ボトルアクアはビンの中で生き物を飼育する新たな方法で人気があります。生き物の中でもアカヒレは環境の変化に強くボトルアクアに向いている魚です。環境さえ整えば長期飼育もできます。気負わず、気軽に始めてみませんか。ボトルアクアの作り方や、維持できる仕組み、アカヒレ以外ボトルアクアに向いている生体を紹介します。
関連のおすすめ記事
【ベタのメスと混泳できる生き物】混泳に向く相手と不向きな相手
ベタは攻撃的な性格で知られています。しかしベタのメスはオスとは違い攻撃性は高くないので混泳が可能...
個性的な姿で人気の「クーリーローチ」初心者でも簡単に飼育可能
ニョロッとした体のクーリーローチ。個性的で愛嬌たっぷりな熱帯魚です。クーリーローチは丈夫なため初心者...
金魚のお腹に異変が!なぜ膨らんでしまうのか。大きいお腹の原因
大切に飼っていた金魚。ある日お腹が大きいことに気が付きどうしたものかと思っていたらどんどん大きくなっ...
初心者向きのベタの飼い方 ビン飼育と水槽飼育のポイントを解説
ベタはよくペットショップなどでビンで飼育されている場合が多い魚です。ビンで売られているのにはベタの特...
熱帯魚のネオンテトラと相性のよい混泳相手5種類の生き物を紹介
熱帯魚の代表格であるネオンテトラの混泳に適している生き物を紹介します。ネオンテトラが危険にさらさ...
金魚の目の病気。目が出る病ポップアイとガス病、白濁の症状を解説
金魚の目が出る病気にはポップアイやガス病などがあります。多くはポップアイだと思われていますが、ガス病...
らんちゅうが浮く病気「転覆病」の原因 症状は浮く、沈む2種類
らんちゅうが水槽の上に浮いてきたり、底に沈んで動かなくなっている急な症状でどうしたらよいか焦って...
水槽の掃除屋さん、淡水で飼育できる貝7種の特徴と飼育方法を紹介
水槽の汚れを食べて掃除してくれるアクアリムになくてはならない存在の貝。苔を食べてくれたり、餌の残...
ボトルアクアの仕組みと必要な道具を紹介!知識があればズボラ飼育もできる
ボトルアクアの仕組みを学ぼう
ビンや容器を利用して生き物を飼育する方法をボトルアクアと呼び、インテリアとしても、ろ過装置の設置も行わない飼育システムからも手軽さが人気となり挑戦する人が増えています。
生き物が生活している以上水は汚れます。汚れを少しでもろ過できる環境にしておくことこそボトルアクアに必要な仕組みとなります。
- ボトル内で生活している生き物が排泄するフンやエサの食べ残しは放っておくと水槽の底に溜まっていきます。
- ボトルアクアでは分解を行ってもらえるようにバクテリアを住み着かせる必要があります。
ボトルアクアに必要な道具
1.ボトル容器
ボトルアクアで飼育する場合、圧倒的に足りないのが水量で、水量が足りないと水槽の環境維持が難しく生き物が上手く飼育できない状態になります。
2.底砂
底砂は水草の飼育を行なうならソイルの使用がよいですが、栄養分を多く含んでいる砂なので水槽内の養分が一気に高まってしまい苔が大量発生する場合があります。ボトルアクアを作ってすぐの時期は水替えを頻繁にして水の養分が濃くなり過ぎないようにしましょう。
3.水草
水草は養分を吸ってくれるので設置した方が多少の水質悪化を防ぐことができます。大きめの水草は水槽内の場所を取り、アカヒレが泳ぐスペースが少なくなってしまうので、小さめの水草を設置するようにしましょう。
ズボラ飼育のすすめ
ここまで詳しくボトルアクアの仕組みと必要な道具を説明してきました。必要な知識を身に着けていれば要所要所で飼育者の介入を行っていればよっぽと小まめに手を掛けなくてもボトルアクアを維持していくことができます。悪環境にならないようにするには水替えが大事です。
濾過器を使用しないボトルアクアの作り方!環境維持に水草を入れよう
必要な道具を用意したらボトルアクアを作ってみましょう。
