初心者でも飼育し易い「プラティ」の飼い方。種類、繁殖、混泳相手

プラティは初心者でも飼育しやすい熱帯魚です。丈夫で水質変化にも影響を受けにくく種類も豊富なので初めての飼育に向いています。プラティの育てやすい種類や、飼い方、繁殖方法、稚魚の飼育方法を紹介します。また、飼育の注意点も合わせて紹介しますので、繁殖のさせ過ぎに気を付けながら長期的な飼育を目指してみましょう。

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プラティを飼いたいときは!飼育しやすい種類と特徴を学ぼう

プラティの特徴

熱帯魚の中では水質もうるさくなく、変化にも適応できるため飼育しやすく、初心者でも挑戦できるのが特徴です。

鮮やかな色合いや、キャラクターのような模様が付いた種類もいるため人気があります。
体長は5㎝ほどと小さく、小型の水槽でも飼育可能です。また、温和な性格から混泳も可能で、プラティ以外の魚を入れてバラエティー豊かな水槽を作ることができます。

寿命は2年程で、繁殖もさせやすいので世代交代を繰り返しながら長期的に飼育していくこともできます。

プラティの種類

品種改良がおこなわれているプラティですが、どの種類も丈夫で育てやすいのが特徴です。
カラーや模様によって名前が付いていて、模様の様子がそのまま名前になっている個体もいます。

ゴールデンパンダ・プラティ

黄色がかった金色の体に黒色の模様が目の付近にある種類で、パンダのように見えることからこの名がついています。個体によっては黒い幅が多くてパンダに見えないようなものから、少量しか黒くない個体もいて様々です。

サンセット・プラティ

頭部がオレンジ色で徐々に腹までの間に薄くなり、腹の中央から尾に掛けて赤くなっているグラデーションが美しい種類です。色味がハッキリしているので水槽内でも目立ちます。

レッド・プラティ

真っ赤な体色で、プラティの中ではお馴染みの個体です。小さな時は真っ赤でも大きくなるにつれて黒い模様が尾びれに出てくる場合もあり、成長と共に個性が出て育てるのが楽しみになる種類です。

初心者のプラティの飼い方を紹介!必要な道具と飼育方法

飼育に必要な道具

1.プラティは基本的に適応水温は広く下は20度、上は28度まで飼育可能です。

しかし、熱帯魚なので水温が低くなると病気を発症しやすくなってしまいます。

ヒーターを使用して温度を一定に保ち飼育するようにしてください。プラティの適温は24度から25度です。

2.水槽は小さいサイズでも飼育が可能ですが、プラティを群泳させる場合には大きめの60㎝の水槽で飼育するようにしましょう。

水槽内の水が多い方が飼育も簡単になります。水槽の中の温度も変化しにくいですし、汚れにくくもなります。丈夫なプラティだからといって度の超える水槽環境では生きていけません。

環境を整えやすいサイズの水槽を選ぶことをおすすめします。

3.プラティを長期的に飼育するならば、水槽内の環境維持が必要になります。

ろ過装置を設置することで汚れをバクテリアが分解してくれるようになり水質の急激な悪化を防ぐことができます。また、外部式のようにろ過の力が強いタイプや、お手入れが簡単な上部式、外掛け式などがありますので、自分の飼育環境に合わせたろ過装置を選ぶようにして下さい。

プラティの飼い方

基本的に水温も幅が広いですし、水質も中性に近づければ他の弱酸性を好む熱帯魚たちとも混泳させることができます。

プラティ同士での飼育ならば弱アルカリ性に傾けるためにサンゴなどを水槽内に設置するとよいでしょう。好みの水質で飼育した方が寿命も伸ばすことができます。上手く飼育できれば寿命3年の飼育も実現させることができます。

プラティは何でも食べるので餌で困ることもありません。熱帯魚用の人工餌も食べてくれますので浮くタイプのものを選び1日に2回ほど与えるようにしましょう。

プラティに向く混泳相手を見つけよう!温和な性格との相性抜群

カラシン類

プラティよりも小型のカラシン類は性格も温和で水質の幅が広いので中性に傾けても十分に飼育可能です。また、カラフルで色も鮮やかなのでプラティの色に負けない存在感を出すことができます。繁殖は難しいので水槽内で数を増やすこともなく、飼育していて増えすぎることもないのでおススメです。

