熱帯魚の水換えのタイミングと簡単にできるコツ、使用する道具も

きれいな熱帯魚をいつまでも楽しみたい。そんな時は水換えをしっかりと行うことが大切です。ついつい面倒で水換えを後回しにしていませんか?

定期定期な水換えを行うことで熱帯魚の病気を防ぎ長期飼育を可能にできます。面倒な水換えを簡単に行うコツと使用する道具についてもわかりやすく解説します。水槽内の生き物が快適に過ごせるように水換えをきちんと行いましょう。

関連のおすすめ記事

熱帯魚の混泳は組み合わせが大事。生活層と性格を考え選び出す

熱帯魚の混泳を考えた時に、飼育したい魚がいた場合にはどの熱帯魚と組み合わせたらよいか迷う場合があ...

エンゼルフィッシュの水槽飼育、特徴と飼育しやすい種類、繁殖方法

エンゼルフィッシュの特徴と飼育しやすい種類、繁殖方法を紹介します。飼育に必要な水槽の大きさや、水槽で...

丈夫なアカヒレでボトルアクアに挑戦 作り方、仕組み、その他生体

ボトルアクアはビンの中で生き物を飼育する新たな方法で人気があります。生き物の中でもアカヒレは環境の変...

個性的な姿で人気の「クーリーローチ」初心者でも簡単に飼育可能

ニョロッとした体のクーリーローチ。個性的で愛嬌たっぷりな熱帯魚です。クーリーローチは丈夫なため初心者...

【ベタのメスと混泳できる生き物】混泳に向く相手と不向きな相手

ベタは攻撃的な性格で知られています。しかしベタのメスはオスとは違い攻撃性は高くないので混泳が可能...

金魚のお腹に異変が!なぜ膨らんでしまうのか。大きいお腹の原因

大切に飼っていた金魚。ある日お腹が大きいことに気が付きどうしたものかと思っていたらどんどん大きくなっ...

ベタ水槽に水草の投入は必要なのか相性のよい水草や設置の注意点

優雅に泳ぐベタを飼育する時、水槽内に水草があるとインテリア上ではとても素晴らしい景観になります。では...

らんちゅうが浮く病気「転覆病」の原因 症状は浮く、沈む2種類

らんちゅうが水槽の上に浮いてきたり、底に沈んで動かなくなっている急な症状でどうしたらよいか焦って...

初心者のハゼの飼育は海水で。飼いやすいハゼの種類や飼育方法

海水飼育できるハゼは種類が多く、飼育方法も分かれます。初心者でも飼育しやすい種類の解説と、種類によっ...

水槽の掃除屋さん、淡水で飼育できる貝7種の特徴と飼育方法を紹介

水槽の汚れを食べて掃除してくれるアクアリムになくてはならない存在の貝。苔を食べてくれたり、餌の残...

金魚と混泳が可能なエビの種類 混泳時の注意点と相性のまとめ

金魚とエビを混泳させるには注意点がいくつかあります。雑食性の金魚は口に入る物はなんでも食べてしまうの...

金魚の飼い方。適切な水温での飼育方法と夏や冬の温度管理のコツ

金魚を飼育するうえでの適性温度や夏場、冬場の金魚の飼い方を紹介。水温を低く保つと金魚は冬眠することか...

金魚が石を食べるのはなぜ飲み込んだ時の対処方法と予防方法

水槽内でよく目にする金魚が石を食べる様子は習性によるものです。金魚の習性を詳しく紹介します。また、稀...

オトシンクルスの種類や飼い方まとめ。コケ対策後の餌や注意点も

コケ対策にとても重宝するオトシンクルスですが、長期飼育を実現させている人は少ないです。コケを食べてく...

金魚が背びれをたたむ動作は要注意、体調不良の原因と対処方法

金魚が背びれをたたむ様子は体調不良が原因です。普段見掛けない金魚の様子に気が付いたらすぐに対処を...

