水槽の温度は何もしなければ室温と同じ温度にまで上昇します。夏場の室内は水槽内の生き物が生命の危機を感じるほどの温度です。
そこで、水槽の水温を下げる冷却装置の出番です。冷却装置の設置の仕方で温度の下がり具合も違うのでどのくらい水温を下げたいのかを考えてから設置しましょう。冷却装置の設置例と、家庭に用のエアコンでも水槽の冷却ができるので実践してみて下さい。
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冷却ファンで水槽の温度を下げる方法!設置方法も紹介
冷却ファンの仕組み
冷却ファンは小型の扇風機のような形をしています。プロペラ部分のファンを回して空気を水面に当てて水槽の温度を下げる仕組みです。
水が蒸発するときには気化熱というものが常に発生しています。その気化熱をファンから出る風で冷やして水面に当てることで温度を下げています。
冷却ファンの設置方法
冷却ファンの多くは水槽の側面に挟んで使用します。水槽に蓋がある場合などは蓋を外さなくてはなりません。水槽から飛び出してしまう生き物を飼育している場合などは注意が必要で、ネットなどを設置するなどの工夫が必要です。
水槽に直接ファンを当てるので水槽に被さる形でファンを設置します。
コンセントの電源で稼働するのでコンセントから近い場所での使用をおすすめします。
冷却ファンの種類
- 水槽の大きさによって対応できる種類が異なります。小型水槽用の冷却ファンや大型水槽用の冷却ファンなどがありますので自分の水槽に合ったものを購入しましょう。
- 温度設定ができる冷却ファンもあります。サーモが設置されていて指定した温度になったらファンが止まる仕組みになっているので、低温に弱い生き物にも安心です。
- 水温の下げ幅にも商品によって異なります。水温は2度から4度ほど下げられるものが多数です。
水槽用クーラーで水槽の温度を下げる方法!メリットデメリットも紹介
- 水槽用クーラーの仕組み
水槽用クーラーは機器内に水槽の水を送り込み、温度を下げてまた水槽に戻す仕組みのものが多数です。温度設定があらかじめできるのでクーラーの他にヒーターとしても使用できるの通年通して使用することができます。一年中温度が一定であれば水槽内の生き物に危機が迫ることはありません。 - 水槽用クーラーの設置方法
水槽用クーラーを設置するときにはポンプが別に必要になります。クーラーの種類によって水槽内に排出する水量が変わってきます。説明書に書いてある流量に対応しているポンプを購入して設置しましょう。
クーラーに水漏れがないようにホースを設置したらクーラーの温度を設定して使用しましょう。
ホースをクーラーへ設置するのは各自で行わなければならない作業です。水漏れが起きないようにしっかりと栓を締めるなど注意しましょう。 - 水槽用クーラーの注意点
水槽用のクーラーは高額なものが多く、1万円から2万円ほどします。
温度管理は完璧ですが、水槽の水を一度通して使用するため、掃除が必要になります。
また、排気熱が出るので、熱を逃がすことができる場所への設置が必要です。大きめの装置で目立つため隠しておきたくなりますが、熱を放出できる場所でないとクーラー自体も熱がたまり水温を下げられなくなってしまいますので注意しましょう。
家庭用扇風機で水槽の温度を下げる方法!注意点も確認しよう
家庭用扇風機での注意点
- 水槽の温度を下げる時に必要なのは水面に風を直接当てることです。斜めからの風でも可能ではありますが。気化熱をそのまま冷やして下に送り込む為には真上から風を当てた方が効果的なのです。
家庭用の大型の扇風機ももちろん使用できますが、遠くに向かって風を送ることに特化していて真下には風が送れないので使用する時には風向きに注意して使用しましょう。
また、使用する時には水温を定期に確認するようにしましょう。風が沢山当たる場合には水面に波が立って生き物に影響が出る場合があります。 - 家庭用扇風機も冷却ファンと同様に気化熱を使用して水温を下げるために水槽内の水の蒸発が激しくなります。あらかじめ足し水用のカルキ抜きした水をバケツに用意しておき定期的に水を入れて水量を減らさないようにしましょう。
家庭用エアコンでも水槽の水温は調節できる!室内温度の調整で電気代も節約
ですから、室内の温度自体をエアコンで下げることで水温も維持することができます。
しかし、室内に誰もいない状態でエアコンをかけっぱなしにしていくのは電気代がもったいないという場合もあるでしょう。
ですが、水槽用のクーラーを購入するよりはエアコンを掛けて部屋の温度を調節しておく方が安くつきます。
帰宅後から急速に部屋を冷やそうとエアコンをまわすよりも高温になりすぎない程度に部屋の温度を調整しておく程度に留めれば電気代も高くなり過ぎず、帰宅後も快適に過ごすことができるので一石二鳥です。
装置を使わず簡単工夫で水槽の温度を下げる方法!お金を掛けずに冷却する
お金を掛けずに水槽の温度を下げる方法もあります。
温度の下げ幅は大体3度前後ですので定期的に続けることで水温の上昇を防ぐことができます。
- 氷ペットボトル
ペットボトルを凍らせて水槽にくっつけて置くだけでも水温は下がります。
しかし、沢山付けすぎると水温が一気に下がるので水温の変化に敏感な魚が居る場合には注意が必要です。
氷ペットボトルの持ちを良くするためには水の他に塩も入れると氷が溶けにくくなります。 - 簡易冷却器
ホースとポンプがあれば水を循環させることができます。ホース内で水を冷やして水槽に送り込むようにすれば水槽内の温度を下げることができます。
ホースの周りには保冷剤を沢山置き、発泡容器などで密封すれば冷気も逃げません。 - 小さな水槽むけの冷却方法
水槽が乗る程度のお盆を用意して、そのお盆にキッチンペーパーを敷きます。水を入れてその上に水槽を置くだけで水温を下げることができます。水が乾いてきたらまた水を足しておけば何度でも使用する可能です。