グッピー

プラティとグッピーは同じ卵胎生メダカという種類です。

ですが、プラティとグッピーは交雑はせず、別々に種を増やしていくので雑種が生まれることはありません。ただし、卵胎生メダカの種類は卵ではなく初めから稚魚を出産するので生まれた稚魚は成体に成長する事がほとんどです。プラティをグッピーが同時に繁殖を始めてしまったら、水槽内は大変なことになってしまいます。

飼育する際には、増えすぎてしまう可能性も考えながら混泳相手を選ぶようにしましょう。グッピーを飼育するならオスだけ限定にして飼育する方法もよいでしょう。

エビ類

水槽の底で生活するのでプラティに影響を与えることがないエビはプラティも食べることもなくお互いが安心して生活できる相性抜群の混泳相手です。また、エビは水槽の掃除屋と呼ばれるほど水質維持に欠かせない存在でもあるので是非一緒に混泳させてみましょう。

しかし、プラティ以外に一緒に混泳させる相手がいるならば、別な混泳相手とエビの相性も確認しておかなければなりません。熱帯魚の中にはエビが大好物であったり、口が大きくて間違えて食べてしまう場合などもありますので注意が必要です。

プラティの繁殖の仕方と稚魚の飼育方法を紹介!繁殖させすぎに注意

繁殖の仕方

プラティを繁殖させるにはオスとメスを水槽内に一緒に入れなくてはなりません。オスとメスの判別がしやすい魚なのでアクアリウムショップやペットショップで購入する場合にはメスとオスを指定して購入することもできます。

オスは尾びれが細長くとがっていて、メスはヒラヒラしたヒレになっています。

基本的に何も飼育者が行わなくても、オスとメスが水槽内にいれば繁殖していきます。増えすぎて困るほど一か月に一回ペースで出産を繰り返すのであっという間に稚魚が増えていきます。メスが多い水槽などでしたら、一斉にメスが身ごもると大変な量生まれてきてしまいます。水槽内で飼育する場合にメスの量にも注意しましょう。

稚魚の育て方

  • 生まれて数時間で餌を食べ始めるので細かい餌を用意しておきましょう。
  • 元々ある餌をすり潰して細かくしたり、市販の稚魚用の餌を与えるようにしましょう。

2ヶ月から3ヶ月くらいで成魚となり繁殖することができるようになります。エサも稚魚の口の大きさを見ながら用意する大きさを変えていくようにして下さい。

稚魚自体も生まれてすぐから他の魚や親にさえも狙われ食べられる可能性があります。

稚魚を守るために隔離をおすすめします。別な水槽に網ですくって移したり、生まれる前から親自体を隔離して出産してもらうようにしましょう。

隔離後、食べられない大きさにまで成長させれば一緒に泳がせることができます。生まれてから1ヶ月ほどで2㎝くらいまで成長するので一親と一緒にしても問題ないでしょう。

プラティの飼い方の注意点を見逃さない!長期飼育を行なえる環境作り

長期飼育を行なうには

プラティは寿命が2年、長生きして3年程です。

一気に繁殖させると飼育者側にかなりの負担が掛かるので、プラティが寿命を迎える2年目に子孫を残し2世代目を飼育していく方法で長期飼育を行ないましょう。
水槽内にメスとオスを一緒にするとあっという間に繁殖してしまうので、オスとメスどちらかだけを水槽で飼育するか、オスとメスを分けて水槽内で飼育し、繁殖させるときだけ同じ水槽に入れる方法をとると長期飼育することができます。

個体自体の寿命を延ばすことでの長期飼育もできます。長く生きて3年ですが、3年も立派な長期飼育です。水質と水温をプラティが好む環境に設定して大切に育てる方法もプラティへの愛が深まってよいですね。

プラティの飼い方の注意点

プラティは雑食性なこともあり水草を食べてしまいます。柔らかい葉が好きで、マツモやアナカリスを食べることがありますので、水草を食べられたくない場合には他の種類の水草を植えるようにしましょう。

水草は弱酸性を好むものが多く、プラティの好みの水質で育てられるアヌビアスナナやアマゾンソードなどの水草を植えるとよいでしょう。