びれが上に伸びていて、ハタが立っているように見えるようすが個性的で、色もカラフルなので飼育者にも人気の種類です。ハタタテハゼよりも大きく成長するクロユリハゼやゼブラハゼなども丈夫で飼育しやすいので人気があります。クロユリハゼは尾びれと背びれが黒く、背びれと胸びれは中央から尾に向かって小さくなっていきます。全体的に見ると矢印のような形で特徴的な姿をしています。ゼブラハゼは縞模様が可愛らしいハゼで背びれや胸びれは短く丸い形をしています。同じハゼでも姿が違い個性豊かで飼育者の目を楽しませてくれます。

共生ハゼ

共生ハゼは、エビとの共生で過ごす種類のハゼです。エビが掘った巣に一緒に住み、エビを守るようにして生活します。
一緒に生活している様子を観察できるので水槽をのぞくのが楽くなります。
共生ハゼにはヤシャハゼ、ギンガハゼや、ヒレナガネジリンボウ、ニチリンダテハゼなどがいます。丈夫で飼育しやすくテッポウエビとの共生が可能です。

ベントス食性ハゼ

砂を口に含み、砂の中にいる微生物を食べたり、砂に含まれる藻をを食べたりして生活します。
口の中で砂と餌に分けることができ、最終的には砂だけを口からだします。水槽立ち上げ当初から水槽内で飼育している場合には、常に砂の中を綺麗にしながら生活するので水槽もそこまで汚れず綺麗に保ちながら飼育も可能です。

海水ハゼのための飼育を学ぶ!適切な温度や底砂などの飼育環境

ハゼに適した底砂

  • 遊泳性ハゼは泳ぎ回ることが多いので底の砂はほとんど必要としません。細かいサンゴ砂を3㎝ほど敷けば十分な量となります。あまり砂の量を多くすると通気性が悪くなり硫化水素がを発生させてしまう可能性があるので適度な量の砂を敷くようにしてください。
  • 共生ハゼが一緒に暮らすのはエビのみで、両者を飼育する場合には共生ハゼよりエビを優先させた底砂選びが必要となります。
    荒めの砂の場合にはエビが穴を掘るときに持ち上げにくく、巣穴から砂を出しにくいため向きません。中ぐらいの砂か細かめの砂が丁度よくエビにとって巣穴を作りやすいのでどちらかを選ぶようにしましょう。
  • ベントス食性のハゼは口に砂を含むので一番細かい砂を使用するようにしてください。パウダーサンドがおススメです。
    深めに砂を敷くと砂の中で病気の原虫が住み着きその砂をベントス食性のハゼが舞い上げてしまう可能性があります。少し浅めに砂を敷くようにしたり、病気の原虫を殺菌するために殺菌灯を使用するようにすると安心して飼育することができます。

ハゼの隠れ場所

ハゼは体を休めるときに砂に潜ったり、岩陰に隠れたりします。常に泳いでいる遊泳性のハゼでも休むときには岩陰が必要になるため水槽内にはサンゴ岩やライブロックが必要になります。隠れ場所としては微生物が付着していないサンゴ岩でも十分役割を果たしますが、水槽内のろ過も行いたいなら自然界から採取してきたライブロックの方がよいでしょう。

ハゼ飼育の適温

ハゼは海の底で過ごすことが多いので水温も比較的高温よりは低温を好みます。水温は20度前後が適温になり、高温にならないように温度調整を行いましょう。
低温を好む種類のハゼが多いなか、高温を好む種類もいます。飼育するハゼによって適温が違いますので飼育する場合には注意しましょう。

基礎知識を学んだら、海水ハゼの飼育に必要な道具を揃えよう

ハゼの飼育に必要な道具

  1. 水槽
    ハゼの体長は5㎝から10㎝と大きさに差があります。また、共生させたり、飼育数が多い場合には大きめの水槽が必要になるので飼育計画を立ててから水槽を用意しましょう。目安は、10㎝のハゼ2、3匹の飼育で45㎝以上の水槽で飼育するようにしましょう。
  2. 底砂
    ベントス食性のハゼの場合はパウダー状の砂、共生ハゼは中目がよいです。遊泳性はパウダーでも中目のどちらでも使用可能です。
  3. ろ過装置
    オーバーフロー水槽がおススメですが、設置方法がわからない場合や、初心者の場合には上部設置型のろ過装置がおススメです。稼働音は気になりますが、汚れの取り除きも楽にできますし、物理ろ過がしっかりできるので優良です。また、上部設置型の他に外掛け式や外部式との併用を行うことでろ過の効果を上げることができるので、汚れが気になる場合には2種類の併用も考えてみましょう。
  4. エアレーション
    水流の発生も考えてエアレーションは必要になります。特に、水槽内にサンゴなどを飼育しない場合には酸素の供給減が少なくなるのでエアレーションで酸素を取り込みやすくしましょう。
  5. ヒーター、クーラー、冷却ファン
    ハゼによっては水温が高めでの飼育の場合があります。購入時に必ず飼育温度を確認して水槽内の温度を調整するようにしてください。ヒーターは温度調節ができるタイプを購入した方が水槽内の温度変化を心配しなくても済みます。
    夏場には冷却ファンやクーラーがあると急激に水槽内の温度が上がらずハゼの負担を減らすことができます。
    ハゼは20度前後の環境を好みますので温度の上がりすぎは弱ってしまう原因になります。

海水ハゼとエビの共生飼育に挑戦!お互いに助け合う姿が楽しめる

エビと共生する場合にはハゼとエビの相性を考慮しなければなりません。
テッポウエビとの共生が主ですが、テッポウエビにも種類があります。

  • ヒレナガネジリンボウ
    相性の良いエビはコトブキテッポウエビ、ニシキテッポウエビです。
  • ギンガハゼ
    相性の良いエビはコトブキテッポウエビ、ニシキテッポウエビです。
  • ニチリンダテハゼ
    相性の良いエビはコトブキテッポウエビ、コシジロテッポウエビです。
  • ヤシャハゼ
    相性の良いエビはコトブキテッポウエビです。

マハゼも飼育できる!釣り上げたマハゼは汽水での飼育が必要

マハゼは汽水域にに生息し、体調も海で生活しているハゼよりも大型の20㎝程度になります。日本のどの場所にも生息可能で釣りなどでよく釣れるお馴染みの魚でもあります。多くは食用として釣りあげられますが、水槽での飼育も可能です。

飼育する時は、海水と真水を混ぜた汽水での飼育が必要になります。
ろ過装置と底砂を設置して是非飼育にもチャレンジしてみてください。