自分だけのオリジナル水槽を作ってみたい時、個性を出すためにはオブジェを置いてみましょう。オーブン陶土を使うと好きな形に形成することができ、イメージに合った水槽用オブジェを作ることができます。また、陶器は水槽内に住む魚やエビなどにも無害でバクテリアも住み着くことができるのでおすすめです。自作方法と生き物に無害な色付けの方法も紹介します。
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水槽用のオブジェは自作で個性を出す!オブジェ作りに向いている素材
オーブン陶土とは
市販で販売されている素材で、粘土のように形成が可能で、乾燥させてからオーブンで焼くことで陶器のように硬く壊れにくくすることができます。
陶土に含まれている粘土の種類によって色が違ったり、上に塗る化粧土によっても色を変えたり、水槽内に入れても方が崩れないようにうわぐすりを塗って使用すれば長期間の使用も可能です。
オーブン陶土の性質
オーブン陶土の場合には180度に加熱したオーブンで焼き上げることによって完全に硬くなり強度が増します。本来の陶器ならば1100度以上で焼き上げなければならいないですが、陶土に樹脂やコンスターチを配合しているので低温でも作ることができます。
オーブン陶土がオブジェに向いている理由
魚に取って有害な成分が含まれていないのでそのまま水槽にいれても問題く使用することができます。また、シェルターを作りたい場合には魚に合った大きさや太さに形成できますし、自分がイメージする形に作ることができるので、今まで欲しくても探し出すことができなかったアクセサリーなどを自作で生み出すことができます。
オーブン陶土を使った水槽用オブジェの作り方!専用陶土で簡単に自作を楽しもう
1.形成する
オーブン陶土は袋から出すとそのまま使用することができます。
普通の陶器用の土を使用する場合には練ってからでないと使用できませんが、オーブン陶土の場合にはそのまま使用することができます。キッチンペーパーやウエスなどに水を含ませて置いて時折手に水分を付けながら形成していくと綺麗に作ることができます。
粘土の切り出しにはカッターを使用すると綺麗に切り出すことができ、その他細部のデザインや穴を掘る場合などは爪楊枝や粘土カッターを使用すると綺麗に作ることができます。
2.乾燥させる
乾かす時は室温で乾かすことができますが、冷蔵庫に入れておくと適度に乾燥しているので乾燥を早めることが出来きます。
室内で乾燥させる場合には、最初の段階でホコリが付着してしまうと取れなくなってしまうことから乾燥させる場所にも気を付けましょう。
3.オーブンで焼く
必ずオーブンを使用し、温度を一定に保って焼くようにしましょう。オーブン陶土は温度が上がりすぎると上手く焼きあがりません。また、トースターなどで焼くこともできませんので注意しましょう。
焼き時間は30分程度で、温度は160度から180度の間の温度に設定し上がり下がりしないようにしてください。
4.色付けをする
焼きあがったら完成です。色付けを行う場合には熱を冷ましてから色付けします。水槽内で使用する場合には生き物への栄養があるためアクリル絵の具などを使用するのは避けましょう。水槽の外に設置するオブジェ等の場合には絵の具で色付けし、お好みでコート剤を塗りましょう。
自作なら好きな形を作り出せる!水槽用オブジェの作品例と作り方
土管の作り方
- 綺麗な筒状にしたい場合にはラップの芯など丁度良い太さの筒を用意しましょう。均等に伸ばした陶土をラップの芯に巻き付けるのですが、直接巻き付けるとラップの芯が陶土とくっついて抜けなくなるのでラップを巻き付けた後で陶土をつけるようにしましょう。
- 土管の口の部分は細く帯状に切った陶土を巻き付けて取れてこないように上から少し押してくっつけましょう。
- 形成したら中のラップの芯を引き抜きます。この時、土管の陶土が薄すぎると芯を抜いたときに支えきれずにへこんでしまう場合があるので厚めにしておきましょう。ラップの芯を抜いたら続いて陶土に付いているラップも剥がして乾燥させ、焼いたら完成です
オブジェの作り方
- 自分の好きなキャラクターや水槽のイメージ合った像などがあればその像を作りましょう。また、流木や水槽内に木のオブジェが欲しい場合にはオーブン陶土を使って作ってみましょう。
- 細かいパーツや細い部分が多い場合には乾燥が早くなってしまいます。乾燥すると他のパーツごとがくっつかなくなってしまうので作業にスピードが求められます。
細かいパーツを先に作り、大きなパーツに着けながら作業を行うようにしましょう。 - 細い部分や脆い部分がある場合には、水槽内に入れた時に早めに壊れてしまうことも念頭に入れて作成するようにしてください。
- 上に向かって作るオブジェの場合は厚みが無いと倒れてきてしまいます。一度立てた状態で安定するように作ってから乾燥させ、その後、横にして焼くようにしましょう。背が高いものでなければ立てた状態でも焼くことは可能です。
家やレンガの作り方
- 水槽内に置くオブジェとして家を作成する場合には、入り口や水流が水が慣れ込むことが出来るように窓を設置しましょう。
- 水槽内に汚れが溜まりやすくなってしまうので、水が通り抜けられるように設置しておくようにしましょう。また、掃除しやすいように屋根が取れる設計にしても管理しやすくおすすめです。
- レンガを作る場合には一枚ずつ細長く切り作ることでレンガを作ることができます。厚みと長さがあれば縦に水槽の砂に立てて円状にすれば花壇をつくることができます。中に水草用のソイルを入れて水草植えると雰囲気が違う水槽を作り出せます。
色を付けてもっと個性的に!生き物に影響がない染料を使って作る水槽用オブジェ
うわぐすりについて
水槽内にオブジェを設置する場合には素焼きのまま使用する場合とうわぐすりをぬって水分が浸透しないようにする場合とがあります。
うわぐすりを塗ると光沢がでてオブジェの雰囲気が変わります。
うわぐすりを塗ったオブジェを置く場合には水槽内でのバクテリアの付着は少なめになります。バクテリアは多孔質な物質に住み着きやすいのでオブジェがうわぐすりで守られていると表面に付着しにくくなります。
水槽に影響のない染料
水槽内に影響を出さないようにするにはオーブン陶土自体に色を付ける方法がおすすめです。
また、単色で白だけを色付けしたい場合には化粧土を乾かしたオブジェの上から塗ると着色することができます。
水槽の外に置く
水槽の中に入れないのであればアクリル絵の具を使って色付けすることができます。乾燥して焼き上げたオブジェにアクリル絵の具で着色し乾燥させたあとでニスを塗ればカラフルで光沢のあるものに仕上げることができます。
自作オブジェを水槽に飾ってみる!水槽レイアウト例を紹介
1.水草用の鉢
水槽に水草を植えたい場合、根が水槽の底砂に広がってしまい水槽掃除やレイアウト変更時に手間が掛かってしまいますが、鉢を使用することで水槽内にアクセントとして使用できますし、水草を固めて設置できるので水槽の中央や端においてみましょう。
2.流木のオブジェ
流木の形に作ったら、水草を巻き付けてみましょう。小さく針を通す穴を空けておくと取り付け時にテグスを通して巻き付ける時に取れにくくなります。実際の流木にはできいような事も自作すれば融通が利くオブジェを作れます。
3.シェルター
魚が入れるシェルターを大きな口を開けた魚の形に作ったり、上からも下からも入れるように高さを出して作ったり、家の形に作ってみたり、お城のように作ってみたりと水槽の雰囲気によって作成することができます。大きなシェルターなら中央の奥に設置してみるとさらに存在感を出すことができます。