1.ボトル容器を用意し軽く水洗いします
同じく砂もバケツに移し一度洗います。砂は軽く混ぜる程度で強く洗わないようにし、濁りが少なくなるように2、3回すすぎます。
2.砂をボトル容器に入れましょう
いっぺんに入れると口が小さな容器の倍は漏れ出してしまいます。コップや小さな容器などですくい、数回に分けて底に5㎝ほど厚みを持たせて敷きます。
3.流木や石、隠れ家などを設置したい場合にはアクセサリーを用意しましょう
ボトルの大きさを考慮して小さなアクセサリー程度の留めるようにしましょう。
4.アヌビアスナナなどの水草を設置する場合には流木や石に根を縛り付けて活着させるのが一般的です
縛り付けてボトル容器に入れておくだけで勝手に活着しますので活着の手助けだけしてあげましょう。他の根付きの水草の場合には砂の中に植えておくようにします。
5.水を入れていきます
水はカルキ抜きした水を使用し、ボトル容器に入れる時には少量ずつコップなどで入れていくようにすると土が巻きあがらず水も少量の濁りですみます。沢山濁ってしまった場合には1時間ほど置いて巻きあがりを抑えるようにしましょう。
6.濁りが収まったらアカヒレをボトル容器に入れます
入れる前に気を付けたいのは水温差です。購入したら水と空気がパンパンに入った袋に入れて渡されますのでそのまま入れる予定のボトル容器の上に浮かべましょう。
アカヒレがボトルアクアに向いている理由!アカヒレの特徴を紹介
アカヒレの特徴
水質に適応する力があり、多少の水質悪化でも耐えられる丈夫さがあります。また、水温も低温でも飼育可能で、水温の上は27度、下は10度前後まで適応できるほど幅が広い魚です。
アカヒレが向いている理由
ボトルアクアは水温の変化を受けやすいため、設置場所によっては生き物にとって過酷な環境になる場合があります。
もちろん設置する時に、直射日光が当たらない場所に設置しておけば問題ありません。ボトルアクアはヒーターやろ過装置の設置が容器の大きさから出来ない場合が多いので、自然体のままの飼育になります。環境が安定しない中での飼育に耐えられるほどの丈夫さを持っているのはアカヒレの他にあまりいないので、ボトルアクア飼育には適役なのです。
アカヒレ以外のボトルアクアに向いている生き物は!一緒に飼育もできる
ボトルアクアで飼育できる生き物
アカヒレ以外にボトルアクアに向いてる生き物は、低温でも耐えサイズが小さく飼育しやすいメダカや、酸欠に強く、流れが無い環境を好むベタ、熱帯魚ながら低温に耐えられるネオンテトラの仲間のブラックネオンテトラ、水槽のコケや水草を食べて生活するミナミヌマエビなどが飼育できます。
混泳できる
上記の生き物をボトルアクア内で一緒に飼育することもできます。
アカヒレとブラックテトラやメダカ、エビなどは一緒に混泳出来ますが、ベタとは混泳できません。
ベタは気性が荒いので他の生き物と一緒にすると攻撃してしまい、お互いにダメージを負ってしまいます。ベタを飼育する場合には一匹だけでの飼育にしてください。
アカヒレのボトルアクアは気負わず「ゆるく」飼育してみよう!なんとかなるが合言葉
ゆるく飼育してみよう
アカヒレを飼育する場合、水替えを行っていれば基本的にゆるく飼育してもアカヒレが弱って元気をなくすことはほとんどありません。ボトルアクアでも、砂を敷かず、水草も人工のアクセサリーで飼育している人もいます。「こんな環境でも飼育できる、なんとかなる」と気負わず、ゆるく飼育してみましょう。飼育しながら改善部分が出たら少しずつ変えていく形でも十分飼育可能ですから、始めてみたいと思ったら一匹からでも飼育してみるとよいですよ。
悪環境だけば避ける
ゆるく飼育は可能ですが、悪環境だけは避けましょう。何事も適度に飼育が大切です。温度が上がりすぎる環境や、水替えをほとんど行わなかったり、餌をほとんど与えないなどの悪環境では丈夫なアカヒレでもさすがに耐えられません。