熱帯魚の水換えに必要な道具を解説!簡単に水換えを行うには

飼育している熱帯魚の大きさや数によっては水槽の大きさが異なります。水槽が大きい場合は水槽の移動が困難になるため設置した場所での水換えになります。水槽の設置場所が高い位置にある場合にはその分ホースの長さを長いものにしたり、水槽内の水を受けるバケツの位置を高い場所に設定する必要があります。

水換えに必要な道具には、バケツ、ホース、ストレーナがあれば水替えができます。

ストレーナーとはポンプの役割を果たすもので、ホースなどにつなぎます。
ホース+ストレーナー+水を吸い上げる用の管といったように設置します。

ホースはどんなものでも構いませんが、ストレーナーに合うものを使用するとよいでしょう。ストレーナーの種類によってはペットボトルを切って取り付けられるものや、はじめからストレーナーと管がセットになって売っているタイプのものもあります。全てが一体になったタイプも販売されているので自分で取りつけ等が面倒な時はすべてが一体になったタイプを購入すると水換え作業も簡単にできます。

熱帯魚の水換えにはタイミングが重要!慣れるまでは目安を重視

水換えは水質が悪化してから焦って行う場合が初心者には多いですが、水質を悪化させないためには定期的に水槽内の水換えを行っていく必要があります。
毎日水槽を見ていればなんとなく水換えのタイミングを掴みやすいですが、タイミングを掴みにくい場合や、毎日水槽内を点検することが出来ない場合には目安を決めて水換えを行うのがよいでしょう。

基本的には週に一回

水換えは基本的には週に一回で、全ての水を換えるのではなく三分の一程度を抜いて新しい水を入れるようにして下さい。全ての水を入れ換えてしまうと水質が一気に変化して生き物にストレスがかかってしまい、状況によっては生き物が全滅してしまう場合があります。

水槽を立ち上げたばかりの場合は

水槽を立ち上げたばかりの場合は週に一回の水換えではなく、週に2回のペースで行うとよい場合があります。これは、新しい水槽で底床にソイルを使用している場合などに適用される水換え方法です。ソイルから沢山の栄養が出るので水質が安定せず、水草にコケが発生してしまうことを防ぐためです。

また、バクテリアを定着させたい時は、水換えを頻繁に行わず定着を待つために1ヶ月間放置しておくという方法があります。この場合は飼育する熱帯魚を一気に入れずに、一匹だけはじめに入れて様子を見る方法が適しています。

熱帯魚の水換えのコツを掴んでもっと楽に水換えを行う方法

水換えの方法

  1. 新しい水を用意します。バケツに水槽の温度と同じ温度のカルキ抜きした水を用意しておきます。
  2. 水換え用のホースとバケツを使用しやすい場所に設置します。ストレーナーとホースを使用して水を抜く場合には水槽よりも低い位置にバケツを設置しないと水が抜けていきませんので設置場所に注意しましょう。
  3. ストレーナーとホースを使って水を抜きます。ホース内の空気を抜き水を3分の1ほど排出します。排出後、用意していたカルキ抜きした水を足して水替え終了です。
    作業自体は簡単なものなので構えず気軽に行ってみましょう。

熱帯魚の水換えの注意点!全ての水を替えると生体に影響が出てしまう

水換えは汚れた水を排出し、水をきれいにするために行うのですが、水がきれいすぎても熱帯魚に影響が出てしまいます。水槽を長く使用していると水槽内に「良いバクテリア」が住み始めます。バクテリアが多い水槽は水槽内の環境がとても良く、有害物質を無害な物質に変えてもらっているので熱帯魚にとっても住みやすい環境になっています。

しかし、水換えを全部してしまうと、良いバクテリアも全て無くなってしまいます。時間をかけて増えてきたバクテリアが一気に減ると水はきれいになっても、その後の水質があっと言う間に悪化してしまうのでかえって生体にとって逆に影響を及ぼしてしまう可能性があるのです。
ですから水換えを行う時にはバクテリアが残るように行うのが基本の水換えの仕方です。

水換えの他にも毎日のお手入れで水槽内の環境を悪化させない工夫

水換えを行えない時には毎日のお手入れをする

水換えを怠り放置し続けると水槽内の環境はどんどん悪化していきます。
もし水換えを定期定期に行えないのなら、水槽内にコケが出始めたらすぐに擦り落としたり、水草の切れたものが浮いてきている場合には網ですくうなどのお手入れをする事によって水槽内の環境の悪化を防ぐことができます。
水槽内の環境悪化の原因には、熱帯魚の餌の残りやフン、枯れた水草などがあげられますので、それらを見つけたら網ですくってあげると水に溶け込む前に回収されるので水質は悪化しづらくなります。

水換えを短時間で行う

大がかりな道具を用意して水換えを行うのが面倒な場合には時間の合間を利用してサッと行う水換えでも十分です。
例えば、コップなどで数回水をすくって新しい水を入れるだけでも立派な水換えです。
コップですくうだけと考えれば、ホースを用意して…なんて考えるだけで気が滅入ってくることもないはずです。必要な量だけ水槽から水が抜ければよいだけなので、なんとなく今日なら出来るかもと思った時に作業してみましょう。