エンゼルフィッシュの水槽飼育、特徴と飼育しやすい種類、繁殖方法

エンゼルフィッシュの特徴と飼育しやすい種類、繁殖方法を紹介します。飼育に必要な水槽の大きさや、水槽で飼育できる個体数の目安なども紹介。熱帯魚といえばエンゼルフィッシュを連想させるほどの人気で、姿は華やかで個性的、水槽内でも主役を張れる魚です。飼育も比較的簡単で初心者でも飼いやすいのでぜひ挑戦してみましょう。

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エンゼルフィッシュを水槽で飼育するには「特徴と生態」を学ぶ

ヒレに特徴がある魚で、長く伸びた背ビレ、腹ビレ、尾ビレが優雅な姿を演出しています。また、体の形もひし形と目ずらしく、色もしま模様やぶち模様、黄色など、派手な色合いをしています。

品種改良が盛んで様々な模様の個体が存在し、多数飼育する場合なら色合いが別々な個体を飼育するとバラエティーに富んだ水槽になります。

エンゼルフィッシュの生態

体長は12㎝から20㎝と幅広く、多くは15㎝前後、大きく育つ種類で20㎝ほどに成長します。

繁殖期以外はおとなしい性格で混泳することもできます。

寿命は5年前後で、環境が合えば長くて10年程の飼育に成功した例もあります。

反対に、飼育環境がよくないと3年程しか生きることができない場合もありますので飼育をする場合には長期間飼育していけるように最善を尽くした飼育を心掛けましょう。

水流が無い場所を好み、野生下では小魚や昆虫類を食べて生活しています。

エンゼルフィッシュの種類!飼育しやすい種類や定番種を紹介

エンゼルフィッシュには原種が3種類いて、スカラレエンゼルが一番飼育しやすい種類になります。他にも、流通が少ないデュメリリィーエンゼルや飼育が難しいアルタムレエンゼルなどがいます。

品種改良種

自然のままに存在するワイルド種を品種改良することによって鮮やかな種類や体型がよい種類を生み出すことがブリーダーの中で行われています。店頭に並んでいる種類はそれほど多くはなく、飼育しやすい種類が多く並んでいます。

品種改良で生まれた品種は120種ほどで調べてみると色合いや形などのも個性的

飼育のしやすさを考えなければこれほどバラエティーに富んで選べる品種もなかなかないでしょう。飼育に慣れてきたら是非様々な品種のエンゼルフィッシュの飼育に挑戦してみてください。

飼育しやすいエンゼルフィッシュ

  • シルバーエンゼルフィッシュは原種に近く、3本ラインとシルバーの体色が特徴です。
  • プラチナエンゼルフィッシュは真っ白でな体色で派手な種類とはまた違った透明感がある種類です。
  • ブルーエンゼルフィッシュは3本のラインと体表がシルバーよりも青みがかっているのが特徴です。ブルーと名前に入っていますが見た目は真っ青なわけではなくうっすらと青色に見える程度です。
  • ブラックエンゼルフィッシュは全身が真っ黒であったり、黒のバーブルが強く体色に出ているのが特徴です。赤い目と黒い体色は飼育者にとても人気があります。
  • ゴールデンマーブルエンゼルフィッシュは体に黒のマーブル模様が入っていて、他の体色はオレンジや黄色み掛かっているのが特徴です。

エンゼルフィッシュの飼育に必要な水槽は!大きさや飼育数や飼育方法を解説

水槽の大きさ

エンゼルフィッシュは体長が最高で20㎝ほどにまで成長します。元々10㎝以上には成長するため中型魚に位置付けられますが、エンゼルフィッシュは背びれや尾ひれが縦に長いので飼育するには水位を高い位置で保てる水槽でなければ飼育できません。

水槽を選ぶ時には水位が30㎝以上を確保できるハイタイプの水槽を意識して探すようにしてください。

飼育できる数

  1. 45㎝水槽で10㎝から12㎝前後のエンゼルフィッシュ2匹、15㎝から20㎝のエンゼルフィッシュは1匹。
  2. 60㎝水槽で10㎝から12㎝前後のエンゼルフィッシュ4匹、15㎝から20㎝のエンゼルフィッシュ2匹。
  3. 90㎝水槽で10㎝から12㎝前後のエンゼルフィッシュ7匹、15㎝から20㎝のエンゼルフィッシュ5匹ほど。

飼育方法

上記の水槽の大きさと飼育数を考慮して水槽を選びましょう。エンゼルフィッシュは淡水の魚ですので飼育水はカルキ抜きした水を使用し、水温を27度前後に保って飼育するようにします。水質にうるさい種類もいますので基本的には弱酸性の水質を保つようにして、変化しても中性までの変動に留めるようにしてください。

餌を食べる量が多く、その分排泄するフンの量も多い魚なのでフィルターの設置を必ず行いましょう。掃除のしやすい上部式フィルターや外掛けフィルターがおすすめです。

餌は赤虫や、イトミミズ、人工餌などを与えるようにしましょう

餌をたくさん食べるので人工餌と赤虫を混ぜたものを与えたり、栄養が豊富なクランブル状の餌を与えるのがエンゼルフィッシュを元気に育てるポイントになります。

水替えは2週間に1回程度行うようにして下さい。排泄物の量が多いので水底にフンが溜まってきた様子がある場合はスポイトで吸ったり、水替えの間隔を短くして水質の維持をしていきましょう。

エンゼルフィッシュと水槽内で混泳させるなら!相性の良い相手を選ぶ

成長するにつれエンゼルフィッシュは気性が荒くなる

水槽内で攻撃性が増した場合、逃げ回れるスピードを持った魚とでなければ混泳は難しいでしょう。
スピードがある混泳相手はダオニやラスボラ、ネオンテトラ系で、小さいサイズのネオンテトラは食べられないサイズまで成長した個体だけ混泳させることができます。

混泳

エンゼルフィッシュと生活層の違うコリドラスは水槽内でもかち合うことが少なく攻撃されにくいので混泳することができます。しかし、一度目を付けられるとしつこく攻撃される場合があるので隠れ場所を用意して逃げられるようにしてく必要があります。

エンゼルフィッシュは長く上下に伸びたヒレが特徴的な魚ですが、ヒレが長い分、狙われやすい危険があります。ヒレにかじりつく性質を持っているスマトラやアベニーパファーとの混泳は相性が良くないのでおすすめしません。

エンゼルフィッシュは水槽で繁殖可能!方法と必要な道具を紹介

エンゼルフィッシュのペアを確認したらアマゾンソードやエキノドルス、ミクロソリウムなどの水草を投入して産卵してもらいましょう。
エンゼルフィッシュは平たい葉の部分に卵を産み付ける性質があるので、初めから繁殖をさせたいと考えている場合にはマゾンソードやエキノドルス、ミクロソリウムを水槽に入れて飼育を開始することをおすすめします。

水草の代わりに、卵を産み付けられる専用の道具を設置してもよいでしょう。

産卵した卵はエンゼルフィッシュの親交互にお世話をして孵化させます。孵化してからも口に入れて安全な場所まで運んだりと献身的に子育てするので飼育者は邪魔せず見守りながら飼育していきましょう。